風、声のデザインルーム前奏からの流れに~~^
第3章
瞑想と声楽の関係性
生徒の瞑想体験
50代男性Kさん。
Kさんは詩吟はまったく初めてで、どのように声をだしたらいいかわからないとおっしゃっていました。
そこで、ちょっと声を出していただきましたら、声そのものは豊な方なのです。{ただ、少し力み気味}
瞑想を取り入れ、呼吸法の大事さをお伝えすると同時に、その実践からレッスンを進めました。
やがて、初めの頃のような力みがなくなり、声も細くピンと張りつめたものになり、
中間音がとても綺麗になったのです。声の響きがビリビリと伝わってきました。
Kさんのすばらしいところは、自分でどう変化してきているかも理解している点です。
目を閉じることで視覚以外の感覚が鋭くなり、体感度、自分の精神を見る力が増すので、
とにかく「目を閉じる=瞑想」を習慣化してしまうといいでしょう。
表現しよう!という力みを取り除き、瞑想を通じて吟ずる内容を一瞬にして脳にキャッチさせ、
音楽的な表現とともに外に出すのです。
この方もお腹を満月、新月にする丹田呼吸を毎回やってから声を出すのです。
いつもやることは一つ。そこから、バリエーションを増やします。
どの生徒さんにも、瞑想の考え方を取り入れた「呼吸法」から「声」に意識を向けてもらいます。
そうすると、今まで以上にご自分の声について理解が増し、「表現」にも大きな影響がもたらされて
いるのです。
小手先の技術ではなく、自ら{内側}から変化することが何事に置いても重要ではないかということを
瞑想を通じて体感するのをおすすめします。
風、声のデザインルーム