“うれしかったこと”をシェアするだけで、家族の会話はもっと温かくなる。【後編】

山田皓貴

山田皓貴

テーマ:コミュニケーションTips

※この記事は後編になります。
ぜひ前編からお読みください。

「共有」が上手な人・苦手な人のちがい

一般的に女性の方が「共有」が上手な傾向にあります。
「そういえば、妻はよくその日の出来事を感情豊かに話してくれるなぁ」と思い当たるパパもいるかもしれません。
反対に、男性は目的のない話を避ける方が多く、どうしても「共有」下手になりやすい。
「つらい」「悲しい」のような弱い感情を見せたくない、という思いあるのかもしれません。

だから、「言わなくてもわかるだろう」と信じることで、感情の交換を避ける。
例えば職場では、感情の伴わない会話でもそれなりの人間関係が成り立ちます。それに慣れると、気持ちの言語化の優先順位が低くなるのかもしれません。

昔の友人と話が合わなくなるのは、「共有」不足が原因かも。

でも、こんな経験はありませんか?

「学生時代の友人と久しぶりに会ったら、話がかみ合わず、昔のような楽しさが得られなかった…」

これは価値観が少しずつ離れてしまった例。親しい間柄でも日常的に感情を共有しなければ、心の距離が開いてしまうケースがあるんです。
夫婦や親子でも同じことが起こり得ます。

「妻と何を話せばいいかわからない…」
「子どもが話しかけてくれない…」

そんな悩みを持つパパは、まず自分から心を開いてみてください。
あなたが感情を見せれば、相手も「自分も話してみよう」と思ってくれるはずです。
特に、失敗談や弱音は「パパも完璧じゃないんだ」という安心感を家族に与え、心の距離をぐっと縮めてくれるかも。弱さって、時に親しみになります。

相手と心を通わせる「共有」の3ステップ

「感情の共有」はそんなに難しいことじゃないんです。

「今日はこんな言葉をもらってうれしかった」
「自分も昔こんな失敗をして悔しかった」

現在でも過去の事象でも、自分の感情がこもっていればOK。
とはいえ、何から始めていいかわからない方もいるかもしれません。
自分の中に定着するまでは、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。

1.前置きをする

「ちょっと自分の話をしてもいい?」
「昔似た体験をしたことがあるんだけど、その話してもいい?」
こうした一言で、聞き手が安心して受け取れる状態をつくれます。

2.事実ではなく感情を言語化する

数字や成果ではなく、心が動いた気持ちにフォーカス。大事なのは成功ではなく、その瞬間の“あなたの気持ち”なんです。

×「昔パパは野球部のエースで、スタメンにもなったことがあるんだ」
○「毎日練習して、スタメンになれたときは本当にうれしかったなぁ」

3.相手の反応を否定しない

自分の感情に対し、相手が反対の感情を持ち出してきても「なるほど、そう思ったんだね」と受け止めるだけで十分。そもそも人の感情に正解はないので、勝ち負けを決める必要はありません。安心感が次の対話の土台になります。

まとめ:まずは「今日のうれしかったこと」から

今夜の食卓で、ひとつだけ『うれしかったこと』を話してみませんか?
大げさじゃなく、本当にそれだけでいいんです。

「今日は上司に褒められて、“頑張りを見てくれているんだな”って安心したよ」
「さっき子どもがハグしてくれて、あらためて“可愛いな”って思ったね」
「パパも子どものとき表彰されたことがあるんだ。うれしくて飛び跳ねちゃったよ」

こんな言葉を交わすだけで、夫婦や親子の関係は少しずつ温かく変わっていくはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、少しでも働くパパ・ママの助けになればうれしいです!

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山田皓貴
専門家

山田皓貴(コミュニケーションコーチ)

株式会社Hitofuri

目標達成や若手の定着などの課題解決に、コーチングマネジメント研修などを通したコミュニケーションの活性化を提案。実践までフォローする伴走型サポートを提供します。家庭での対話力を育むパパ向けプログラムも。

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