交際中の結婚決断に迷った時のタイミングの見極め方

桑山裕史

桑山裕史

テーマ:交際 結婚 決断 タイミング

3か月で結婚決断できる人の共通点

婚活を進めていくなかで、結婚決断のタイミングの見極め方に悩んでいる方は多いですよね。
忙しい日常のなかで、恋愛だけをなんとなく進めている時間的な余裕はないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。

実際、結婚相談所のデータを見ても、成婚された方の多くは交際を始めてから半年以内、特に3ヶ月から4ヶ月の間に結婚を決断しています。
逆に、交際期間が長引けば長引くほど、成婚に至らないケースが増えていく傾向がはっきりと出ているのです。

では、短期間で結婚を決断できる方とそうでない方の間にはどんな違いがあるのでしょうか。

IBJの成婚データを詳しく調査した場合、成婚された方と成婚に至らなかった方を比べると、活動スタイルにかなり大きな差が見えてきます。
まず、結婚を決めて卒業された方は、在籍日数が平均して5か月ほど短く、よりスピード感を持って動いている傾向が明らかです。

また、男性会員の場合、お見合い申し込み数は、成婚者が退会者よりも21件多く、女性でも14件多いというデータが出ています。
加えて、男性の場合は、申し込み数が女性の約2倍、逆に申し受け数は女性の約3分の1程度にとどまります。

つまり、出会いのチャンスを広げるには、男性も女性も受け身になりすぎないことがとても重要なんです。
積極的に自分の意志を示すことで、より多くの出会いを得られる可能性が高まることが、データからも裏付けられています。

交際中であっても、「本当にこの人でいいのか?」と迷う気持ちは誰にでもあるものです。
ただ、婚活のプロの立場からはっきり言えるのは、迷いが長引けば長引くほど成婚率は下がっていくという事実です。
結婚という人生の大きな選決断ですから悩むこと自体は自然ですが、幸せな未来をつかむためには期限を決めて、自分から積極的にアクションを起こすことが必要ではないでしょうか。

心理学でわかる結婚決断のタイミングの根拠

結婚決断のタイミングの見極め方について、有用な心理学の知見を紹介します。
それは、心理学者ロバート・スターンバーグが提唱した「愛の三角理論」です。
【親密性】、【情熱】、【コミットメント】という3つの要素で対人関係を分析する理論で、この3要素のバランスよく育つ期間が、まさに結婚決断の分岐点と言われています。

結婚を考えるうえで重要なのは、親密性、情熱、コミットメントの3要素が、それぞれ意識的に努力しなくても実現されていることを具体的に確認できるかどうかです。

たとえば、親密性については、相手と一緒に過ごす際に気を遣いすぎず、弱音や本音も自然と話せていると感じられるかどうかが一つの目安になります。
情熱については、ふとした瞬間に相手のことを思い出して心が温かくなることが増えてきた時です。
コミットメントに関しては、今後もこの人と一緒に歩んでいきたいと自然に思えて、トラブルや悩みが起きた際にも「どうしたら一緒に解決できるか」と前向きに考えられるかどうかが大切です。

このような気持ちへと自然と傾いたタイミングこそ、結婚を前向きに考えてよいタイミングと言えるでしょう。

一方、どれか一つでも気持ちに引っかかりや違和感がある場合は、いったん立ち止まって、自分の本心を冷静に見つめ直す時間が必要かもしれません。

サンクコストの罠に注意

婚活中には、判断が鈍ることもあります。
特に注意したいのがサンクコスト効果です「ここまで時間や労力をかけたからもう後戻りできない」と考えてしまうことは珍しくありませんし、「他にもっと合う人がいるかもしれない」と決断を先送りしてしまうケースもあるでしょう。
しかし、意思決定理論の観点からは、「これからの自分にとって何が必要か」を基準に考えることこそが大切です。

自分自身の気持ちを見つめ直す時には、単に「好きかどうか」だけで判断するのではなく、これからどんな人生を歩みたいか、そのなかで大切にしたい価値観や譲れないポイントはどこかという視点が欠かせません。

同時に、自分の希望や理想だけを優先するのではなく、相手の考えや背景、これまでの歩みについてもきちんと理解し、お互いの違いを受け止めることが大切です。
どこまでが妥協できない部分で、どこからは二人で話し合いながら歩み寄れる部分なのか、自分軸と相手軸の両方から冷静に整理してみてください。

後悔しないために交際中の今できること

結婚を決断する段階では、多くの方が「このまま進んでいいのか」「もっと慎重に考えたほうがいいのでは」と迷いを抱えやすいものです。
実際の現場でも、「相手の小さな欠点が気になってしまい、一歩踏み出せない」「家族や友人の意見に左右されて決断が揺らぐ」といった声がよく聞かれます。
慎重な性格の方ほど、後悔したくない思いが強くなり、判断を先延ばしにしてしまうことも少なくありません。

また、「相手の条件ばかりを気にしてしまい、自分自身の気持ちや生活イメージまでしっかり話し合えていなかった」という失敗例もよくあります。

ブライダル総研の調査によると、「婚活サービスを利用して結婚したカップルほど、事前にすり合わせている項目が多く、納得感の高い結婚生活を送っている」というデータが出ています。
交際期間が短くても、価値観や将来設計などの大切なテーマを早い段階からきちんと話し合い、お互いの考えを率直に共有できたカップルほど、結婚後の満足度も高い傾向にあるんですね。

迷ってチャンスを逃さないために、まず3か月を一つの目安としてください。
その間、たとえば、将来の働き方や住まい、家族観、日々の過ごし方などについて、お互いに「ここだけは譲れない」「この点は柔軟に考えられる」といったポイントをじっくり話し合うのです。

まとめ

真剣に話し合った結果、それでも不安や迷いが消えない場合は一人で抱え込まず、婚活のプロに相談するという選択肢も有効です。
これまで多くの方の成婚をサポートしてきた立場から見ても、客観的なアドバイスを受けることで、意外な気づきや自信につながるケースは決して少なくありません。
結婚への第一歩を信頼できるサポートとともに踏み出したい方は、ぜひBridalチューリップまでお問い合わせください。

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桑山裕史
専門家

桑山裕史(婚活コンサルタント)

株式会社ナウい

成婚率60%以上の結婚相談所Bridalチューリップは、AIを導入したカップリング率の高いシステム、弱点を克服できる多様なサービスを利用しながら信頼関係を築けるカウンセラーと二人三脚で成婚を目指せる。

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