ガーデニングが「家」と「ライフスタイル」を素敵に変える（1/3）

お客様の「好き」と「価値観」を大切にデザイン・自ら施工

　「モノつくりが大好きで、最初から最後まで自分の目で見て、手を動かさないと気が済まないんです」と屈託なく笑うその姿は、5月の眩しい日差しを浴び、透明感がありました。クライアントの「好き」や「価値観」などを大切に、エクステリア・ガーデンをデザイン・施工する冨田みどりさん。2000年にオープンした『ガーデンメッセ八王子店』。オフィスは、白を基調にしたウッディ調のインテリアをしつらえています。

　冨田さんはこれまで、1500件以上のエクステリア・ガーデンを手がけてきました。例外なく、現場が始まれば毎日、職人と一緒に施工に携わり、それはやがて手伝いの領域を越え、本格的に施工者として関わるようになりました。好きが高じて「玄人はだし」のようになったのかと思いましたが、それだけではありません。

　「設計図を職人さんに渡しただけで現場に行かないと、細かな変更に対応できません。微妙な高低差、より良いデザインにするための変更など、私が現場に居ることですぐに解決できます。また、お客様にもその場でご相談できます」と穏やかながらしっかりした口調です。

　施工を依頼している職人は、長年の付き合いのある信頼関係ができている人ばかり。手を抜かない仕事ぶりと人柄の良さを併せ持っています。「それでも、男性ばかりだとお客様が緊張されることもあります。女性の私がいることで、お客様も気楽にお考えを話していただけると思います」。話の途中でも感じられる細やかな配慮は、デザインだけでなくクライアントへの対応や、職人への接し方などにも表れている、と感じられました。

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【次ページ】お客様の「好み」に合わせ空間を演出、どんなデザインも好きだからできる

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