季節ごとの恋愛心理と統計で読む!結婚に最適なタイミング

桑山裕史

桑山裕史

テーマ:婚活 心理学 結婚相談所

ジューンブライドは本当に幸せの象徴なのか?

「ジューンブライド」と聞くと、どこか幸せそうな響きを感じますよね。
でも、実際に6月の結婚が多いかというと話は別です。
厚生労働省の人口動態統計をもとに、2001年から2020年までの平均を月別にまとめたデータを見ると、6月の婚姻件数の割合は7.7%でした。
これは1年の中でも下位に位置します。たとえば、11月(10.5%)や3月(10.2%)と比べるとその差は明らかです。

なかでも意外だったのは、5月や12月のほうが高い割合を示していた点です。
6月は、ジューンブライドのイメージから結婚が多そうなイメージがありますが、実際には梅雨入りと重なり、天候に左右されやすい時期です。
式場や会場選びに神経を使う人にとっては避けたいタイミングでもあります。
また、6月は、祝日が1日もなく、連休を取りにくいという現実的な事情も関係しているでしょう。

では、なぜそんな6月に「幸せな花嫁」というイメージが定着したのでしょうか。
由来は、ヨーロッパにさかのぼります。
ローマ神話に登場する結婚の女神・ユノ(Juno)が守護する月が6月であり、古くからこの月に結婚すると家庭円満になると信じられてきました。
つまり、ジューンブライドとは、ヨーロッパの宗教的・文化的背景に根ざした言い伝えであって、日本の気候や生活様式とは関係がないのです。

実際、先の月別データを長期的な推移で見ても、6月の婚姻割合は一貫して高くはありません。
第二次世界大戦直後から2020年にかけての変化を示すグラフによると、6月は安定して7~8%台で推移しています。
特別高い年があるわけでもなく、むしろ春(3〜5月)や秋(9〜11月)に集中している印象です。

つまり、「6月=結婚ラッシュ」といったイメージは、実際の婚姻行動とは一致していないのです。
ジューンブライドは、幸せな花嫁になれる月というより、そうありたいと願う月だったと言うほうがより本質に近いかもしれませんね。

気候心理学から見る梅雨の影響

梅雨どきに、ふと気持ちが沈んだ経験はありませんか?
実は、こうした感情の変化には心理学的な根拠があるのです。
気象と感情の関係を扱う気候心理学の分野では、天候が人間の心理状態や対人距離に影響を及ぼすことがたびたび指摘されています。
特に梅雨のように雨が続く季節には、日照時間の減少や気圧の変化によって、人の気分が内向的になりやすい傾向があると言われています。

「内向的になる」というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、実はこの内向傾向こそが人間関係に深みを与える契機にもなるのです。
たとえば、外出が億劫になる分、室内でじっくり話す時間が増え、自分と相手の気持ちに集中しやすくなります。
お互いの内面にじっくりと向き合える時間が生まれやすいわけです。

また、「感情一致効果」と呼ばれる心理現象にも注目したいところです。
これは、環境要因によって引き起こされた感情が、その場の体験や記憶と強く結びつくという心理的傾向を指しています。
たとえば、しとしとと降る雨音を聞きながら交わした会話や薄暗い窓辺で見た相手の表情などは、後になっても印象的な思い出として蘇りやすくなります。

実際、プロポーズや初デートの思い出を振り返るカップルに「あの日は雨だった」と語る方も少なくありません。
天気が崩れると人の気持ちは少し不安定になりますが、だからこそ相手に寄りかかりたくなる心理が働きやすくなるという考え方もあります。
つまり、梅雨の季節は気持ちが素直になりやすく、本音が表れやすい時期だと言えるのではないでしょうか。

こうした背景を踏まえると、あえて雨の時期にデートを重ねたり、真剣な話を切り出したりすることには大きな意味があります。
晴れの日とは異なる感情の揺れがあるからこそ、梅雨の季節は相手との距離を縮めるチャンスにもなるんですね。

恋愛のモチベーションは季節で変化する

恋愛感情の高まりには、気温や日照時間といった季節的な要因が大きく関係していることが、心理学の実験や行動データから明らかになっています。
ある研究では、春から初夏にかけては恋愛に対する積極性が高まりやすくなる傾向があるとの結果が出ています。
これは、日照時間の増加によってセロトニンやドーパミンの分泌が活発になり、気分や意欲が自然と上向くためだとされています。

一方、気温が極端に高くなる真夏は、恋愛感情よりも身体的ストレスの影響が強くなり、対人関係よりも自己防衛に意識が向きやすくなると言われています。
暑さによる疲労や不快感が重なることで、恋愛にエネルギーを注ぐ余力が減少する傾向があるのです。
このように、季節ごとの恋愛心理は微妙に変化していることがわかります。

また、秋になると空気が澄み、日常の活動が落ち着くことで恋愛感情に安定性が加わるという研究もあります。
実際、カナダの心理学者による調査では、秋に始まった恋愛関係のほうが継続率が高いとのことです。
これは、気温の低下とともに行動の衝動性が抑えられ、判断力が増すためと分析されています。
季節的な高揚感に左右されるのではなく、冷静な目で相手を見つめ直せるタイミングがちょうど秋口に重なるというわけです。

ヨーロッパの婚姻統計を見ても、9月から11月にかけての結婚件数が安定して高い国が複数あります。
気候が穏やかで過ごしやすいというだけでなく、精神的にも落ち着きを感じやすいこの時期に結婚という人生の節目を迎える人が多いのは、自然な流れとも言えるでしょう。

こうした研究結果から見えてくるのは、恋愛感情の盛り上がりだけで最適なタイミングを決めるのではなく、落ち着いて相手と向き合えるかどうかという視点が、結婚の時期を考えるうえで重要だということです。
勢いや高揚感に乗ることも一つの方法ですが、安定した季節に判断するほうが長く続く関係には向いているのかもしれませんね。

まとめ

結婚のタイミングに正解はありませんが、そのヒントは心理や季節にいくつも隠れています。
伝統や言い伝えにとらわれすぎず、お互いにとっていちばん自然に気持ちが寄り添える時期を選びたいですね。
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桑山裕史
専門家

桑山裕史(婚活コンサルタント)

株式会社ナウい

成婚率60%以上の結婚相談所Bridalチューリップは、AIを導入したカップリング率の高いシステム、弱点を克服できる多様なサービスを利用しながら信頼関係を築けるカウンセラーと二人三脚で成婚を目指せる。

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