風、声のデザインルーム ゆっくり確実に
第3章
瞑想と声楽の関係性
生徒の瞑想体験
Nさんは中学、高校と合唱をやっていて、現在も大学の合唱団で歌い続けている女子大生。
初めてレッスンにいらしたときに、あまりによく出る音色のよさに驚きました。
でも、呼吸法、発声はどうするかなどは意識していませんので、やはり他の生徒さんのように
レッスンをはじめたのです。
「足にもっと意識を向けて!」「腰、お腹、うしろにも目をつけて!」という具合です。
音大の学生なら上位になるだろうと思われるぐらいの声量ではありましたが、ただ、うたうだけ、、、
これではいけないのです。
歌に感情が全くありませんでした。
感情は、その歌の内容がわかっていないと生まれないもの。
曲の内容を細かく説明するのはもちろん、歌詞のイタリア語を英語に置きかえたりして、
内容についての理解を深めてもらいました。
すると、瞑想の効果もあったと思いますが、どんどん声が変化し、声に色も出て来て、
何より肩、胸で呼吸しなくなったのです。
レッスンした曲は、ある部分になると音程が下がってしまう人がおおいのですが、彼女は全く
心配なし。
この生徒さんは私のレッスンを受けて5か月でコンクールで金賞受賞しました。
コンクールを聴いていて「これは取ったぞ!」と内心思った瞬間もありましたが、
なにせ、ボイストレーニングを受けはじめてまだ5か月ですからね!
たった5か月で金賞を受賞したというお話しでした。{お見事です}。
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