問いかけひとつで相手の視野を広げる。4パターンの質問例付き【実践ガイド】【後編】
※この記事は後編になります。
ぜひ前編からお読みください。
「展望」するメリットー夢を語れる安心感と、考える習慣の醸成
日常的に「展望」させることは、長期的な効果も期待できます。
例えば「パイロットになりたい」と言った子どもに対し、こんな感じの「展望」をする様子を想像してみてください。
「パイロットになったら、どんな飛行機を操縦してみたい?」(具体化)
「操縦席から見た空って、何色だと思う?」(視覚化)
「初フライトを成功させた瞬間って、どんな気持ちになるんだろうね」(感情)
一つ目の効果は、子どもに「夢を語ってもいいんだ」という安心感を与えられること。
夢を否定されないという安心感は、親子の信頼関係を築く上での土台になると思います。
それに、親が自分の夢に全力で関わろうとしてくれるって、シンプルにうれしい。
どんなに突拍子もない目標でも、真剣に向き合ってくれる人がひとりでもいれば、叶いそうな気がしませんか?
二つ目の効果は、自分で考える習慣を作ってあげられること。
「展望」は子どもが描くイメージの外側にある部分に焦点を当て、気付かせ、考えるきっかけを与えます。
ただ「空を飛びたい」だったのが「外資系航空会社に入り、飛行時間20,000時間を超えるキャプテンパイロットになりたい」という具体的な目標になれば、自分が何をすべきか見えてくるのではないでしょうか。
繰り返すほどに子どものビジョンは現実味を帯び、思考もどんどん磨かれていくはずです。
参考記事:すぐ答えを知りたがる子にお困りの方へ。考える力を鍛える 発問
言いたくなるけど、避けてほしい「誘導」的声かけ
「展望」は強力な手法ですが、やり方を間違えると単なる「誘導」になります。
・不安な気持ちを否定していないか?(例:大丈夫だから行ってごらん!)
・親の価値観を押しつけになっていないか?(例:休んでばかりだと賢くなれないよ!)
確かに上記のような声かけでも、子どもは動くこともあります。
しかし、その決断に子ども自身が納得しているのか?
「やらされた」「行かされた」という思いが残ってしまうのではないか?
そんな風に思います。
…とはいえ、わが家もうまくいくことばかりではありません(笑)。
何を言っても子どもの心が変わらず、休ませてしまうことだってあります。
それでも、父親としてできる限り子どものやる気を引き出し、自ら「行ってみよう」と思えるような言葉を選びたいと思っている毎日です。
まとめ:優しい「展望」で、不安の沼に手を差し伸べたい。
「展望」は日常的なシーンでも大いに活用できます。
例えば、冒頭の子どもが保育園を休みたがるシーン。
ネガティブなビジョンの外側にある“可能性”に目を向け、視界を開くことだってできるかもしれません。
子ども「ほいくえん、おやすみしたい…」
親「どうしてお休みしたいの?」
子ども「劇のれんしゅうがあるの。またセリフが言えなかったらどうしよう…」
親「そっかぁ。でも、昨日おうちで練習したときはすごく上手で、本物の妖精みたいだったよ。」
子ども「でも、やっぱり怖い。」
親「じゃあ、ちょっと想像してみようか。
〇〇は舞台の真ん中にいる。
昨日パパたちの前でやったみたいに上手にセリフが言えて、心の中で『やったー!』ってガッツポーズしてる。最高の気持ちだね。
そのとき、お友達はどんな顔してる?先生は何て言ってくれそうかな?」
ぜひ子どもが主人公の映画を見せてあげているつもりで、幸せな体験をイメージさせてあげてください。わが子が一歩踏み出す力になるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、少しでもパパ・ママの助けになればうれしいです。
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