瞑想ボイストレーニング MEDITATION VOICE TRAINING 

堀野温代

堀野温代

テーマ:声、身体、流れ

第2章

        では、表現力を高めるために何を?


人間には「喜怒哀楽」という4つの感情があります。
オペラも歌曲もこの4つの感情の変容からしか構成されていません。

だからこそ、この「喜怒哀楽」というものの流れを理解しなければなりません。

近年、日常生活において「自分を表現する」ことが苦手だという人が増えてきているように感じます。


「自分を表現する」とは?
「自分の感情」を相手に伝えること。
言い換えれば、感情をアウトプットする、「心が運動する」ということでもあります。

西欧人と比較すると、日本人は「共感する」ことをよしとする傾向があります。


だは、「共感する」ことによって自分を表現するのは可能か不可能か、、、、。

答えは「不可能」ですね。

共感は言葉を換えると同調ともいわれています。調子を合わせる、とりあえず納得する、心が伴わなくても合わせる、、、、、、。


「共感」は会話中の技法の1つでもあるので、悪いことではないと思いますが、共感しかないようになると、音楽などの芸術においては本質からズレるとも感じます。


近年、特にSNSが流行し「いいね」や「シェア」が大事にされる時代になってきています。
しかし、指先一つで相手の表現に賛同できるのかどうか?


このように同調文化が闇雲にもてはやされつつある今だからこそ、歌を歌う、音楽を奏でる表現者として
意識しなければならないことはたくさんあるように感じます。


他人との共感を尊重することも大事ですが、「自分の感情を表現、アウトプットする」ことに比重を
置いてみてはいかがでしょうか?


その{心の運動}こそが表現力を高めるための{きっかけ}になるのです。

では表現力を高めるためにはどうすればいいのでしょうか?

表現力を高める方法は音楽に関連することだけではなく、日常生活にも存在するのです。
日常生活において細かな部分にまで意識を配る様心掛けるべき時代に突入しているのを決して
忘れてはいけません。

時代が変化し続けるからこそ、自分自身も進化{探求}し続ける必要があるのです。

日々の意識が自分を磨き、心を鍛え上げます。こうした土台があって初めて、音楽においての技術{スキル}が必要になってくるのではないでしょうか?



                    風、声のデザインルーム

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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