どんな役の歌でも基本は芸術の上品さから生まれなければ、、と、思いますので!

堀野温代

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2日後、生徒さんの発表会があります。コンサートが近くなりますと、いろんなことで忙しくなるものです。そんな中、本日はレッスンをいたしました。オペラ、ラ、ボエームからべつべつの役を歌うのです。
1つは、ミミを。もう1つはムゼッタです。性格が全く異なる役。生活状態も全く別。どんな役でも普段の自分がでてはいけないと思うのです。そして下卑てもいけないと思うのです。それぞれの役は作曲家にとって娘みたいなもの。歌う体の整えがあり、そこから自分が並々ならぬ集中力で役に没頭してこそ、そこから芸術のもっている上品さ、強さ、弱さ、の表現が発生してくると思うのです。演技にしてもジェスチャーになってはいけないのです。歌う時は顎の中心からみぞおちまで1本の線になるように体をつくる。

きょうは、ジムでよく行われるプランクを20秒やりながら歌わせました。その後、口を↕に開けその反対側の自立神経群の筋肉を強く保って上半身のバネを↑に引き上げ、12345を英語でいわせ発声くんれんしたのです。このカウントは口径を美しくするのに大変効果があがります。自身のために歌うことが、お客様のために歌う事になるのよ、、、決して、歌いたいからうたうのではなく、歌える人が歌うものでもあります。音程感は自分でつくる。決してピアノが作るものでもないのです。きょうの生徒さんは、大変良いものを持っているのですが、まだまだ、、、しかし能力があるのでそれを引き出したいのです。
プランク20秒   凄いですよ。私、最高1分出来た経験があります。終わった後は、まるで横たわった
マグロ?のようになりますよ。笑ってしまいます。私の所で勉強している方々は、共通してこう言います。。。。ジムよりキツイ、しかし快感が生まれ充実感に精神も肉体も包まれますと、、、

とても嬉しいのです。芸術は楽からは生まれません。

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堀野温代
専門家

堀野温代(「声」の指導者)

風・声のデザインルーム

イタリア留学と長年の研鑽、多数の舞台経験から、身体の使い方、呼吸法などを総合する「堀野式発声法」を確立。音大入試やオペラ団体への入団、声楽コンクール等で高い結果を出す生徒を多数輩出している。

堀野温代プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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