38年目のご挨拶
私はデザインの仕事を始めて今年で40年になります。まだまだ現役で、自分でもデザインの仕事をこなしています。周りの方はもうそろそろ経営やプロデュースに専念したらどうだという方もいらっしゃいますが、私は生涯デザイナーであり続ける必要があると思っています。
なぜなら、そのデザインに何が足りなくて何が行き過ぎているのか、それを判断するにはデザインのことをわかっていないと無理だと思っているからです。
自分がデザインするからこそ気づける部分とか、思いつくことがいまだに日々たくさんあります。きっとそれは自分の手でデザインをしていなかったら気づけてなかったことでしょうし、その気づきや思いつきが仕事の完成度を上げていると信じているからです。
もちろん若い感性というものも必要ですし、逆に経験に基づいた判断や技術も必要です。ある程度年齢がいってくると、若い感性が失われていきマンネリ化が始まるといわれますが、私はそうは思いません。マンネリ化が始まるデザイナーは自分の感性を研ぎ澄ますことを経験という錯覚で怠けているのです。
それを防ぐにはどこまでも現役でデザインし続けることしか方法が無いと思っています。コイズミデザインファクトリーでは全てのスタッフがデザイナーであり、そういう意識を持って日々仕事に励んでいます。