風、声のデザインルーム運動神経
第3章
瞑想と声楽の関係性
生徒の瞑想体験
詩吟愛好家Fさん。
シャンソンを歌うためにレッスンを受けていた女性が突然、「詩吟を習い始めたので、そちらの
ボイストレーニングをお願いしたいのですが」とおっしゃたものですから、
私もどうしたらいいか、少し考えました。
「声を出す」ということでは、西洋も東洋も関係ないと考えて一度その詩を吟じてもらうことに。
何度か吟じてもらい、シャンソンを歌ったときとの違いを感じとろうとしたのです。
私はしばらく、目を閉じインスピレーションが湧くのを待ちました。
すると、
*シャンソンは鼻声で歌っている
*詩吟は喉声で歌っている
と、気付いたのです。そこで、「そうだ!」ミックスボイスを作ればいいのかもしれない!」と
ひらめきました。
*ミックスボイス、、、発声の中でも一番難しいといわれている発声法。ここでは地声と頭声
のミックスの事を指す。
シャンソンのレッスンでやっていたことを、詩吟に応用することから始めました。
すると、Fさんから「喉から声が違和感なく出る!どこからでているのかも感じないぐらい!」
という感想をいただきました。
ここまででお気づきかとはおもいますが、ほとんどの方が私の指導による瞑想を取り入れる
ことにより今まで以上に自分の{声}を知ったという感想を述べているのです。
音譜のないものに取り組むには、耳、心、勘の鋭さが必要です。
感覚の鈍い幼いころではなく、大人なってからこういうものを学ぶのは、大変だと思います。
ただ、瞑想の考え方や瞑想から生まれるエネルギーを取り入れることにより、生徒さんは皆様
耳、心、勘の鋭さが増し、「お腹から声出して!腹式呼吸で!」と言葉で伝える場合以上のものをゆかんでいらっしゃるのです。
Fさんに限らず、多くの詩吟愛好家にも、しっかり声のトレーニングを行っていただきたいと思います。
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