新規事業がどうしても思いつかない時はフレームワークに当てはめて考えよう!②
新規事業を考える時、他社に負けないような良いアイデアを考えようとすればするほど、なかなか思いつかないもの。
そんな時に「フレームワーク」があれば、 当てはめていくことでアイデアが生まれ、ピンチをチャンスに変えることができます。
新規事業を組み立てるためのフレームワークだけでなく、良いアイデアを見つけるための発想術も併せて紹介しています。
成功する新規事業のネタ探しはみんなどうやって行っているの?
「成功する」の定義にもよりますが、多くの人はどのように新規事業のネタ探しをしているのでしょうか。
ここでは多くのビジネスマンが実践している、新規事業のネタ探しの方法を紹介します。
社会の問題を考える
まずは社会の中にある問題点から、新規事業のネタ探しをするのがおすすめです。
問題点を解決できるように逆算してアイデアを考えることで、事業が完成した時に使えないアイデアではなくなります。新しいサービスの価値は、「どれだけ画期的か」ではなく、「どれだけ多くの問題を取り除くことができたか」です。
また現在、成功しているビジネスは、「個人間で簡単に取引したい(メルカリ)」「ビデオを借りずとも映画が見たい(Netflix)」など、個人規模の問題解決に関係したものが少なくありません。
そのため社会全体の問題だけに目を向けるのではなく、人々が普段から不便に思っていることに目を向けるのも、新規事業を考える上では重要です。
会社の理念や目標を考える
次に会社の理念や目標から、新規事業を考える方法があります。自社の強みを活かせるため、新規事業のプレゼンをする際に、社内からの承認は得やすいでしょう。
またサービスを提供する際も、会社の理念に沿ったサービスをスムーズに提案していけるので、顧客からの信頼も得やすくなります。
問題は既存事業とかぶっていないか、他社との差別化がきちんと図れるかといった部分を、じっくり詰められるかどうかでしょう。
自社ですでに行っている事業から考える
既存事業からでも、新規事業として横展開する方法はあります。
横展開することで新しくサービスを考える工数も減り、新規事業に取り組むまでの速度も速くなります。また、すでに行っている事業なので知見もあり、成功ルートが見えているので、大成功を目指すのは難しいかもしれませんが、失敗のリスクが低い、といったメリットがあります。
後は、実際に事業を行う際に、きちんと新規で行う意味はあるのか、ただの既存事業のコピーになっていないかを確認しましょう。
新規事業が見つかるアイデア発想法5選!
上記3つの方法が新規事業の種を考え、見つけ出す主なプロセスですが、それを踏まえて新規のアイデアが思い浮かぶアイデア発想法を5つ紹介します。
□自社の既存事業を分析する
□他社ビジネスを分析する
□顧客の悩みや不満をリサーチする
□既存のビジネスモデルが横展開できないか考える
□価値がないと思っていたものを掘り出す
自社の既存事業を分析する
まず、自社の既存事業の分析から始めてください。
いま、既存の事業がうまくいっているから新規事業に手を出すのか、業績が振るわないから新規事業に手を出すのか。会社によって違うと思いますが、総じて現在の既存事業の分析から入るのは有効的な方法です。
自社の強みや現状の問題点を改めて把握することで、どの分野なら強いのか、どこを強化すればより収益が増すのかが見えてきます。
また、既存事業を分析することで、新規事業だけでなく既存事業の立て直しや、さらなる発展へとつなげることもできます。
他社ビジネスを分析する
自社の既存事業の分析が終われば、続いて他社の行っているビジネスも分析しましょう。
特に進出しようと思っている分野のライバル企業を分析すると、差別化を図る方法が見えたり、すでに成功しているビジネスモデルを理解できたりします。
また自社以外に目を向けることで、これまで把握できていなかった自社の弱みなども見えてくるのが、面白いところです。
顧客の悩みや不満をリサーチする
自社や他社の分析きちんと行った上で、顧客の悩みや不満をリサーチしておきましょう。
実際にサービスを使用したり購入したりするのは顧客なので、あくまでも事業は顧客の悩みや不満を解決するものでなくてはいけません。ただ強みを活かしていても、実際に求められなければ意味がないのです。
そこで重要なのが、顧客の悩みや不満から事業を考える方法です。
悩みからアプローチすることで、「これは実現できそうだからやってみよう」ではなく、「世の中に必要なサービスはこれだ」と、実現性よりも重要な目線で、集客性の高いアイデアが浮かびます。
自社や他社の既存事業の顧客に対してリサーチしてもいいですし、新規の顧客をターゲットにアンケートを採ってもいいでしょう。
組み合わせる・つなげる
あるサービスとあるサービスを「組み合わせる・つなげる」という作業も、新規事業のアイデア出しには有効です。
例を挙げると、メルカリは売りたい人と買いたい人を「つなげる」、Airbnbは貸したい人と借りたい人を「つなげる」ビジネスです。
Airbnbは「不動産事業」と「シェアリングエコノミー」を組み合わせた事業、ということになりますね。
世の中にはさまざまなサービスがあり、「もう新しいアイデアを生み出すことはできない」と感じるかもしれませんが、掛け合わせるという方法で新たなビジネスを作り出すことはできます。
価値がないと思っていたものを掘り出す
これまでは価値がないと思われていたものが、時代の流れで価値が生まれているものを見つける作業も大切です。
例えば「出張クリーニング」です。一般的にクリーニングは、お客さまが店舗に足を運び、衣類を預けるというスタイルが主流でした。しかし「時間がない」「外に出たくない」といった人が多いことを知り、これまでなかった「迎えに行く」ことに価値を見つけたのです。
フリマアプリの、「捨てようと思っていた物がネットで売れる」というのも、画期的なアイデアと言えるでしょう。
これまでは価値がないと思われていたものが、時代の流れで価値が生まれているものを見つける作業も大切です。
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