顔より性格の実態は?心理学が示す共通点に惹かれる理由

桑山裕史

桑山裕史

テーマ:婚活 心理学 結婚相談所

「顔より性格」は本当か?婚活市場をデータで検証


「結婚相手を選ぶなら、やっぱり性格が大事」。
そう言われることは多いものの、実際の婚活の場では本当にそうなのでしょうか?

第一印象は見た目で決まると言われたり、美男美女が人気を集めたりと、「結局、顔じゃないの?」という不安を抱える方も少なくありません。
ですが、婚活業界の現場からの視点では、それはちょっと違うんですよね。

実際、顔より性格や価値観の一致が交際や成婚に深く関係していることは、感覚ではなく、きちんとデータでも裏付けられています。

たとえば、リクルートブライダル総研が公表している『婚活実態調査2024』では、「婚活サービスで恋人ができた人」と「できなかった人」の意識や行動の違いが詳細に分析されています。
この調査では、「恋人ができた人」のほうが、「前向きな姿勢」「自己理解」「価値観のすり合わせ」といった内面に関わる項目で、いずれも有意に高い数値を示していたんです。

具体的に言うと、「自分なんか」と卑屈にならずに活動していた、「とりあえず会ってみよう」という柔軟な姿勢で活動していた、「思い通りにいかなくても気にしないようにしていた」といった中身の前向きさが、結果として恋人の有無に大きな差を生んでいたんですね。
このような姿勢は、プロフィール写真には映りません。でも、実際には成婚につながっています。ここに注目すべきなんです。

さらに注目すべきは、交際後の満足度です。
同調査では、「婚活サービスを通じて恋人ができた人」のほうが、「それ以外の出会い」で恋人ができた人よりも、交際相手との関係に満足している割合が明確に高いという結果が出ています。
それは、前者のカップルのほうが、「価値観のすり合わせ」が圧倒的に多く行われていたからです。

たとえば、「休日の過ごし方」「愛情表現の仕方」「子どもを持つかどうか」「住まいの選び方」「働き方」「家計の管理」など、生活に直結するような具体的なテーマについて、婚活サービスで出会ったカップルの方が、ひとつひとつ丁寧に話し合いをしていたというんですね。
これはまさに、外見よりも性格や価値観の近さが、交際や結婚の質を高めていることの証拠ではないでしょうか。



婚活ではなぜ性格が選ばれるのか


この背景には、結婚というゴールを意識した出会いの場では、短期的なときめきよりも、長期的な安心感が重視されやすいという構造があります。
初対面での好印象、つまり外見や話し方のスマートさが武器になるのは確かですが、それが長く続く関係に直結するとは限らないのです。
むしろ、価値観をすり合わせる姿勢や、相手を理解しようとする意識の方が、関係の安定性や継続性に直結する重要な要素になります。

恋愛と違い婚活は、一緒に人生を歩むパートナーを見つける活動です。
だからこそ、「一緒に暮らしていけるかどうか」という観点で相手を見ている人が多いんですよね。
そのとき重視されるのは、やはり顔より性格です。顔立ちの美しさではなく、言葉の選び方、反応の仕方、物事の考え方といった、その人の人柄全体が問われるわけです。

外見がきっかけになることはもちろんあります。でも、それは入口にすぎません。
長く付き合ううちに、「この人となら、ちゃんと話し合える」「価値観を共有できる」と感じられる相手こそ、最終的に選ばれる人なんですよね。

つまり、「顔より性格」というのは、単なる理想論でもなければ、優しさの演出でもありません。
婚活の現場、そして実際の調査データの両方が、それをはっきりと示しています。だからこそ、自分の中身を磨くことを、遠回りだと思わないでほしいんです。
むしろそれこそが、もっとも確実で、再現性のある“選ばれる方法”なんですよ。



心理学が示す顔より性格の魅力


なぜ婚活では、見た目よりも性格や価値観の一致が大切にされるのでしょうか。
これは感覚の問題というより、人間の認知や対人関係における心理的メカニズムと深く関係しているんです。心理学の視点から掘り下げてみましょう。

まず、出会いの場面では「初頭効果」という心理的現象が大きく影響します。
これは、人が他者に抱く第一印象が、その後の評価や印象全体を大きく左右するというものです。
たとえば、最初に「笑顔が素敵」と感じると、その後の言動にも「優しそう」「誠実そう」といった好意的な解釈が加わりやすくなります。
逆に、最初の印象が暗かったり不機嫌に見えたりすると、どれだけ丁寧に話してもマイナスに捉えられてしまうことがあるんですね。

確かに見た目や表情、服装などの外見的な要素が大きな影響を持つのは事実です。
ただ、ここで注意したいのが「第一印象=外見そのもの」ではないということです。
実際には、話し方や間の取り方、リアクションの仕方など、性格をにじませる非言語的要素が初頭効果を形成する重要な一部になっています。
つまり、外見が整っているだけで第一印象が決まるわけではないんですよね。

また、「ハロー効果」という心理的バイアスも関係してきます。
これは、ある一つの突出した特徴(たとえば容姿が良い、学歴が高い)によって、その他の要素まで良く見えてしまうという現象です。
容姿端麗な人ほど性格も育ちも良さそうなどと判断されがちですが、これはあくまで思い込みに過ぎません。
実際に関係を築いていくなかで、外見の印象と内面のギャップに気づき、交際が続かないというケースもよくあるんです。



共通点が親密さを生む理由


婚活という将来を見据えたパートナー選びにおいて特に大きな影響を持つのが、「類似性の法則」です。
これは、人は自分と似た価値観や生活リズム、人生観を持つ相手に安心感を抱き、親密になりやすいという法則です。
「好みが似ている」「感覚が近い」といった共通点は、安心感や共感の土台になります。

たとえば、休日の過ごし方が似ている人同士なら、無理をせず自然体で過ごせますし、金銭感覚が近ければ将来的な生活設計もスムーズに共有できますよね。
こうした共通の価値観は、恋愛感情よりも深く長続きする絆を築くうえで、非常に重要な役割を果たします。

つまり、婚活で最終的に選ばれる人というのは、単に外見が整っている人ではありません。
初頭効果を通じて好印象を与え、ハロー効果の罠に陥ることなく、共通の価値観を軸に着実に信頼を積み重ねていける人なんです。



まとめ


婚活において大切なのは、見た目でアピールすることよりも、「自分という人間をどう自然に伝えるか」、そして「相手とどう心の共通点を見つけるか」です。
恋愛経験の豊富さや華やかさよりも、共感と信頼を育てる力こそが、最も大きな魅力になるんですよ。
未来のパートナーに出会うための最初の一歩として、ぜひBridalチューリップにご相談ください。あなたに合った婚活をご提案します。



 1時間30分~2時間:カウンセリング①オンラインor来店
  ・婚活適性分析
  ・婚活市場動向
  ・当結婚相談所概要
  ・最適なパートナー分析
  ・結婚活動方法提案

 1時間30分~2時間:カウンセリング②
  ・他社結婚情報サービス会社、結婚相談所との比較
  ・登録から成婚までの活動フローとポイント
  ・希望条件に合致する異性会員簡易プロフィール閲覧
  ・利用料金プラン及び必要書類紹介

 カウンセリング①②を1日にまとめて1回で実施いただけますが、2回に分けてお受けいただくことも可能です。
 「カウンセリング①」をお受けになってみて、価値を感じられたら、「カウンセリング②」をお受けになってください。
 ①を受けてみたけれど、可能性を感じない、他社結婚相談所の方が適していると感じられましたら、
 「カウンセリング②」をお受けになる必要はありませんので、ご安心ください。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

桑山裕史プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

桑山裕史
専門家

桑山裕史(婚活コンサルタント)

株式会社ナウい

成婚率60%以上の結婚相談所Bridalチューリップは、AIを導入したカップリング率の高いシステム、弱点を克服できる多様なサービスを利用しながら信頼関係を築けるカウンセラーと二人三脚で成婚を目指せる。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

課題解決型の新しいタイプの結婚相談所を展開する経営者

桑山裕史プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼