風、声のデザインルーム点と線

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

先日83歳のテノールの方がお越しになりました。どこかで歌ったら、聴いていた方から声が点になっているので線になるように勉強するといいですね~と言われたので、それの方法を教えて欲しいということでおいでになられました。曲は、リストの3つのソネットから{平和は見当たらず}です。何曲の極致。

たしかにそうですので、そのかたがどうなっているか私が歌い見本を示し、こうなると良いのですよとの見本2つ歌ってきいてもらいました。

するとどうでしょう・みるみる変化が現れて、声もよくなり表現もすっかり変化しました。
舌丸発声、5つの母音を口中でどの母音も筋肉がどのように働いて動くと線になるかを行っただけなのに!ただしこれが難しいのですね。83歳とは思えないアクートも素晴らしい!

音楽は音という点の連続を息という線を連続させれば、流れと深さが生まれ、それが線と点の融合となり音楽になるわけです。

頭がくらくらするほどエネルギッシュでした。こんなレッスンは最高に幸せになりますね!

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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