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住宅の整理から相続まで、終活をトータルでサポートする「家宅整理士®」の普及を目指す

住宅の整理から相続まで、終活をサポートする家宅整理士®

小島孝治

小島孝治 こじまこうじ
小島孝治 こじまこうじ

#chapter1

「家族の一員」の目線で依頼者に寄り添い、住宅の整理から相続まで、幅広く終活の悩みに応える

 「自分らしい終活がかなうようお手伝いします」と話すのは、「エア」代表取締役の小島孝治さん。シニアライフのサポートに特化し、生前整理・リユース事業を担う「昭和市場®」と、日常の雑事から資産管理まで困りごと相談に応じる「生活秘書®」を展開。2022年に、住宅の整理や相続対策までをトータルで支援する民間資格「家宅整理士®」を創設し、自身も第一号として活動しています。

 「終活では家の片付けから取り掛かる人が多いです。そこから不動産や金融資産など、誰にどう引き継ぐかを考えることに。別々の専門家に頼むのは大変で、コストも膨らみます。家宅整理士はこれらの知識を有するゼネラリストとして連携の窓口になり、業者・専門家の選定や条件の交渉、実行の管理監督を一貫して担います」

 これまで紹介のみで通算100件以上に対応。「親が亡くなった」「家族が施設に入居する」などを機に、子世代からの相談も多いそう。
 「解決事例もトラブル事例も数々経験しています。終活は、資産状況や考え方などによって十人十色であるものの、似た事例も多くパターン化されるため〝百人十色〟ともいえます。お客さまとの対話を通じてパターンを見極めることで、スムーズな解決に向けて適切かつ迅速に対応できます。常にパターンの見極めを意識し、将来的にAIによる問題解決サービスの提供につなげたいと考えています」

 小島さんは専任体制により、「家族の一員のつもり」で依頼者目線に徹します。
 「子どもに良かれと思った選択が親子間のギャップを生むなど、落とし穴もあります。事が起こる前にトラブルの芽を摘み、お金には代えられない家族の絆を守ります」

#chapter2

不動産・金融知識をベースに、生前整理や相続のノウハウを学べる資格講座で人材を育てる

 小島さんは、「家宅整理士®」の普及活動にも力を入れます。
 「私自身が培ってきた知見を体系化し、同じようにサポートできる人材を育成します。超高齢化社会で、不動産や相続への関心がますます高まる中、業界全体のサービスの質を高めたいという思いで資格化しました。今も、十分な知識がないまま専門家や業者を選び、依頼者側が不利益を被るケースは少なくありません。『こんなはずじゃなかった』と後悔する人を減らしたいですね」

 「家宅整理士®」の要件は、宅地建物取引士と2級ファイナンシャル・プランニング技能士の保有者です。
 「不動産・金融の世界のスペシャリストに向け、生前整理や不動産対応、相続に関わる8分野の知識を、オンライン講座で伝授します。空き家を片付けてくれる業者の選び方や条件交渉のポイントなど、実務に落とし込んだ具体的なノウハウを盛り込みます」

 資格取得後は、小島さんのもとで実践を重ねる道を用意。生前整理で貴重品やリユースなど仕分けを行ったり、相続対策で不動産の利活用を提案したり、即戦力として現場に携わってもらい、独立の支援も行います。

 「お客さまから心からの感謝の言葉をいただけるのは、この仕事ならでは。財産をさらけ出してもらったり、他人には言いたくないことを打ち明けてもらったり、人の人生に踏み込む場面は多いです。だからこそ、『人の役に立ちたい』という正義感をお持ちの方を歓迎します。将来は家宅整理士が全国で活躍してほしいですね」

小島孝治 こじまこうじ

#chapter3

身近な相続トラブルが転機に。家族の幸せを導く終活をかなえたい

 小島さんは大学卒業後、テレビ局で8年間勤務しました。IT分野を得意とし、社内システムの構築やバーチャルスタジオの開設などに従事。系列のインターネット会社の立ち上げにも関わり、テレビ局のインターネット戦略の創成期を担いました。

 独立後は、辞書・辞典の検索ポータルサイト「JLogos(ジェイ・ロゴス)」を配信。一般的な国語辞典から法律・経済・不動産などの専門辞典まで網羅します。
 「サイト構築にあたり、出版社や著者との人脈を広げ、弁護士や税理士のほか、不動産、医療など多方面の方々とのネットワークを築きました。各専門家とは今の事業でも連携しています」

 一転して、シニアの終活に目を向けたきっかけは、身近で相続トラブルを目の当たりにしたことでした。
 「親族同士がもめたり、本人が望まない方向に進んだり、知識があれば回避できたと悔やまれました。かけがえのない家族の形を守れるよう、〝正しく知ること〟を広めたいと思いました」

 2018年に、シニアの生活支援「生活秘書®」から始め、ニーズを受けて生前整理の「昭和市場®」をスタート。二つの事業を発展させたのが「家宅整理士®」です。

 「誰にでも人生の終わりは訪れ、特に家の片付けや不動産の手続きは必ず通るステップです。その場しのぎの対処は後悔を生むこともあるため、第三者の立場で全体最適を導きます。そもそも終活は、自分のためであり、家族の幸せにつなげるためのもの。理想の生き方を一緒に考えましょう」

(取材年月:2023年3月)

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小島孝治

住宅の整理から相続まで、終活をサポートする家宅整理士®

小島孝治プロ

家宅整理士

株式会社エア

生前整理や不動産を含めた相続対策など、終活のトータルサポートを行う民間資格「家宅整理士®」を創設。不動産や金融の専門知識を備え、これまで通算100件以上の対応実績をもとに、人材育成にも力を入れます。

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