【ChatGPT/Mermaid活用】生成AIでDXを推進!活用例を解説
突然ですが皆さん!生成AIは使われてますか?
私は毎日のように使っています。例えばどんな使い方をしてるかというと、何か調べ物をする時、企画を考えてその壁打ちの相手、あるいはExelでマクロを作ってもらう、そんな使い方をしています。
ChatGPTを使ってるんですけども、これがもう大変便利です。今や手放せないものとなってます。そこで考えたのですが、この便利なツールをシステム開発にうまく活かすことはできないだろうか?そしてシステム開発の中でも要件定義の工程に使うことができないか?と思ったわけです。
そこで今回はAIで要件定義はできるのかというテーマで、実際に試してみてどうだったかをご紹介します。
目次
※このコラムの内容は動画で公開しています。Youtube版はこちらをご覧ください。
ChatGPTで要件定義をしてもらう
さて、早速試してみたいんですけど、まず要件定義をするにしてもどんなシステムを作るのかというところから始める必要があります。ここでシステムなのですが、色々考えたんですけれども、私が好きな筋トレ。筋トレアプリについての要件定義。これを試してみることにします。
いつもお世話になっているChatGPT君です。メッセージを送ります。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「筋トレアプリの要件定義をしてください。」
<ChatGPTからの応答>
筋トレアプリの要件定義を行います。要件定義は、ユーザーのニーズや目的に基づいて機能や操作性を明確にし、アプリの仕様を整理する重要なプロセスです。以下は、筋トレアプリの主な要件定義です。
1. 目的・ビジョン
アプリの目的は、ユーザーが効果的に筋力トレーニングを行い、進捗を管理し、フィットネスゴールを達成するのをサポートすることです。また、ダイエットや健康管理を行うユーザーにも対応し、日常的なトレーニングのモチベーション向上を図ります。
2. 機能要件
2.1.ユーザー管理機能
・ユーザー登録・ログイン機能
・メールアドレス、SNSアカウント(例:Google、Apple)での登録・ログイン。
・ユーザー情報(年齢、性別、身長、体重、トレーニング経験、目的など)の登録。
・プロフィール編集機能
・ユーザーが登録情報を更新可能(目標や体重の変更など)。
2.2. トレーニング管理機能
・ワークアウトプランの作成
・ユーザーの目標や経験に基づき、トレーニングプランを自動生成。
・トレーニング種目、回数、セット数、休憩時間などをユーザーがカスタマイズ可能。
・トレーニングログ
・トレーニング種目ごとにセット数・回数・重量を記録。
・目的、週別、月別の進捗を可視化。
・ワークアウト履歴
・過去のトレーニング履歴を確認可能。
2.3. フィットネスデータの可視化
・グラフ機能 (体重、筋肉量、体脂肪率の推移)。
・達成目標の進捗状況をダッシュボードで確認可能。
・トレーニングボリューム(総重量や総回数)の統計データ。
2.4. 通知機能
・トレーニングリマインダー。
・休憩時間のカウントダウンや、次のトレーニング種目の通知。
2.5. 食事・栄養管理機能(ダイエット機能との連携)
・カロリーや栄養素の摂取量記録機能。
・プロテイン摂取量の管理機能。
2.6. トレーニングビデオ・ガイド
・各トレーニング種目の正しいフォームやポイントを解説するビデオやテキストガイドを提供。
2.7. ソーシャル機能
・トレーニング仲間とつながる機能。
・トレーニング進捗や目標をシェアする機能。
・他のユーザーとのチャレンジ機能(例:30日間チャレンジ)。
3. 非機能要件
3.1. パフォーマンス要件
・ユーザーがトレーニング中にスムーズにアプリを操作できること。
・トレーニングログの記録やグラフの表示に対して即座にレスポンスすること。
3.2. ユーザビリティ要件
・トレーニング中に片手で操作できるシンプルなUI。
・初心者でも迷わない直感的なナビゲーション設計。
3.3. セキュリティ要件
・ユーザーの個人情報保護(SSL通信、データ暗号化、強力なパスワード要件など)。
・パスワードリセット機能。
3.4. 拡張性要件
・今後の機能追加(例:トレーニングプランのAI最適化機能、ウェアラブルデバイスとの連携など)に対応できるアーキテクチャ設計。
3.5. デバイス対応
・iOS、Androidのマルチプラットフォーム対応。
・スマートウォッチ(Apple、Watch、Wear OSなど)との連携。
4. 運用・保守要件
4.1.アカウント保守
・ユーザーサポート機能(お問い合わせ、FAQ、アプリ内ヘルプ)。
・不正なアカウント作成やスパム行為の防止。
4.2. データバックアップ
・トレーニングログや食事管理データの定期的なバックアップ機能。
・クラウドストレージとの連携。
4.3. 障害対応
・サーバー障害やアプリクラッシュに対する迅速な復旧システム。
5. 今後の展開
・パーソナライズ機能:AIを活用してユーザーのトレーニングパターンを解析し、最適なトレーニングプランや食事提案を行う。
・ウェアラブルデバイス連携:心拍数や消費カロリーをリアルタイムに取得し、トレーニング結果に反映させる。
この要件定義をもとに、アプリの仕様を詳細に詰めていくことが次のステップとなります。
素晴らしいですね。たった1行、「筋トレアプリの要件定義をしてください。」とメッセージを送っただけで、目的・ビジョン・機能要件・非機能要件・運用保守要件、それに加えて今後の展開まで考えてくれています。すごいです。ただ考えてみたらこれはアバウトすぎて、実際にはこのアプリを作ろうという背景・目的は決まっているわけですから、そこは仮に入れてみることにします。
ChatGPTでより詳細な機能要件を考えてもらう
まずは、役割を与えます。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「あなたは食品会社のマーケティング担当です。」
「新しく、タンパク質を豊富に含む飲料を発売することになりました。
以下の(#ターゲット)消費者に向けて販売します。
また、この商品の販売に合わせて、トレーニング管理アプリを配布しようと考えています。」
要件定義となると幅が広いので、もうちょっと絞り込んで機能要件を考えてもらうことにしましょう。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「このアプリの機能要件を考えてください。」
ここでターゲットを細かく指定してあげます。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「#ターゲット
-ダイエッター
-筋トレ好き、あるいは興味がある
-年齢層は20代〜50代」
実際に商品開発をしたらターゲットとする人はいるわけですから、それを加えてあげます。こんな具合にChatGPTの役割、そしてその背景・ターゲットを送ってあげると、さて、一体どんな回答が返ってくるのか試してみます。
<ChatGPTからの応答>
新しいタンパク質を豊富に含む飲料の販売に合わせたトレーニング管理アプリの機能要件を、ターゲット層に基づいて定義します。
1. アプリの目的
このアプリの目的は、ダイエッターや筋トレ愛好者が、効果的に筋力トレーニングと栄養管理を行い、目標を達成するためにサポートすることです。飲料と連動したトレーニングプランや栄養アドバイスを提供し、ユーザーの健康的なライフスタイルを支援します。
2. 機能要件
2.1. ユーザー管理機能
・ユーザー登録・管理
・ユーザー登録(メール、SNSアカウントでのログイン)
・プロフィール設定(年齢、性別、体重、身長、運動経験、フィットネス目標など)
2.2. トレーニングプランの提供
・トレーニング経験や目標に応じたカスタマイズ可能なトレーニングプラン。
・初心者向けの簡単な自重トレーニングプランから、筋トレ愛好者向けのウェイトトレーニングプランまで幅広く対応。
・プランごとに動画やガイドを提供し、正しいフォームをサポート。
2.3. トレーニング記録機能
・トレーニングの記録(種目、セット、回数、重量など)。
・日別、週別、月別の進捗管理
・トレーニング成果(例:筋肉量、体脂肪率、体重)のグラフ表示
2.4. 栄養管理機能
・タンパク質摂取量を中心とした食事管理。
・アプリに飲料を登録し、飲料摂取量や栄養成分の自動追跡機能。
・日々の摂取カロリーや栄養バランスの記録・分析。
・ダイエット目標に基づく栄養アドバイスやカロリー推奨。
2.5. 通知機能
・毎日のトレーニングリマインダーや飲料摂取のタイミング通知。
・進捗に応じたモチベーションアップのメッセージ通知。
2.6. ソーシャル機能
・他のユーザーとつながり、トレーニング成果や目標を共有できるフィード機能。
・フィットネスチャレンジに参加して、他のユーザーと競い合う機能(例:30日チャレンジ)。
2.7. ガイド・教育コンテンツ
・タンパク質の重要性、トレーニングと栄養のバランス、飲料の効果的な利用法に関する記事や動画を配信。
・年齢や性別に応じた栄養・トレーニングガイド。
2.8. 目標設定・達成機能
・ユーザーがダイエットや筋トレに関する具体的な目標を設定し、それに応じたトレーニング・栄養プランを提供。
・達成した目標に対するリワード機能や、次のステップに進むためのアドバイス。
2.9. ウェアラブルデバイス対応
・Apple WatchやFitbitなどのウェアラブルデバイスと連携し、心拍数や消費カロリーを自動的に取得してトレーニングデータに反映。
2.10. パーソナライズ機能
・ユーザーのトレーニングや栄養記録に基づき、AIによるパーソナライズされたアドバイスやプランの提案。
・ユーザーの進捗に応じたプランの調整や新たな推奨事項の提示。
3. 非機能要件
3.1. パフォーマンス要件
・トレーニング中にアプリがスムーズに動作し、ログ記録や動画再生が遅延なく行われること。
3.2. ユーザビリティ要件
・シンプルで直感的なUI設計、特にトレーニング中に片手で操作可能なデザイン。
・ダイエッターや筋トレ初心者でも使いやすいインターフェース。
3.3. セキュリティ要件
・ユーザーの個人情報やフィットネスデータを安全に保護(SSL通信、データ暗号化など)。
・ユーザー情報の不正アクセス防止機能。
3.4. 拡張性要件
・今後の機能追加や、ウェアラブルデバイスの対応など、柔軟な拡張に対応できるアーキテクチャ。
3.5. マルチプラットフォーム対応
・iOS、Androidの両方に対応。
・スマートウォッチやフィットネストラッカーとの連携。
4. 今後の展開
・アプリ内でプロテイン飲料の販売情報や購入リンクを提供。
・トレーニング結果に基づいて、最適なプロテイン飲料や栄養サプリメントを提案する機能。
・ターゲット層に合わせた広告やプロモーションの展開。
このアプリは、ダイエットや筋トレを行うユーザーが目標達成に向けたサポートを受けられるだけでなく、飲料との連携により、さらに効果的なフィットネス体験を提供することが期待されます。
機能要件と言いましたが非機能要件まで出てきています。求めていないところまで更に定義してくれている様です。機能要件をといったところでも色々提供してもらいましたが、情報が多い分には良しとしましょう。
ChatGPTで機能要件をさらに詳細に定義する
機能要件部分に、ユーザー登録・管理とありますが、もう一段階詳しく定義してもらいましょう。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「ユーザー登録・管理機能について、さらに詳しく定義してください。」
<ChatGPTからの応答>
ユーザー登録・管理機能は、アプリを使用するすべてのユーザーに対して、安全かつ効果的にトレーニングと栄養管理を提供するための重要な機能です。以下は、この機能の詳細な要件定義です。
1. ユーザー登録
1.1. 登録方法
・メールアドレスによる登録
・ユーザーは自身のメールアドレスとパスワードを入力し、確認用メールで認証を行う。
・パスワードは8文字以上、英数字・記号を含む強力なパスワードが推奨される。
・SNSアカウント連携による登録
・Google、Apple、FacebookなどのSNSアカウントを使用した簡単登録。
・SNSアカウントとの連携により、手軽にログインできる。
・ゲストモード
・登録せずにアプリの一部機能を試すためのゲストモードを提供し、正式なユーザー登録を促す流れを設計。
1.2. 登録方法
・必須項目:
・ユーザー名(ニックネーム)
・メールアドレス
・パスワード
・年齢(健康管理のために使用)
・性別(プランの最適化に利用)
・任意項目:
・身長、体重、運動経験
・トレーニング目標(例:体脂肪率減少、筋力増加、スタミナ向上など)
・ダイエット・フィットネスに関する興味関心(ターゲティングされたコンテンツの提供に使用)
1.3. メール認証
・ユーザーが登録したメールアドレスに認証リンクを送信し、アカウントの有効性を確認する。
1.4. SNSアカウント連携
・SNSアカウントと連携することで、パスワード管理を簡素化し、シームレスなログイン体験を提供。
2. ログイン・ログアウト機能
2.1. ログイン方法
・メールアドレスとパスワードによるログイン
・SNSアカウント(Google、Apple、Facebook)によるログイン
・自動ログイン機能
・選択したデバイスにおいて、次回ログイン時の自動サインイン機能を提供。
2.2. パスワードリセット機能
・パスワード忘れ対応
・ユーザーがパスワードを忘れた場合、登録済みメールアドレス宛にパスワードリセットリンクを送信する機能。
・パスワード変更
・ユーザーがいつでもパスワードを変更できる機能。
2.3. ログアウト機能
・手動ログアウト
・任意のタイミングでのログアウト機能を提供。
・セキュリティ保護のための自動ログアウト
・一定期間操作がない場合、自動でログアウトする機能。
3. プロフィール管理
3.1. プロフィール編集機能
・ユーザーは、登録時の情報をいつでも編集可能。
・名前、メールアドレス、パスワード
・身長、体重、トレーニング目標、運動経験
3.2. フィットネス目標の更新
・目標(例:体重、筋肉量、体脂肪率など)を定期的に見直し、変更できる機能を提供。
・進捗に基づいて自動でリマインドを送信し、モチベーション向上をサポート。
3.3. アバター機能
・自分のプロフィールを個性的にカスタマイズできるように、アバター設定やプロフィール画像のアップロード機能を提供。
4. セキュリティ機能
4.1. データ保護
・暗号化:個人情報やフィットネスデータは、データベースおよび通信時に暗号化される。
4.2. 二段階認証
・オプションでの二段階認証:ユーザーがセキュリティを強化したい場合、二段階認証を設定可能(SMS認証やGoogle Authenticator連携)。
4.3. 不正アクセス対策
・異常なログイン試行があった場合、アカウントにロックがかかり、所有者に通知が送信される機能を提供。
5. ユーザーの状態管理
5.1. アクティブユーザー管理
・定期的なアクティブユーザーのログインチェックを行い、ログイン頻度に基づいて自動リマインドを送信。
5.2. 休止中ユーザー
・30日以上ログインしていないユーザーに対して、特典や新機能の案内などを含めた通知を送信し、アプリ利用の促進を行う。
5.3. アカウント削除機能
・ユーザーが希望する場合、簡単にアカウントを削除できる機能を提供。
・アカウント削除の際、データバックアップや一定期間内の復元オプションの提示を行う。
6. 通知設定
6.1. 通知のカスタマイズ
・ユーザーは、通知の受信頻度や内容をカスタマイズできる機能を提供。
・トレーニングリマインダー、栄養摂取リマインダー、目標達成通知など。
6.2. プッシュ通知の管理
・プッシュ通知のオン・オフをアプリ内から設定可能。
7. サポート機能
7.1. FAQ・ヘルプ機能
・ユーザーがログイン・登録に関するよくある質問に簡単にアクセスできるFAQセクションを設置。
7.2. サポート問い合わせ
・ログインや登録に関する問題が発生した場合、サポートチームに直接問い合わせできる機能を提供(メール、チャットなど)。
この詳細なユーザー登録・管理機能を基盤として、アプリ全体の使いやすさと安全性を向上させ、ターゲット層にリーチすることが期待されます。
「ユーザー登録・管理機能について、さらに詳しく定義してください。」と言ったのですが、ユーザー登録のみならずログアウト機能・プロフィール管理機能など、他のところまで定義してもらっています。余分に定義してくれていますが、より詳細に情報をくれたという意味では評価してもいいのかなと思います。
では、もう一段階やってみましょう。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「ユーザー登録機能の範囲に限定してください。そのうえで、各登録項目について、属性を詳細化してください。例えば、桁数やエラーチェックについてです。」
<ChatGPTからの応答>
ユーザー登録機能の範囲に限定し、各登録機能の属性をエラーチェックを詳細に定義します。ユーザーのスムーズな登録体験を確保し、セキュリティおよびデータ整合性を守るための要件を考慮します。
1. ユーザー登録機能の詳細
1.1. 登録方法
・メールアドレスとパスワードによる登録
・ユーザーが自身のメールアドレスとパスワードを使用して新規登録する方法。
・SNSアカウントによる登録
・Google、Apple、FacebookなどのSNSアカウントを使用した簡単登録を可能にする(メール認証不要、即時利用可)。
1.2. 登録項目の詳細と属性
2. 登録項目の属性とエラーチェック
2.1. ユーザー名
・属性:文字列
・桁数:最小3文字、最大50文字
・文字数:半角英数字、ハイフン、アンダースコア、スペース(先頭・末尾不可)
・エラーチェック:
・空白エラー:ユーザー名が空の場合、エラーメッセージを表示。
・桁数エラー:3文字未満、または50文字を超えた場合エラーメッセージを表示。
・禁止文字チェック:使用できない記号や特殊文字が含まれている場合、エラーメッセージを表示。
・重複チェック:同一のユーザー名が既に存在する場合、エラーメッセージを表示。
2.2. メールアドレス
・属性:文字列
・桁数:最大256文字
・形式:RFC 5321に準拠した形式(例:user@example.com)
・エラーチェック:
・空白エラー:メールアドレスが未入力の場合、エラーメッセージを表示。
・フォーマットエラー:有効なメールアドレス形式でない場合、エラーメッセージを表示(例:@やドメインがない、使用できない文字が含まれるなど)。
・重複チェック:同じメールアドレスが既に登録されている場合、エラーメッセージを表示。
2.3. パスワード
・属性:文字列(ハッシュ化して保存)
・桁数:最小8文字、最大64文字
・文字数:半角英数字、少なくとも1つの数字、1つの記号を含む
・エラーチェック:
・空白エラー:パスワードが未入力の場合、エラーメッセージを表示。
・桁数エラー:8文字未満、64文字を超えた場合エラーメッセージを表示。
・強度エラー:大文字・小文字・数字・記号のいずれかを含まない場合、パスワード強度が不足している旨のメッセージを表示。
2.4. パスワード確認
・属性:文字列(パスワード再入力)
・桁数:最小8文字、最大64文字
・エラーチェック:
・空白エラー:確認用パスワードが未入力の場合、エラーメッセージを表示。
・不一致エラー:パスワードと確認用パスワードが一致しない場合、エラーメッセージを表示。
2.5. 年齢
・属性:数値(整数)
・範囲:18歳以上
・エラーチェック:
・空白エラー:年齢が未入力の場合、エラーメッセージを表示。
・範囲エラー:18歳未満の場合、エラーメッセージを表示(未成年者利用不可)。
2.6. 性別
・属性:列挙型(「男性」「女性」「その他」)
・エラーチェック:
・空白エラー:性別が未選択の場合、エラーメッセージを表示。
2.7. 身長
・属性:数値(少数含む)
・範囲:100cm 〜 250cm
・エラーチェック:
・空白エラー:身長が未入力の場合、エラーメッセージを表示。
・範囲エラー:入力値が範囲外の場合エラーメッセージを表示。
2.8. 体重
・属性:数値(少数含む)
・範囲:30kg 〜 200kg
・エラーチェック:
・空白エラー:体重が未入力の場合、エラーメッセージを表示(任意入力の場合はスキップ)。
・範囲エラー:入力値が範囲外の場合エラーメッセージを表示。
2.9. トレーニング目標
・属性:文字列
・桁数:最小1文字、最大100文字
・エラーチェック:
・空白エラー:トレーニング目標が未入力の場合、エラーメッセージを表示(任意入力の場合はスキップ)。
・桁数エラー:入力が100文字を超えた場合、エラーメッセージを表示。
3. エラーメッセージの詳細化
・形式エラー:入力形式に問題がある場合、具体的なエラーメッセージを表示(例:「有効なメールアドレスを入力してください」)。
・桁数エラー:入力値が指定された桁数を超えた場合、「○文字以内で入力してください」といったメッセージを表示。
4. 登録時のバリデーションフロー
入力時のクライアントサイドチェック:クライアント側でリアルタイムにフォーマットや桁数をチェック。
サーバーサイドチェック:登録ボタンが押された際、サーバーで再度バリデーションを実施。
重複チェック:メールアドレスやユーザー名の重複がないかをサーバー側で確認。
エラー表示:入力に問題がある場合、該当項目にエラーメッセージを表示。
この詳細な定義により、ユーザー登録プロセスが適切に実行され、ユーザーの登録体験が円滑で安全なものになります。
ユーザー名を自分の本名にする場合ということを考えるのであれば、本名が同姓同名の人もいますので、それがエラーメッセージとしてはいけないのかなというのはあります。
今回はターゲットは20代からと指定はしているものの、実際にアプリでここまで厳しくするのかというのは検討の余地がありますし、メインターゲットが20代と言ったところでも、部活動をやっている中学生・高校生もタンパク質が含まれる飲料でしたら飲むでしょうから、そんな年代の人たちも使ってもらおうと考えると【範囲エラー:18歳未満の場合、エラーメッセージを表示(未成年者利用不可)】というチェックは必要ないかなと思います。
こういった具合に非常に親切丁寧に、本来我々が考えなければならないことを提示してくれているわけです。ただ、ご覧になっていただいて分かる通り、出てきた結果そのものを全部採用しようとなるとそれはまた違うのかなと感じます。そこは自社のシステムに最も適切なのは何かを取捨選択し、最終的な判断は自身で行うという考えで利用するのがよろしいかと思います。
ChatGPTで画面イメージを作ってもらうと・・・
ここまでやってくれるんだということで、少し欲が出てきました!その欲が何かというと、画面イメージができないか?そんな欲です。さあ、これが一体どうなるでしょうか。
以下のとおり、ChatGPTに(プロンプトで)指示しました。
「ユーザー登録画面について画面のイメージを作ってください」
率直に申し上げると・・・イマイチですかねこれは。
実は想像はついていました。まだ生成AIで画像を作る際には工夫の余地があるというか、今ひとつなのかなというのはあります。画像を作るのが得意な生成AIというものがあるので、そちらでやるとまた結果が変わってくるのかもしれないですが、ChatGPTで作るとこのような画像ができてしまいます。ちょっとこのままでは使えないのかなというのがありますので、これはITベンダー側のデザイナーさんに作ってもらうのがいいと思います。
Copilotで機能要件を考えてもらう
こんな具合にChatGPTで機能要件を試しに定義してみましたが、生成AIはChatGPTだけではないんですね。例えばCopilot。Microsoftの出している生成AIなのですが、こちら側で先ほどと同じメッセージを送ってみたらどうなるのかを試してみます。
以下のとおり、Copilotに(プロンプトで)指示しました。
「あなたは食品会社のマーケティング担当です。
新しく、タンパク質を豊富に含む飲料を発売することになりました。
以下の(#ターゲット)消費者に向けて販売します。
また、この商品の販売に合わせて、トレーニング管理アプリを配布しようと考えています。
このアプリの機能要件を考えてください。
#ターゲット -ダイエッター
-筋トレ好き、あるいは興味がある
-年齢層は20代〜50代」
<Copilotからの応答>
新しいタンパク質飲料の発売に合わせて、ターゲット消費者に向けたトレーニング管理アプリの機能要件を考えてみました。以下の機能を含めると、ダイエッターや筋トレ好きの方々にとって非常に役立つアプリになると思います。
トレーニング管理アプリの要件
1. トレーニングプラン作成
・ユーザーの目標(筋力アップ、ダイエット、持久力向上など)に応じたカスタマイズ可能なトレーニングプランを提供。
・初心者から上級者まで対応するプラン。
2. 食事管理
・タンパク質飲料を含む食事の記録と管理。
・栄養素のバランスを考慮した食事プランの提案。
3. 進捗トラッキング
・トレーニングの進捗状況を記録し、グラフやチャートで視覚的に表示。
・体重、体脂肪率、筋肉量などの変化を追跡。
4. コミュニティ機能
・他のユーザーと交流できるフォーラムやチャット機能。
・成果を共有し、モチベーションを高めるための機能。
5. 通知とリマインダー
・トレーニングや食事のリマインダーを設定。
・モチベーションを維持するための励ましメッセージ。
6. 動画チュートリアル
・正しいフォームやテクニックを学べるトレーニング動画。
・専門家によるアドバイスやコツを提供。
7. カレンダー機能
・トレーニングスケジュールをカレンダーで管理。
・予定の変更や調整が簡単にできる。
8. パーソナライズドアドバイス
・ユーザーのデータに基づいた個別のアドバイスやフィードバック。
・定期的な評価とプランの見直し。
これらの機能を備えたアプリは、ターゲット消費者にとって非常に価値のあるツールとなり、タンパク質飲料の販売促進にも大いに役立つでしょう。何か他に追加したい機能や特別な要望があれば教えてください!
「動画チュートリアル」「カレンダー機能」はChatGPTには無かったですね。こんな具合に生成AIと言いながら、別の生成AIを使って同じ質問を投げたとしても、別の回答が返ってくることがあります。これを活用しない手はないですよね!両者で出た結果を比較検討してみて、それぞれのいいとこどりをしてみればいいわけです。
実際ChatGPTは有料版を使っているのですが、Copilotの方は無料で試しています。それでもこれだけの回答を返してくれるなんて、本当すごいと思いませんか?これを自分でゼロから考えるとなると、結構大変な作業になるかと思います。生成AI恐るべし!
まとめ
では結論です。生成AIは要件定義の生産性を大いに向上することができる。ただし全てを生成AIに頼るのではなく、生成AIが出力した内容を吟味し、自社のシステムの目的に即して優先順位をつけて取捨選択をし、最後は自分自身でまとめ上げる。そんな使い方に向いてるのかと思います。
結局は自分で作るわけですけれども、途中の調査や検討の時間は間違いなく短縮できます。またこれが向いているのは、既存システムのリニューアルというよりは新規事業で作る新システムの開発の方が向いていると感じました。
皆さんも是非システム開発において、生成AIの活用を検討してみてください!