7/30(火)本日の貴金属市況〜金価格が下落、ドルの安定と債券利回りが低下
皆さん、こんにちは!
リファスタの杉でございます。
9月16日の金相場は非常に大きな動きを見せました。
一時的に2617.4ドルという史上最高値を記録したのです。
この背景には、まず米ドルの下落と、米国の長期金利の低下があります。
ドルが弱くなると、通常、ドル建ての金が割安に見えるため、買いが集中します。
このため、金価格が大きく押し上げられたのです。
しかし、その後の動きにも注目すべき点があります。
米ニューヨーク連銀が発表した9月の製造業景況指数が11.5と、前月のマイナス4.7から大幅に改善し、さらに市場予想をも上回る結果となりました。
これにより、ドル安が一服し、投資家は利益確定の売りに走り、金価格はやや反落しました。
それでも、国内の金公表価格は12,776円と、前日比で71円上昇し、依然として高い水準を保っています。
さらに、プラチナ、銀、パラジウムといった他のコモディティの動向にも注目が集まっています。
プラチナは4,834円と14円の下落を見せましたが、銀は147円で3円の上昇、パラジウムは4,845円で88円の大幅な上昇を記録しました。
特にパラジウムは、強い上昇トレンドを見せています。
長期的な展望についても触れておきます。
アナリストの見解によると、金価格はこれからも上昇を続け、2025年には1オンスあたり2800ドルに達する可能性があると言われています。
これは、世界的な経済不安やFRBの利下げ期待、中国経済の回復といった要因が絡み合い、金が今後も重要な資産保全手段として認識されるためです。
また、銀も2025年には上昇すると予想されていますが、依然として金の影に隠れる形となるでしょう。
こうした動向を踏まえると、金をはじめとするコモディティ市場は、今後数年にわたり重要な投資対象となることが予想されます。
特にFRBの利下げがどの程度行われるか、そして中国やインドといった主要経済圏の動向は、金価格に大きな影響を与えることになります。