猫のダイエットはカロリー計算から❘成功の秘訣と管理方法を解説
猫さんのダイエットをしようと考えたとき、食事の回数をどうしたらよいのか悩みますよね。
猫のダイエットにおける食事回数の調整は、単純に多くすればよいとは言い切れません。猫の性格や食べ方、飼い主さんのライフスタイルなど、さまざまなことを総合的に考える必要があります。
この記事ではダイエット中の猫さんの食事回数について、多くした場合のメリットデメリットを解説します。また実践的な食事の与え方についてもご紹介しています。
猫さんの食事回数に関するお悩みを解消しダイエットを成功させたい飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
ダイエット中の猫の適切な食事回数は?

シッティングでお伺いしているお客様では、通常1日1回〜4回で与えている方がほとんどです。猫さんのダイエットの場合も、基本的に同じ回数で問題ないと思われます。
重要なのは猫さんの性格や食べ方などを考慮して、食事回数を決めることです。
猫の食事は、少量を複数回に分けて食べがちです。元々猫は単独行動する動物のため、自分より大きな獲物を捕まえられません。ネズミや昆虫などを1日に何度も捕まえては食べる、という食事習慣があった名残と言われています。1日の猫の摂取カロリーはネズミ10匹分ほどに値するため、10回ほどに分けて与えるとよいという意見もありますね。
シッティングで出会う猫さんの食事の仕方はさまざまで、あげたらあげただけ食べてしまう猫さんもいます。このような猫さんや食べることが大好きな猫さんは、食事回数を4回以上に多くするとよいかもしれません。
猫のダイエットで食事回数を多くするメリットデメリット

ダイエットする猫さんの食事回数を変えることで、メリットとデメリットがあります。大切なのはメリットデメリットを知り、あなたの猫さんの性格や生活リズムをよく観察し、その子に合った食事回数を見つけることです。
食事回数を調整することで起こるメリットデメリットについて、わかりやすくご説明していきましょう。回数を決める参考にしてくださいね。
猫のダイエットで食事回数を多くするメリット
食事回数を多くすることで得られるメリットは、以下の2つがあげられます。
- 食欲を満たしやすくなる
- フードの鮮度がよいものを与えられる
食事回数を多くすることで食事をこまめに取れるため、空腹感によるストレスや嘔吐などを減少できるでしょう。
また猫さんにとって、ニオイは重要です。フードを出しっぱなしにするとニオイがとび、食いつきが悪くなりやすいです。こまめに少量ずつ出して与えることで、いつでも美味しいニオイのフードを与えられますよ。
猫のダイエットで食事回数を多くするデメリット
食事回数を多くすることで起こるデメリットは、次の3つが考えられます。
- 飼い主さんの手間がかかる
- 食べすぎになる可能性がある
- 消化器官に負担がかかる
回数を多くすることで飼い主さんの負担が増します。日中仕事や外出される飼い主さんでは、回数を多くするのは難しいかもしれません。またいつでもご飯を貰えると勘違いして、猫さんからの要求が多くなる可能性もあります。
さらに消化器官は空腹のときにメンテナンスが行われます。頻繁に食事をすることで、常に消化器官に食べ物がある状態ですとメンテナンスが行われにくく、消化器官の炎症などが起こりやすくなる可能性があります。
猫さんのダイエットで食事回数を多くするデメリットとして一番の問題は、カロリーオーバーになりやすいことです。一日の食事量をしっかり計算し、そこから回数分を分けて与えないと食べすぎになってしまい、ダイエットの成功が難しくなるでしょう。
ダイエット中の猫に食事を与えるときの工夫

食事回数や量の調整をするだけではなく、どのように食事を与えるのかも猫さんのダイエット成功の鍵を握ります。いかに猫さんを満足させてあげられるかがポイントです。食事回数に応じた工夫や猫さんにとって楽しい食事時間にするためのアイデアをご紹介しましょう。
猫の食事回数が多いとき
1日4回以上に分けて猫さんに食事を与える場合、すべてを手動で行うのは非常に手間がかかります。
そこでおすすめなのが自動給餌器の活用です。時間を設定しておけば、決まった量のフードが自動的に出てくるため、過剰な給餌や与え忘れを防げます。タイマー式やスマートフォン連動型など種類も豊富で、猫の食事管理がぐっと楽になるでしょう。特に共働き家庭や外出が多い飼い主さんには、非常に便利なアイテムといえますね。
本能を満たす与え方
猫は本来「狩りをして獲物を捕らえて食事をする」という行動パターン[/太字]を持っています。食事前に10分程度遊びを取り入れることで、猫の狩猟本能を満たし、食事への満足感を高められます。
また遊ぶことでストレス発散にもなり飼い主さんとの絆も深められ、猫さんの心の健康にもよい影響を与えられるでしょう。ダイエットは食事制限だけでは難しいので、遊ぶことでカロリー消費もできて、なおかつ猫さんの心も満たせるので一石二鳥ですよ。
食べる時間を延ばす
早食いを防ぎ、少量の食事でも満足してもらうのに、食べる時間を延ばす工夫も有効です。
例えば知育玩具やパズルフィーダーを使用すれば、探しながら食事をとるので時間をかけられますし、知的好奇心も満たせるので食事が楽しい時間になります。
またブランケットなどの下に食べ物を忍ばせて探させるのもおすすめです。食べ物を探しまわることで、必然的に体を動かせますし狩猟本能も満たしてあげられますよ。
ダイエットの食事回数は愛猫によって調整しよう
猫さんのダイエットにおいて、食事の回数も大切ですが、それ以上に大切なのは猫さんの1日の総摂取カロリーを適切に管理することです。食事回数を変えても、総摂取カロリーが消費カロリーを上回ればダイエット効果は期待できません。
ダイエット中の食事回数の決定は、猫さんの食べ方や状況を考える必要があります。
一気食いをする猫さんや空腹で嘔吐しやすい猫さんなら、回数を多くした方がよいと思います。ちょこちょこ食いする猫さんなら、回数を多くする必要はないでしょう。おねだりが激しい猫さんの場合は、与え方も工夫して満足させることも大切です。
猫さんにとっても飼い主さんにとっても無理のない方法で、ダイエットを成功させてくださいね。
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