“また相談したい”と思われる人になろう。心を動かす「提案」コミュニケーション【前編】
いきなりですが、みなさんは今日あった “うれしいこと”、家族にシェアしていますか?
「そんな時間があるなら、家計とか子どもの進路とか、もっと生産性のあるテーマを話したい」そう思う方もいるかもしれません。
でも、そのトピックスで家族との心の距離って縮まりそうですか?
妻と子育てに対する意見が合わない…
子どもと前みたいに話せない…
なんとなく家庭の中で居場所がない…
そんな悩みを抱えているパパさんに、今回のnoteはきっと役に立つはずです。
今回は家族の会話が生まれる魔法の習慣、「共有」コミュニケーションについてお話していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、今日の食卓から実践してみてください。
「共有」=家族の会話が生まれる魔法の習慣
「共有」と聞くと、単なる“情報伝達”をイメージしそうですが、少し違います。
体験や出来事を交換するのではなく、 “出来事+感情”を一緒に渡す。
「うれしかった」「つらかった」──そうしたありのままの感情を交わすことを「共有」と表現しています。
フィードバックとも言えそうですが、とにかく感情を乗せることが大切です。ポイントは感情。(大事なので繰り返し言わせてください)
だから、「教える」や「理解させる」とはちょっと違う。
これらのコミュニケーションはどうしても上(親)から下(子)の構造になりやすいものですが、「共有」は語り手の感情を真ん中に置き、ふたりで見つめるイメージ。
上下関係が存在しない、フェアーな関わり方だと思います。
「共有」がもたらす3つの効果
1.対話が生まれる
相手から感情をシェアされると、聞き手は「自分も話していいんだ」と安心感が生まれます。自分の「共有」が呼び水となり、相手も心を「共有」してくれる。これが対等な対話の第一歩になります。
2.新しい視点が得られる
事実の裏にある、感情を語る「共有」でなければ見えない景色があります。
「私なら悲しいと思ってしまいそうな状況を、“悔しい”と感じる人がいるんだ」。そんな発見は、相手に新しい視点を与えてくれます。
3.ゴールのズレを修正できる
人は環境や時間によって考えが変わるもの。夫婦で話し合ったはずの子育て方針も、少しずつズレが生じていることもあります。
ズレが小さいうちは直せます。だから、ときどき「こんな家族の未来を描きたい」と目線を合わせるのって大切なんです。
妻「幼少期は好奇心を育てる時期。たくさんのことに触れさせるために、ある程度は親が習い事や塾に導いてあげるべき!」
夫「習い事は興味が出たときにつなげてあげればいい。友達との時間など、余白のなかで学べることも多いのではないか」
一生懸命だからこそ、起こってしまうすれ違いですね。
後編では「共有」が上手な人・苦手な人のちがいや、「共有」のやり方を紹介します。お楽しみに!
(後編に続きます)



