「ルールなしでAI活用、大丈夫ですか?」中小企業がAIを活用するためにやっておくべきこと

テーマ:情報セキュリティ

「ChatGPTを業務で使ってもいいでしょうか」「AIに業務を任せてみたいけれど、何かルールを作るべきですよね」。今年に入ってから、この質問が一番増えています。

AIの業務活用は、ここ1~2年で一気に身近なものになりました。文章の作成、データ整理、議事録の要約。今やAIを使わない選択はないというくらい、中小企業にとっても当たり前のものになってきました。

一方で、ルール整備は追いついていないのが多くの企業の実情ではないでしょうか。便利になった反面、不安も残る。こうした声を、経営者の方からも、現場のご担当者からも多く耳にします。

私、プライバシーザムライが代表を務めるオプティマ・ソリューションズでは、こうした声を受けて、AIガバナンスに関するコンサルティングを行っています。

今回は、AI時代の経営に欠かせないAIガバナンスについて分かりやすくお伝えします。

AI活用の便利さと、その裏側にあるリスク

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AIを活用することの最大のリスクは、AIに入力した情報がその後どのように活用されるのか不明確であることです。何気なくAIに質問した内容は、AIという一つのブラックボックスの中に格納されて、その後の他の方とのやりとりの中で開示されてしまう可能性があります。

ですから、AIに業務上の情報を入力する場合に「匿名化」「抽象化」することが重要になります。例えば「山田太郎さん」ではなく「Aさん」とする、「JR新宿駅東口再開発プロジェクト」ではなく「都内主要ターミナル再開発プロジェクト」とするなどの工夫が求められます。

上記をインプットにおけるリスクとするならば、アウトプットにおけるリスクもあります。それがハルシネーション(幻覚)と呼ばれる現象です。AIは、何百万、何億回というトライアンドエラーを繰り返す中で、「どう答えたら正しいと言ってもらえるか」という経験を蓄積し、確率論に基づいて回答しています。そのため、「とてももっともらしい嘘」をつきます。これをハルシネーションと言います。

ハルシネーションが発生した場合に、それを受け取った人間が「これはおかしいのではないか?」と気づいてファクトチェックを行うことがとても重要です。万が一、人間がファクトチェックせず、AIの嘘をそのまま垂れ流しをするようでは、社会に大きな混乱を引き起こしてしまうことになります。

ですから、業務でAIを活用する際には、上記のインプットとアウトプットのリスクをしっかり認識して、そのリスクを抑えるためのAIガバナンス・ルールを制定することが必須となります。

ISO 42001(AIMS)が示す国際的な基準


ここで登場するのが、ISO 42001(AIMS)です。

AIMSとは、AIガバナンスのための国際規格であり、それに基づいて国際的に運用されている認証制度の名称です。プライバシーマーク(Pマーク)が個人情報の保護、ISO 27001(ISMS)が情報セキュリティーの管理を担うように、AIMSはAIの利用・開発・運用に関する組織的な仕組みづくりを目指す制度です。

これからの時代は「AIを使う」だけではなく「AIをコントロールする」能力が、企業の価値を左右します。AIガバナンスが整っている会社とそうでない会社で、大きな差が生まれていきます。

当社が2026年1月からAIMS認証取得コンサルティングを開始したのは、成長を目指す企業の皆様に、早めにAIガバナンスの備えを整えていただくためです。Pマーク・ISMSの認証取得を3500件超ご支援してきた経験を応用し、AIMSにも対応いたします。2026年7月3日には、「ISO 42001(AIMS)」解説セミナーも開催予定です。

認証取得が、「守れる会社」を作る


「うちはまだ小さい会社だから、認証取得までは必要ないのでは?」。AIMSに限らず、Pマーク・ISMSに関しても、そのようにおっしゃる経営者の方が沢山おられます。そのお気持ちはよく分かります。

ただ、私がPマーク・ISMSの3500件超の支援を経験して実感してきたのは、認証取得は「会社を縛るもの」ではなく、「会社を強くする仕組み」だということです。これはAIMSも同じです。AIをどう使うか、誰が責任を持つか、どんなリスクをどう減らすか。これらを整理する過程そのものが、会社の経営基盤を強くしていきます。

認証取得のメリットは、対外的な信用だけではありません。更新審査の対応のために、PDCAサイクルをしっかり回すことで、社員の意識向上など、実のある内部的な効果もあることです。個人情報保護、情報セキュリティ、AIガバナンス、どれにも言えることですが、法律の変化や技術の進化が早く、状況がどんどん変化していきます。だからこそ、それに合わせて社内のルールもアップデートしなければなりません。定期的に組織として見直す仕組みがあるかどうかで、5年後の差が本当に大きくなると感じています。

また、認証取得は、新規取引や採用の場面でも力を発揮します。きちんと管理できている会社という客観的な証は、これからの時代の信頼の証になっていきます。先進的に動く中小企業ほど、ここで一歩リードできる場面が増えていくと、私は確信しています。

AIガバナンス整備の最初の一歩


では、何から始めればよいか?私の答えは、シンプルです。まずは自社の現状を知ること、これに尽きます。

社員が今、どのAIを、どんな目的で、どのようにして使っているのか。情報の流れはどうなっているのか。こうした「見える化」を進めるだけでも、大きなリスクを減らすことができます。AIMSの認証取得作業を通して、AI活用の現状の洗い出し、リスク評価、役割分担などを段階的に整理できます。漠然とした不安が、具体的な行動計画に変わっていくのです。

もし「うちもAI活用ルールを整えたい」「AIMSが何かもう少し知りたい」とお感じでしたら、ぜひ私たちオプティマ・ソリューションズにお問い合わせ下さい。御社の状況をヒアリングし、最適な対応を助言いたします。

また、2026年7月3日にリモート開催する「ISO 42001(AIMS)」解説セミナーでは、AI時代に中小企業が生き残るために役立つ情報を分かりやすくご説明いたします。ぜひお申し込み下さい。

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2026年7月3日リモート開催(無料)
「ISO 42001(AIMS)」解説セミナー詳細・お申込みはこちら▼
https://www.optima-solutions.co.jp/seminar/aims-20260703/

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Mybestpro Members

プライバシーザムライ中康二
専門家

プライバシーザムライ中康二(情報セキュリティー対策コンサルタント)

オプティマ・ソリューションズ株式会社

PマークやISMS、AIMSの認証取得から運用まで一貫支援し、支援実績は3500件超。形式的な取得にとどまらず、企業の実情に応じたリスク対策を重視し、継続的に取り組める体制づくりをサポートします。

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