香りが心を動かすとき ― オーガニックの香りがもたらす新しい日常

Hiroko近藤

Hiroko近藤


香りは“感情の扉”をひらく

「いい香りをかぐと、なぜ一瞬で気分が変わるの?」
これは科学的に説明できます。
香りの分子は鼻から吸い込まれると、嗅覚受容体で電気信号に変わり、脳へと直行します。その行き先は“理性”の前にある大脳辺縁系。ここは「喜び」「不安」「安心」といった感情や、幼い頃の記憶を司る場所です。
つまり、香りは思考を飛び越えて心を動かす唯一の感覚。
たとえば、夏の朝に漂うレモンの香りで気持ちがシャキッとしたり、ラベンダーの香りで学生時代の部屋を思い出して安心するのはそのためです。
嗅覚は人間の五感の中で最も本能的。だからこそ香りは、まるで心のスイッチを一瞬で押してしまうのです。

 

天然精油は“生きている”

市販の合成香料が「一つの音でできたメロディ」だとしたら、天然精油は「オーケストラ」。
ラベンダーの中だけでもリナロール、酢酸リナリル、カンファー…と数百種類もの分子が重なり合い、時間の経過とともに香りが変化していきます。
まさに植物が生きるために作り出した成分のハーモニー。
「同じラベンダーでも、産地や収穫時期で香りがまったく違う」――これは自然がつくるアートであり、合成では決して再現できない“生きた香り”です。
そして、この揺らぎこそが人の心を癒す。自然の中で深呼吸したときの安らぎを、小さなボトルに閉じ込めたもの、それがオーガニック精油です。


香りで空気を変える、気分を変える

香りは“周囲の空気そのもの”を変える力を持っています。

  • 朝の一滴:レモンやベルガモットは交感神経を刺激して、体を「ON」に切り替える。眠気を吹き飛ばすだけでなく、やる気をチャージするスイッチに。
  • 日中のひと吹き:ミントやローズマリーは、集中力が切れたときのリセットボタン。頭のモヤモヤを晴らして、新しいアイデアが生まれるきっかけにも。
  • 夜の深呼吸:ラベンダーやシダーウッドは、副交感神経を優位にし、心と体を静めてくれる。まるで“おやすみ前の森の散歩”のようなひとときを演出。


周囲の雑音やストレスがあっても、香りをまとうだけで、自分の周りに「心地よい空気の膜」をつくることができるのです。

 

Hiroko.Kが目指す香りの哲学

Hiroko.Kのオーガニック香水は、ECOCERT認証の植物アルコールと天然精油だけでつくられています。
私たちが大切にしているのは、香りを「鎧」ではなく「調律」にすること。
* 制汗剤のように「不安を隠す」ためでも、
* 合成香水のように「強く主張する」ためでもなく、
“香りで心を整え、自分らしさを取り戻す”こと。
たとえば、朝の支度のときにひと吹きするだけで「今日も自然体でいられる」と思える。夜に深呼吸するだけで「自分を労われる」と感じられる。
それはラグジュアリーでも特別でもなく、呼吸と同じくらい自然なこと。
そんな「日常に溶け込む癒し」を、私たちは届けたいのです。
 
香りは目に見えないけれど、確かに心を動かす力を持っています。
そして、その力をもっとも純粋に感じられるのが、自然から生まれたオーガニックの香り。
あなたの日常で香りが “小さな魔法のスイッチ” となり、心を整え、自分らしさを取り戻す時間をつくれますように。




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Hiroko近藤
専門家

Hiroko近藤(オーガニック調香師)

Hiroko.K株式会社

国際有機認証機関ナチュラルオーガニック「エコサート(フランス)」の基準に沿って日本人ならではの感性で香りの世界を創る。仏大手香料会社有機部門に日本人で唯一ラボを持ち、開発生産している。

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