8/3(土)本日の貴金属市況〜国内金価格は微減、他貴金属も下落
1. 主要指標の動向と現状分析
(1) 米10年債利回り
現在: 4.54%(前日比で小幅低下)
動向: 米長期金利は下げ止まりつつあり、一時4.54%の水準で推移。30年債入札の不調もあり、金利がやや高止まりの傾向。
(2) NY金価格
現在: 2,928.70ドル(前日比 -3.90ドル / -0.13%)
動向: 米長期金利の上昇に伴い、一時2,886.50ドルまで下落後、2,936.50ドルまで反発。その後は時間外取引でやや下落。
(3) ドル円
現在: 152.59円(前日比で円高方向)
動向: 米長期金利の低下を受け、円買いの動きが入り152.59円まで下落。一方で、153円15銭までの反発も確認されており、レンジ内での動き。
(4) 日本国内金価格
昨日: 15,739円(+190円)
本日: 15,696円(-43円)
動向: 前日比では43円の下落。NY金価格のわずかな下落や円高の影響が国内金価格の下落要因。
---
2. これらを踏まえた来週の金相場予測
(1) 短期的なファンダメンタルズ
NY金価格: 米長期金利の影響を受けて大きく上下する展開が続いている。
米長期金利: 10年債利回りは一時低下したが、今後も入札の動向次第で変動しやすい状況。
ドル円: 152円台後半~153円前後での動きが予想され、為替の変動幅が相対的に大きくなる可能性あり。
(2) 週明けの国内金価格見通し
金価格の計算式を用いると、円建て金価格は以下のように概算可能。
\text{国内金価格} = \frac{\text{NY金価格 (ドル/oz)} \times \text{ドル円レート}}{31.1035}
現在のデータ:
NY金: 2,928.70ドル
ドル円: 152.59円
試算:
\frac{2,928.70 \times 152.59}{31.1035} \approx 14,374円
国内価格の見通し
本日15,696円 → 来週は 15,650~15,750円の範囲で推移か
米金利やドル円の変動次第では15,800円台も視野
(3) 来週の金価格予測シナリオ
---
3. まとめ
来週の国内金価格予測: 15,650~15,750円を中心とした推移が想定される。
上振れ要因: FRBのハト派姿勢強化、米金利低下、地政学リスク拡大
下振れ要因: 米金利急上昇、ドル高進行、NY金の調整
基本的にはレンジ相場になる可能性が高いが、週半ば以降に米経済指標の影響で金利が急変すると、金価格も振れやすくなる。来週は特に米金利動向とドル円の動きに注意しながら金価格の変動をチェックするのが良さそうです。