V2Hシステムと太陽光発電システム併用の注意点
太陽光発電システムを検討されている方の多くは、
「どのメーカーが発電量がいいの?」と迷われることがあるかと思います。
せっかく設置するなら安くてより良いものと考える方は多くいらっしゃるかと思います。
プロの私がオススメするのは「どれでもいい!」と考えております。
あくまでも太陽光発電システムが2kWシステム~4kWシステム程の方に限ります。
正直、メーカーの技術の差は自動車の燃費同様に素人目からするとどんぐりの背比べです。
※日々研究、努力しておられる技術者の方にこのような言い方をすることは大変申し訳ございません。
保証面に関しても細かく見ると海外メーカーの方が「少しでも発電量が下がると保証してくれる!」とカタログを見ると思ってしまいますが、
多くの海外メーカーでは何か不具合が起きた際は「センドバック方式」を取ります。
「センドバック方式」は交換品が送られてくるので、取り換え交換は施工店に依頼して費用を払うことになります。製品の保証はあっても取り換え交換費は見てくれないことは多々あります。
きめ細かいサービスを受けることに慣れている日本人にとっては違和感を感じるかと思います。
仮に太陽光パネル1枚に不具合があったとしても足場が必要になる場合もありますし、不具合の太陽光パネルが屋根の真ん中の場合は多くの太陽光パネルを脱着する必要があります。
※海外メーカーでも太陽光パネルは海外製なので「センドバック方式」、パワーコンディショナや蓄電池が国内メーカーのOEMの場合は「オンサイト保守」と分かれることもあります。
では海外メーカーはダメかというと太陽光パネルを専門にしているメーカーが多いため技術力は高く、価格も国内メーカーより抑えているメーカーが多いのは正直なところです。
では何を基準に選択すれば良いのでしょうか?
2kWシステム~4kWシステム程の場合はなるべくkW数が多く稼げる太陽光パネルが良いと思います。それは屋根の形になるべくフィットする太陽光パネルとも言えます。
屋根の形が寄棟(三角の屋根が集まった屋根の形)のお客様は台形型やハーフサイズの太陽光パネルを活用してなるべくkW数が多く稼げる太陽光パネルを選択するのも良いかと思います。
屋根の広さが十分にあり、6kWシステム以上となると太陽光パネルの枚数が多いため金額にも差が出ますし、チリツモで月間発電量、年間発電量も大きく変わります。
6kWシステム以上の方は家庭での使用電力量や今後のライフスタイルを考慮して選択する方が良いかと思います。
海外メーカーを選択する場合はなるべく故障リストがある「パワーコンディショナ」や「蓄電池」は国内メーカーのOEMの方が安心かと思います。
もしパワーコンディショナや蓄電池も海外メーカーを選択する場合は出張や修理、交換費もカバーしてくれる「保険」を追加するなどの対策も良いかと思います。
また、20年近く多くのお客様の発電量を確認しておりますが、メーカーの発電量シミュレーションと実発電量が予定通りかそれ以下のメーカーもありますし、
メーカーの発電量シミュレーションより大きく上振れしやすい謙虚なメーカーなど様々です。カタログ値や発電効率だけを追い求めてもキリが無く設置するまでに疲れてしまいます。
あとは信頼できる販売店かどうかです。
太陽光発電システムや蓄電池システムは長く使用していく製品のため「長く付き合える会社」かどうかが大切になります。
倒産してしまった場合はお客様が大変です。もちろん故障も何も不具合も無ければ良いのですが、何かあった際に頼れる販売店があることは大きなメリットになります。
修理依頼にしても不具合にしても商流を守らなければ対応してもらえないということもあり、販売店が倒産して自分自身で対応しようとしても大変になります。
※商流を守るとは買った販売店、商社を通してメーカーへ修理依頼や交換依頼をして下さいということです。
もし販売店がいても
お客様が「発電量が下がった気がするのよね」と販売店に連絡しても「最近雨が多いですからねー」と親身に対応してくれないなどよく聞く話です。
お客様自身で屋根に上ることも容易では無いですし、発電量は日射量にも関係するため一概に「故障、不具合」とお客様自身で断定するのは難しいと思います。
ではどのように販売店を見分けるのか、、、
それはお客様の設置状況やライフスタイル、ニーズ、要望に応じた提案内容を考えてくれているのか、ヒアリングをしてくれているのか
また、お客様との接し方など営業マンの「人となり」を見ることでその会社の色も見えてくるかと思います。
お客様のことを真剣に考える営業マンと自分の私利私欲で提案している営業マンは言葉の節々で気付くことがあるかと思います。
安いから良い、有名メーカーでの提案だから良いと判断するのではなく、その営業マンや会社と付き合っていけそうかという目線でも検討して頂くのが良いかと思います。