経験談は、KSAのAの伝承だ
私たちは、プランドハプンスセオリーの5つのスキルを使って、ただ目の前に現れた仕事を偶然から必然に変ながら、仕事の中で自ら学び成長してきている。
成長という綺麗な言葉に大きな期待を寄せることもあるだろうが、
「明確なスキルをつけたから成長した」「体の変化があったから成長した」
ということだけが、成長ではない。
学びという学生時代の勉強のように感じることもあるだろうが、
「研修に参加する」「本を読んだり、eラーニングを行う」「ノートに書き留めたり、暗記する」ということだけが、学びではない。
今、できることを行うことによる成長もあってもいい、
今、やれることを行うことによる学びもあってもいい、
このような学びや成長は、仕事に対する姿勢や態度から形成されていくことだろう。
知識やスキルが身について自ら学び成長することと同じように
いろんな仕事の場面に遭遇しながら、やれること・できることを積み重ねていくことにより、
姿勢や態度が身について自ら学び成長することもできるでしょう。
こうして効率よく自ら学び成長していくには、
プランドハプンスセオリーの5つのスキルに気づくことが大切です。
仕事での事例をプランドハプンスセオリーの5つのスキルを逆にとらえてみてみましょう
もし、目の前に現れた仕事やメンバーに何も興味がもてなかったら。
もし、会社に来て仕事をすることを続けていなかったら。
もし、ちょっとしたムチャブリに対応していなかったら。
もし、自分の感覚を信じられなかったら。
もし、仕事の環境を選択するときに今と違う方を選んでいたら。
どのことが起こっていたとしても、今、仕事をして経験を積んでいる状態はなかったのです。
仕事で経験を積んでいること自体で、効率よく自ら学び成長しているのです。
そのことに気づくことができれば、今、目の前に現れた仕事への捉え方が変わるかもしれません。
まずは、問いかけてみましょう。
「今、現れた仕事に何か興味が持てる部分がありますか?」
その問いに対して、どのような応えをするでしょうか。
“この仕事に関わる人に対して興味があります”と応える人もいれば
“この仕事でスキルがつくので興味があります”と応える人もいる。
または、“やったことがない仕事だから興味があります。”と応える人もいるでしょう。
様々な理由があってよいでしょう。
あなたの面白そうだなぁと思える好奇心が大切です。
そこから始まります。
好奇心があれば、その仕事をこなすために知識を得たり、人脈を形成したりして、その仕事をこなすために、自ら学ぶ状況になっていくことでしょう。
それは、何か形式的に教えてもらうようなことではなく、あきらめずに継続することで身についてくる持続性がつくりだしていくことでしょう。
継続していくと、ちょっとしたムチャブリがあったり、少し過度な要望があることもあります。そんな要望も柔軟に対応しながら、仕事をしていくことでしょう。継続しているからこそ、無理難題な要望が出てきたり、ムチャブリにも対応できるようになっています。その対応する姿勢・態度こそが、仕事を続けて自ら学んできたことと言えるでしょう。
柔軟に対応していると、仕事の幅が広がっていくことでしょうか。“この仕事はできる”といった感覚や、“その仕事を今の自分では難しい”と捉えるようになっていきます。少しハードルが高い仕事だとしても、「なんとかなる」と思える楽観性がでてくることでしょう。
それには何か根拠がある訳でもなく、絶対!という自信があるわけでもなく、その仕事自体を楽観的に捉えられるようになっている姿勢が自ら成長してきた証と言えるでしょう。
そうしているうちに、視野が広がり、様々な選択肢が目の前に現れてくるでしょう。
この仕事の延長戦でいいのか、もっと他に自分に向いていることがあるのではないか。
もしかしたら、もっとプライベートを充実させる術があるのではないか。
その選択肢の中で、“この仕事をするのだ!”と他の選択肢を選ばず、リスクテイクをすることになります。
こういったように、仕事を行っていくと、知らないうちに、プランドハプンスセオリーの5つのスキルにより、効率よく自ら学び成長していることがわかります。
本当は別にやりたい仕事があると思いながらも、今、求められているからと始めた仕事。そんな仕事を行っていくうちに自然と自ら学び成長しています。
本当は別にやりたい仕事があるのだから、今、この仕事求められてもやらない
と思っていたとするなら、仕事によって学ぶことも成長することもできません。
成長したからできる仕事、学んだからできる仕事は、
気が付いたら目の前に現れることでしょう。
今、あなたが興味をもって、学んでいることがあるとすれば、
その学びを続けていくうちに、自ら成長できるような仕事が目の前に現れてきます。
目の前に出てきた偶然な仕事が必然だった仕事に変わる日こそ、
自ら学び成長した結果なのです。
あなたの目の当たりにしている仕事に対して、どんな好奇心をもって、何を続けて、ムチャブリに柔軟に対応していますか。
この仕事をやっていれば“なんとかなる”と思って、リスクテイクをして行っている
その仕事自身が自ら学び成長をさせてくれていることでしょう。
周りで勉強して満足している人を横目に見ながら、仕事に集中していきましょう。
きっとそれが必然の仕事だと思えた時、自ら学んで成長している証となるでしょう。