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関わる人すべてがプラスになるシステムを開発する

関わる人すべてをプラスにするシステム開発者

笠原拓

関わる人すべてをプラスにするシステム開発者 笠原拓さん
システム開発者の笠原拓さん仕事風景

#chapter1

入力項目が自由にカスタマイズできる予約・顧客管理システム「ResKa(レスカ)」

「システムに関わる人のすべてがプラスになるように貢献したい気持ちがあるんです」

 そう語るのは、東京・立川にあるシステム開発会社の株式会社MareSpera(マレスペラ)代表取締役の笠原拓さん。MareSperaでは、「ResKa(レスカ)」という予約と記録をワンストップで管理できるシステムを中心に開発・販売しています。

 この製品は元々カイロプラクティックで開業している方からのリクエストから作ったシステムです。それに加えて整体や整骨院の先生の意見を取り入れ構築したものなので、使う人が使いやすいように直感的に使えるようにできています。

 整体、整骨院、カイロプラクティックに限らず、美容院、サロン、スポーツジム、ヨガ等といった、店舗を構えていて予約の管理や顧客の情報を保管する必要がある業種に最適なシステムです。

 中でもResKaの最大の特長は、顧客の記録のフォーマットをわかりやすく閲覧・記入できるように顧客自身で項目やレイアウトを自由に設定できる点です。
この機能もカイロプラクティックの先生の要望から生まれました。

「通常、電子カルテは基本的なフォーマットがあって入力できる項目は決まっています。しかし、必要な項目は店舗や業態によって異なるので、ResKaでは任意に増やしたり減らしたりできるようにしました。ドラッグアンドドロップですべて追加や移動ができます」と笠原さんは自信たっぷりに話します。このカスタマイズ機能を持つ予約顧客管理システムはほとんどないそうです。

 例えば、今まで使ってきた紙のカルテ通りの項目をシステム内に再現できてデータとして保管できるので、システムに移行する敷居は限りなく低そうです。
事実、ResKaを導入する企業も増えつつあるのが、使いやすいシステムである何よりの証拠と言えるでしょう。

#chapter2

ふとしたきっかけで入ったシステム開発会社が大きくなる過程を共に歩むことで多くのことを学んだ

 笠原さんは東京電機大学出身で、卒業生のほとんどがエンジニアになる環境で学んでいました。卒業後、面白そうなことやれそうだという理由から、とあるシステム開発会社に入社します。この会社は行政機関の大規模なシステム開発などを受注して急成長し、その間システムを構築する一連の流れを経験できたことが、後々の笠原さんの仕事に生きることになります。

「プログラミングばかりやっていると経験や身に着く知識が偏ってしまうことがあります。行政の大きな案件でプロジェクトに入ってお客さんから話を聞いてマネジメントして構築までの業務を10年近くかけて一通り経験できたのは、今の知識を形成するベースになっています」と話します。

 その後、笠原さんは医療系のシステム開発会社に転職し、次にWebサイトと連携したマーケティングのシステムを作る会社へ移りましたが、システム開発に必要な全ての工程を経験していたので、それぞれの会社でも活躍することができたのです。

 笠原さんはシステム開発の工程をすべて経験しているため、最初から最後まで万能にシステム構築ができる凄腕エンジニアといえるでしょう。

関わる人すべてをプラスにするシステム開発者 笠原拓さん

#chapter3

エンジニアが正当に評価され、システムに携わる人たち全員がプラスになるよう貢献したい

 一般的に依頼通りのシステムができなかったり納期が守れなかったりすると、現場のエンジニアたちが悪者になってしまうケースがしばしばあるようです。

 実際は、仕様が完全に決まっていない状態でプロジェクトが始まるのが原因です。途中で何度も修正依頼が来てその都度やり直しになり、余計な手間と時間がかかって依頼通りのものができなくて納期が遅れてしまう。決してエンジニアの質が悪いのではないと笠原さんは強調します。そんなエンジニア軽視の風潮を変えていきたいそうです。

「あるエンジニア採用サイトで、入社希望の投稿者が『エンジニア出身の役員はいますか?』という質問をしたのが載っているのを見たことがあります。役員のような決定権のある人にエンジニアの考え方をできる人がいないとエンジニアは軽視傾向になるのを知っているのでしょう」と笠原さんは話します。

 また、「こんな感じで作ってみたい」「こんなのすぐできるでしょ」と顧客や営業から軽く言われることにも、エンジニアの立場からすると考え方のギャップを感じるそうです。

「エンジニアが正当に評価されることでより良いものを生み出せるように努めたい。その結果システムに携わる人たち全員がプラスになるよう貢献したい気持ちがベースにあるんです」

 そう話す笠原さんは、エンジニアの地位向上によって良いものを作って関わる人をプラスにすることを理想に掲げて日夜よいシステムを開発するために頑張っています。

(取材年月:2019年4月)

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専門家プロフィール

笠原拓

関わる人すべてをプラスにするシステム開発者

笠原拓プロ

システム開発エンジニア

株式会社MareSpera

店舗を経営している方々からのリクエストを基に直感的に使いやすいシステムを構築・販売しています。技術のプロとして正当に評価されるべく、プライドを持って多くの方に還元できるシステム開発を心がけています。

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