風、声のデザインルーム 声って不思議な正体?

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

話し声が枯れてしまうという女性{電話での案内業務の仕事}がおります。


  どんな椅子にこしかけているか?普段の話し声のトーンより高い声か低い声か?

  舌の働きがどんなふうか?1回何分はなすか?など等聞きました。

 1,今の世の中、軽めのイスおおくありませんか?
 2,中央あたりへこんでいませんか・
 3、座った時の重心が後ろにいってませんか?{当然おへそが上向きになっている感じありませんか?}

まず、姿勢です。

椅子の前方に臀部を降ろしたら、必ず左右別々にフトモモ後ろ側を手でなでる様に筋肉を膝の裏のはこびます。これだけで座っている感覚に変化がでます。イスは体重をかけるのですから、体重を支えなければなりません。ここで呼吸法に違いがでます。

丹田呼吸法はお尻が傾いていてはうまくいかないのです。
口と鼻はいつも息がじゅんかんしていますので、丹田を働かく呼吸は姿勢が大1なんですね。

歌う呼吸も話す呼吸も丹田を使う事で、いい声になって行きます。

このような話と実践を試みました。

アクビや、ウガイを擦るとき舌先が上にゆきますね?これを利用して、口を大きく開け、下あごはゆっくり耳の方へ引いて行き、舌先を軟口蓋てっぺんにつけたまま5つの母音の訓練をしました。
丹田に集まった息が体内にめぐり、声帯に達し振動しながら出る声は凄い響きと音色になり、身体の中が空洞のように開いて声がドンドンでてきます。これをしばらく行ってから、口を普通の形に戻して
発声練習をしますたらかすれがとれて、大きい声、トーンの高めの声になりました。

鼻骨、頭蓋骨内にも振動がつたわりますので、電話でも相手に伝わりやすくなるのです。喉大声はうるさいだけです。

歌う発声で行うからこそ、話し声も響いて心地良さが生まれるわけです。

   この訓練は、最近歌のレッスンでも盛んにおこなっていまして{詩吟の方も}皆さん結果が

   高くなっています。この不思議な声の正体を追いかけるのは、とても楽しいです。

   だって、たった1つの事。丹田呼吸だからこそ可能なんですもの~

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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