瞑想ボイストレーニング MEDITATION VOICE TRAINING

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

第3章
         瞑想と声楽の関係性
         生徒の瞑想体験


詩吟愛好家Fさん。

シャンソンを歌うためにレッスンを受けていた女性が突然、「詩吟を習い始めたので、そちらの
ボイストレーニングをお願いしたいのですが」とおっしゃたものですから、
私もどうしたらいいか、少し考えました。


「声を出す」ということでは、西洋も東洋も関係ないと考えて一度その詩を吟じてもらうことに。


何度か吟じてもらい、シャンソンを歌ったときとの違いを感じとろうとしたのです。


私はしばらく、目を閉じインスピレーションが湧くのを待ちました。

すると、

  *シャンソンは鼻声で歌っている
  *詩吟は喉声で歌っている

と、気付いたのです。そこで、「そうだ!」ミックスボイスを作ればいいのかもしれない!」と
ひらめきました。
  *ミックスボイス、、、発声の中でも一番難しいといわれている発声法。ここでは地声と頭声
             のミックスの事を指す。


シャンソンのレッスンでやっていたことを、詩吟に応用することから始めました。


すると、Fさんから「喉から声が違和感なく出る!どこからでているのかも感じないぐらい!」
という感想をいただきました。


ここまででお気づきかとはおもいますが、ほとんどの方が私の指導による瞑想を取り入れる
ことにより今まで以上に自分の{声}を知ったという感想を述べているのです。

音譜のないものに取り組むには、耳、心、勘の鋭さが必要です。
感覚の鈍い幼いころではなく、大人なってからこういうものを学ぶのは、大変だと思います。

ただ、瞑想の考え方や瞑想から生まれるエネルギーを取り入れることにより、生徒さんは皆様
耳、心、勘の鋭さが増し、「お腹から声出して!腹式呼吸で!」と言葉で伝える場合以上のものをゆかんでいらっしゃるのです。

Fさんに限らず、多くの詩吟愛好家にも、しっかり声のトレーニングを行っていただきたいと思います。



                      風、声のデザインルーム

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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