このような悩みを持った方々がお出でになります。
イタリア留学後の、私の変化を綴ったと言っても良いと思うのですが、タイトルを考えているとき、ボイストレーニング、、との表現に少し抵抗がありました。本来、私の分野では、ボイストレーニングといいます言葉は使用していなかったからです。しかし、時代の変化なのですね。私自身ポピュラーの発声や、演歌、シャンソンの方などからお問合せを頂くようになって、いろいろ勉強させていただきました。声楽の訓練と声楽と言われる分野でないものとの間って、なんなのでしょう?と考えるに至った時、あ~それは考えずに、{息の流れる声}と言うのをヒントにしてお教え致せばいいのだわ、と思った時から、自分でも不思議なほど、どの分野の方々にも、納得していただけたのです。つまり、訓練、なんですね。{瞑想を訓練に利用してみたいなあ~}の発想は、分野を超えたのですね。
この本を読んでくださった、薬剤師の方に、食べ物と呼吸法を合わせた健康法を考えて、また、それをレッスンに投入してみなさいよ、と言われました。え・?その方はくすりは絶対服用してはだめで、漢方ならいいけれど、の持論にもとずいて、何やらやっておいでの80歳近い方なのです。瞑想に明け暮れていたころの私は、玄米しか食べていない状態でした。とても厳しかったです。そんな中で1日に10人近くレッスンし、オペラやコンサートに出ていたのです。今思い出すと、少しおかしかったかな・?と思うのですが、この経験があってあの本が書けた次第なのです。
瞑想の訓練こそ、声楽の訓練だった私の時代の本なのです。