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企業DXを支援するDX推進コンサルとは?必要である理由やメリットを徹底解説

上村公彦

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テーマ:DX

「デジタル技術やITシステムの知見がないから企業のDXを推進できない」
「企業のDX化を進めようにもどこから手を付けて良いかわからない」

上記のような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?そんな方におすすめなのが「DX推進コンサル」です。DX推進コンサルとは、DXを推進しようとする企業に対し、デジタル技術や経営戦略の知見を持って支援を行うサービスのことです。DX推進コンサルを受けることにより、企業DXをスムーズかつ正確に進められるでしょう。

そこで本投稿では、DX推進コンサルの基礎概要、メリットや注意点、コンサルを受けるべき企業を解説します。企業のDX化を成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。

DX推進コンサルとは?

DX推進コンサルとは?
DX推進コンサルとは、DXを推進しようとする企業に対し、デジタル技術や経営戦略の知見を持って支援を行うサービスのことです。「自社のノウハウだけではDXを進められない」という場合にDX推進コンサルを活用します。DXに関するプロの助言を借りることにより、企業のDXを失敗なく進められるはずです。

なお、DX推進コンサルを行う人材はコンサルティング会社やITベンダーに所属しているほか、フリーランスとして活動している方が多い傾向にあります。仕事内容はクライアントビジネスの理解、仮説検証、UX・UIデザイン設計、開発チームの構築といったようにさまざまです。いずれにしても、DX推進コンサルを行う人材には高度なスキルが求められます。

企業がDXを推進するときの課題3つ

企業がDXを推進するときの課題3つ
DX推進コンサルの基礎概要については大まかに理解できたでしょうか?続いて、企業がDXを推進するときの課題を解説します。DX推進の課題を明確にして、現状抱えている問題点を自覚しましょう。

DXに対するビジョンが作れない

DX推進をする上ではビジョンの提示がとても重要となります。DX推進は社内全体で取り組むプロジェクトであり、個々のスキルや知識よりもチームワークが必要です。そのチームワークを形成するためにも、方向性を示すビジョンが求められます。

しかし、多くの企業はDXに対するビジョンが作れていません。大規模な変革を起こすDXのビジョンを明確化させるためには、専門知識や経験が必要になるためです。上記で解説したように、DX推進にはチームを取りまとめるビジョンが重要であることから、ビジョンを事前に作っておかなければプロジェクトは失敗に終わってしまいます。

デジタル技術やITシステムの知識がない

企業のDX化をスムーズに推進させるためには、AIやloT、クラウドといった最新のデジタル技術やITシステムが必要不可欠です。また、DX推進ではデジタル技術やITシステムだけでなく、高度なコミュニケーションスキルやマネジメントスキルも重要となります。それら知見がない企業にとってはDX化は非常に困難です。

ただし、上記のような最新技術の知識を持ち合わせている企業は決して多くありません。それらデジタル技術やITシステムの知識不足が原因となり、企業DXが滞ってしまうのです。

また、知識を身につけるだけでは不十分であり、その知識を新しいシステムとして開発・整備につなげる必要があります。いずれにせよ、DXを推進する上では知識不足が大きな課題となるでしょう。

どこからDXを推進すれば良いかわからない

多くの企業は「どこからDXを推進すれば良いかわからない」という課題を抱えています。企業DXはそれほど複雑かつ大規模なプロジェクトであるため、いままでDXにかかわっていない企業は着手しづらいのです。また、DXを社内に浸透させる上では社内全体の環境構築も課題にあがります。

このように、企業のDX推進が不明確であることから、前向きに取り組むことのできない企業が多い傾向にあります。身動きを取れない現状を打開するためにも、何かしら手を打たなければなりません。

なお、DX推進の課題については「企業のDX推進で課題となる5つの壁とは?乗り越えるための具体的なステップを解説」で詳しく解説しています。DX推進における課題を明確にしたい方はこちらをチェックしてみてください。

DX推進コンサルに頼む3つのメリット

DX推進コンサルに頼む3つのメリット
ここまで、企業のDX推進における課題を解説しました。次にDX推進コンサルに頼むメリットを3つみていきましょう。現状抱えている課題に対する打開策が理解できるはずです。

DX推進に必要なノウハウを取り入れられる

DX推進コンサルに頼むメリット1つ目は、DX推進に必要なノウハウを取り入れられることです。企業DXを正しい方向に導くためにはITシステムの知識だけでなく、ほか企業のDX導入事例や高度なビジネススキル、同業他社のDX情報などが重要となります。

DX推進コンサルから助言してもらうことにより、上記のようなDX推進に必要なノウハウを社内に取り入れることができ、同時にビジネス視野を広げられるはずです。また、DX推進に必要なノウハウを活用すれば、自社のノウハウだけでは思いつかない革新的アイデアが生まれる可能性もあります。

情報・業務フローを根本から整理できる

DX推進コンサルに頼むメリット2つ目として、情報・業務フローを根本から整理できることが考えられます。

一般的な企業は業界の情報を用いたビジネスモデルを展開しています。しかし、その一方で業界の情報は意外にもブラックボックス化していることが多く、管理や引き継ぎが困難になっている企業も少なくありません。また、業務フローが適切に機能していないことから、業務全体が非効率である場合もあります。

企業DXは上記のような情報・業務フローをさらに複雑化するため、「DXを推進したけど意味がない」という事態が起こりかねません。そこで、論理的かつ専門知識を持ったDX推進コンサルのサポートを受けることにより、DX推進で複雑化する情報・業務フローを整理できるのです。

第三者からの意見を参考にできる

DX推進コンサルを受けることにより、第三者からの意見を参考にできます。企業DXを進める上では第三者からの意見は非常に重要です。

なぜ第三者からの意見が重要かというと、自社の考えだけでは視野が狭くなり、誤った方向に企業DXを進めてしまう恐れがあるためです。

企業DXを進める上では自社のアイデアが必要不可欠ではあるものの、マーケティングやAI、ITといった専門知識が不足しているケースが多いです。そんな状態でDX化を無理に目指そうとしても失敗するリスクがあります。そこでDX推進コンサルを受けることにより、第三者からの意見を取り入れることが可能です。方向性の見直しを定期的に行えるため、企業DXを進めやすくなります。

DX推進コンサルに頼む上での注意点2つ

DX推進コンサルに頼む上での注意点2つ
前項で解説したように、DX推進コンサルを受ければあらゆるメリットが見込めます。しかし、コンサルを依頼する上では注意すべき点もいくつか考えられます。企業DXを失敗させないためにも、事前に注意点を理解しておきましょう。

DX推進をコンサルに丸投げしない

DX推進コンサルに依頼する際は、DX推進をコンサルに丸投げしないよう注意しましょう。あくまでDX推進コンサルは外部の人間です。DX推進のプロだからといって企業DXを一任してしまうと、システムのさらなる複雑化につながり、「DXを導入したけど運用方法が一切わからない」という事態になりかねません。

上記のような事態を避けるためにも、DX推進をコンサルに丸投げしないよう注意すべきです。プロジェクトオーナーは自身(自社)であることを念頭におき、プロジェクトの進捗を常に確認しましょう。

プロジェクト全体のコスト

DX推進コンサルを依頼する場合、プロジェクト全体のコストに注意しなければなりません。企業DXを推進する過程ではさまざまなコストが発生します。その上でさらにコンサルを依頼するとなれば、プロジェクト全体にかかる費用が高額となる可能性も十分あります。

また、依頼時にかかるコストを抑えられた場合でも、プロジェクトを進めるなかで追加費用が発生することも考えられます。それらのことから、DX推進コンサルを依頼する際はプロジェクト全体のコストを十分に考慮しましょう。

DX推進コンサルを受けるべき企業

DX推進コンサルを受けるべき企業
DX推進コンサルを依頼するときの注意点は理解できたでしょうか?では続いて、DX推進コンサルを受けるべき企業について解説します。自社に当てはまっていた場合はDX推進コンサルを検討しましょう。

既存事業・システムが複雑化している

既存事業・システムが複雑化している企業は、DX推進コンサルを受けるべきでしょう。なぜかというと、DX推進のノウハウがないまま新しいシステムを取り入れてしまうと、さらなる複雑化を招く恐れがあるためです。

仮に社内だけでDX推進を成功させたとしても、ビジネスを拡大・変革する過程でのあらゆるトラブルが想定されます。例えば、社内従業員の反発、システムのブラックボックス化、競合優位性の欠如などです。そういったトラブルを起こさないためにも、既存事業・システムが複雑化している企業はDX推進コンサルによるサポートが必要です。

社内のDX推進人材が不足している

DX推進人材が不足している企業もコンサルのサポートが必要です。DX推進人材とは、DXに関する分野に精通しており、社内のDX化を率先して取り組める人材のことです。DX推進人材は高度なビジネススキルが必要であるため、採用・教育するハードルが高い傾向にあります。

このDX推進人材の不足は多くの企業が抱えている課題であり、そう簡単には解決できません。DX推進人材が不足している状態でプロジェクトを進めてもリスクが高いため、DX推進コンサルに頼るべきだといえます。

DX推進コンサル会社の選び方

DX推進コンサル会社の選び方
最後に、DX推進コンサルの選び方についてお話します。自社にとって適合性の高いDX推進コンサルをみつけましょう。

DX推進コンサル会社と一言でいっても、会社ごとに得意分野が異なります。例えば、建設業界のDX推進に得意な会社もあれば、基幹システムの構築に強い会社もあります。このように、さまざまなDX推進コンサル会社があるため、その会社の得意領域と自社の適合性を考慮した上で選定しましょう。

また、コンサル費用や支援内容、取引実績などを会社間で比較することも大切です。企業DXは大規模なプロジェクトであるため、DX推進コンサル会社は慎重に決めましょう。気になる会社があった場合、まずは資料請求をしてみてください。

まとめ

本投稿では、DX推進コンサルの基礎概要、メリットや注意点、コンサルを受ける企業を解説しました。

DX推進コンサルはDXを推進しようとする企業に対し、デジタル技術や経営戦略の知見を持って支援を行うサービスであり、企業DXのプロジェクトが円滑に進みます。また、DX推進コンサルを受けることで、DX化に必要なノウハウが手に入る、情報・業務フローを整理できるなど、あらゆるメリットが見込めます。

DX推進は非常に大規模かつ複雑なプロジェクトであるため、慎重に取り進める必要があります。ぜひ本投稿の内容を参考にし、自社に合った適合性の高いDX推進コンサル会社をみつけてみてください。

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上村公彦
専門家

上村公彦(システムコンサルタント)

株式会社クラボード

新規事業のためのシステムコンサルティングおよびシステム・アプリ開発で豊富な実績。ベンチャー企業での事業開発経験で培われた「提案力」を発揮し、ニーズに対応。経営者目線でIT戦略を導きます。

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