【システム開発・アプリ開発】生成AIで超時短!業務フローの考え方から作成方法までを解説【業務フローの把握】
今回は番外編として、いま話題の『PLAUD NotePin』についてレビューを行います。
『PLAUD NotePin』とは、これ1つで会議の録音から議事録までを作成してくれるという優れものです。素晴らしいというレビューを良く見かけますが、実際のところどうなのでしょうか?
私がシステム開発の会議で実際に使用した感想をレビューします!
精度はどれくらいなのか、どんな人に向いているのかを解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
※このコラムの内容は動画で公開しています。Youtube版はこちらをご覧ください。
システム開発での活用場面
では実際システム開発のプロセスの中でどのような使い方ができるか、私は3つの場面を想定してみました。
- 自分のアイデアをメモする
- システムの様々な会議で内容を記録する
- ユーザーのヒアリングで内容を記録する
1つ目の自分のアイデアをメモするという使い方については、他の方のレビューもたくさんありますし、あまり面白みもないのでこれは割愛をします。
では2つ目のシステムの色々な会議の場の記録という点について説明をしたいと思います。今回試したのは以下のような条件でした。
- 用途:WEB会議
- 参加者:9名(発言は4名)
- 概要:ベンダー側の質問・お客様の回答
- 時間:約22分間(2分中断実質20分)
PLAUD NotePinは私の胸ポケットに付けた形で録音をしてみました。
会議で実際に使用した結果
この本体に録音された内容はアプリに転送され、アプリにてAIを使った文字起こしと要約を作ることができるようになります。そしてその文字起こしをした結果です。
結果
- 単語数:4,430
- 文字数:4,873(スペースを含めない)
※発言者名、時間を含む
(例)佐藤 00:00:30
(例)として佐藤と書いてあるのですが、実際文字起こしした直後はSpeaker1・Speaker2という形で、具体的な名前は書いていません。後に私が編集して単語数・文字数のカウントを行いました。
これはリアルな会議で使った結果ですので、残念ながら本物はお見せすることはできません。しかし、実際にどのような文字起こしで誤りがあったのかをご紹介いたします。
変更箇所:227
(例)
誤)手入れ 正)定例
誤)あと元気者 正)発言希望者
誤)少々は 正)証書は
誤)築地名 正)月締め
誤)多数に積もって 正)工数見積もって
誤)スラップ 正)スラック(slack)
全部で4430単語のうち、227箇所の修正を行いました。
使用した結果の総括
このWEB会議での場面、そして実際の会議でも使いましたし、またユーザーのヒアリング現場でも使ってみました。これらの結果を踏まえた総括は以下になります。
- ”いいよどみ”は文字起こしされなかった
- 咳も文字起こしされない
- 音声は入っているが文字起こしされなかった(20分中1分15秒)
(WEB会議での結果)
- 文字起こしの修正箇所は単語の5%
- 専門・業界用語、固有名詞、地名に弱い
- 2人以上の発言が1人の発言として記録
- 裏の会話を拾ってしまう
説明をしている間「あの話ってこういうこともあったよね」というように横でお話をされると、その会話も一緒に記録されてしまうということがありました。これは録音上仕方ない点でもあるかと思います。
まとめ
今回は番外編ということで、今噂のAIガジェット、PLAUD NotePinについて実際にシステムの開発現場で使い、その感想を紹介しました。
もしあなたがこの商品に関して、完璧な文字起こしと要約を求めているのであれば、残念ながら不向きかもしれません。しかし実際に20分間の会議の中で、文字起こしした結果に対しての修正はわずか5%程度だったので、「そのぐらいだったら許せる」と思われる方であれば是非お勧めしたいなと思います。
ただ修正した箇所が5%程度ではあったものの、何回も聞き直して修正をしたという経緯があって、自分の感覚的には精度は6割〜7割というような感じがしています。
しかしそれでも、これを使った方が自分の作業の生産性は上がるなと感じているので、私はこれからも愛用していきたいと思っております!