6/15(土)本日の貴金属市況〜金の価格構成要因とは?
皆さん、こんにちは!
リファスタの杉でございます。
本日8月29日木曜日、金の最新ニュースをお届けします。
本日の金相場の動向をお伝えします。国内金価格は12,770円、前日比で16円の下落となりました。
プラチナや銀、パラジウムも下落し、市場全体でリスク回避の動きが強まっています。
米ドルが主要通貨に対して上昇したことが、金価格に影響を与えています。
また、米国株式市場の下落も加わり、投資家はリスクを避ける動きを見せています。
まず、金価格と米ドルの関係について説明します。
金は国際市場で米ドル建てで取引されているため、米ドルが強くなると、他の通貨を持つ投資家にとって金が相対的に高くなります。
これにより、金の需要が減少し、金価格が下落することが多いのです。
今回、米ドルが主要通貨に対して上昇した背景には、いくつかの要因があります。
特に注目されるのは、米国の経済指標が市場予想を上回る結果を示したことです。
例えば、今後発表される米個人消費支出(PCE)物価指数や、雇用統計が強い結果を示す可能性があることがドルの買い材料となり、ドルが上昇しています。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を下げるとの見方も広がっており、その期待感がドルの強さを支えています。
通常、金利が下がると通貨の価値は下がると考えられますが、FRBの早期利下げの期待が株式市場や債券市場のボラティリティを高め、投資家はリスク資産を避け、相対的に安全とされる米ドルに資金をシフトしているのです。
次に、米国株式市場の下落についてです。
米国株式市場は、特にテクノロジー株の下落により影響を受けています。
NVIDIAなどの半導体企業の決算に対する期待が一部の投資家に過大評価されており、結果が市場の期待に届かないと、失望売りが生じます。
また、全体として経済成長の鈍化が懸念される中で、株式市場から資金が流出し、安全資産への逃避が強まっています。
このような状況下で、投資家はリスクを避ける動き、すなわちリスク回避を強めています。
これにより、株式や他のリスク資産から金や債券などの安全資産への資金シフトが起こりますが、今回は米ドルがその役割を担っており、金価格は下落しているのです。