瞑想ボイストレーニング MEDITATION VOICE TRAINING

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

第2章

        その人「そのもの」が大切だと知る

ここまで堀野式発声法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?


初めて聞いたという方、聞いたことあるという方、さまざまいらっしゃるとは思いますが、
共通してお伝えしたいことがあります。それは、「歌を歌う」のはあなた自身であり、
あなた自身の気づきが、あなた自身の感情を作り上げ、それは、あなた自身が
表現しているということにほかならないのです。


つまり、表現法や練習法、実践法などの技法が重要なのではなく「あなたがあなたである」
ということが「歌を歌う」ということにおいて一番重要なことだということです{心ですね}。



あなたがあなたであることが、他者への表現としてうまく伝わるということを
決してわすれてはいけません。


特に現在は、情報があふれている時代だからこそ、何かに流されやすい状況にあると
私は考えます。

そこで私は、今の自分の置かれた立ち位置や、自分が何を感じて何をしたいのかを
常日頃から自分に問いかけるよう心がけています。


その方法こそが「瞑想」です。
 そして「瞑想」は堀野式発声法を実践する最良のツールだと考えています。

瞑想とは、自分が自分の意識に集中するための手法としてさまざまなジャンルにおいて
活用されています。
 特に、近年ではマインドフルネスという言葉がメディアで取り上げられていました。



歌を歌うとは、その人がその歌に入り込み表現することといえ、歌っている状態は、
瞑想状態と非常によく似ています。

だから、瞑想こそより良く「歌を歌う」ための最良のツールであり、
「歌うことそのもの」であると言っても過言ではありません。


歌を歌っているときに瞑想状態にあると、「歌を歌っている」という行為を忘れて
歌を歌っている自分が存在します。


自分が自分であること。
言い換えれば、あなたがあなたであること。

表現者としてブレてはいけない土台作りが瞑想だと私は感じています。


あなたそのものが大切ということです。


では、それらがどのような状態なのか、具体的に解説していきましょう。

                             
                        
                      風、声のデザインルーム
                      

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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