アロマ(aroma)だけでなくハート(heart)も大切な理由
手軽にできるアロマテラピーで春ストレス対策とセルフケア方法
目次
春は卒入学、新年度、新生活スタートなど、人によっては環境の変化で緊張とストレスが重なる季節です。
また季節の変わり目の「寒暖差」や「花粉症」などによっても体調を崩されている方もいらっしゃるかもしれません。
アロマテラピーの良いところは、こころと身体の両方にアプローチできることです。
今回は、手軽にできるアロマテラピーで春のストレス対策とセルフケア方法をご紹介します。
疲れやストレスを次の日に持ち込ませないアロマテラピー
1日の中のちょっとの時間でもいいのです。
心静かにリラックスする時間を持つことは、自分のこころと身体のバランスを取るために大事なことです。
好きな香りに身をまかせて、身体からのことばに耳を傾けてあげてください。
ストレスが大きくなる前に自分ケアの時間を持ちましょう。
アロマテラピーで使われる5つの主な方法と春のレシピをご紹介いたします。
1.嗅ぐ -smell-

香りを嗅ぐことは、アロマテラピーの基本となります。
香りが鼻から入り、嗅覚神経を通して大脳の感情や記憶を司る海馬・扁桃体で「いい匂いだ」と感じると、その隣にある身体の生理機能をコントロールする視床下部に伝わり、気持ちが落ち着き体調も整えられていきます。
空間に香りをもたらすアロマランプやディフューザーをはじめ、特定の場所に向けて香らせるアロマスプレー、精油をティッシュに垂らして置くだけなど、簡単に行えるものがあります。
安眠効果のあるラベンダーやオレンジ精油など、ご自分が好きな香りの精油を2~3滴ティシュに垂らして枕元に置くだけです。
ほんの少しの手間ですが、これが一番お手軽に香りによる癒しを感じられるアロマテラピーです。
2.温める -warm-

東洋医学では、体の冷えと病気は相互に関係し合っているといわれています。
体が冷えると血行を悪くし、免疫力も低下します。
アロマテラピーでは、温湿布、フェイシャルスチーム、口や鼻から蒸気を吸う蒸気吸入、アイピロー、湯たんぽなどを使います。
花粉症による鼻水・鼻づまり・くしゃみの症状は、朝起きた時に出やすいと言われています。
これは、寝ている間に部屋に舞っていた花粉が落ちてきて吸入し、起きた時には床に落ちた花粉が舞い上がりまた吸入、そして寝ている間は副交感神経が優位に働き、鼻づまりになりやすいという状況が重なり合っているそうです。
起床後は、いち早く交感神経を働かせて身体を起こしてあげると症状も楽になります。
ハンドタオルに熱いお湯をかけるか、水で濡らして電子レンジで温めること1分でホットタオルを作ります。
鼻水・鼻づまりを抑える作用のあるユーカリ精油を1滴、タオルの中央に垂らしてよく揉みこみます。
鼻を中心に顔に当てて蒸気浴をすれば、スッキリ目も覚めて、鼻通りも良くなるでしょう。
3.浸す -bathe-

全身浴のほか、足浴、手浴など、お湯を使って精油の香りを楽しみつつ温める方法があります。
お湯の中では体が軽く感じられる開放感もあり、心身ともにリラックスできる時間が持てます。
気になる部位は軽いマッサージを加えると血液の循環も高まり、体の機能もアップします。
アロマテラピーでは、バスソルト、バスボム、バスミルクなどの入浴剤を使います。
4.揉む -massage-

精油は鼻からだけでなく、皮膚を通して体内に吸収され、その成分は身体にさまざまに働きかけてくれます。
植物オイルに症状に応じた精油を入れて作るアロマオイルで揉む・擦る・押すなどを入れたマッサージをすれば、細胞に新鮮な酸素や栄養分が供給され、不要な老廃物が排出されやすくなります。
体も心もスッキリするでしょう。
植物オイル小さじ2にラベンダーやベルガモット、カモミールなどのリラックス効果のある精油を2~3滴ほど入れて、肘から手先までを丁寧にマッサージしてあげます。
体の中で一番使っている部位ゆえに、触ってみると意外にもコリや疲れがあるのを感じます。
洋服を脱がずにできる、お手軽なアロママッサージです。
5.作る -make-

精油を用いてアロマクラフトを作ることは、実際にやってみるととても楽しい時間です。
基本的な作り方を覚えると、今度は使う精油を変えてみるなど、いろいろ応用してみたくなるものです。
アロマテラピーでは、ハンドクリームや化粧水・美容液、日焼け止めジェル、フェイシャルパックなどのコスメのほか、アロマディフューザーやキャンドなどの芳香剤、虫よけスプレーやマスクスプレーなどの実用品が作れます。
アロマリードディフューザー
お部屋や玄関、トイレなどに置いて、ほのかに漂うアロマの癒し空間が作れます。
口が狭い小ビンに、無水エタノール(なければ40%アルコールのウォッカ)20mlを入れ、好みの精油2~3種類を合計50滴加えて良く混ぜます。
その後、精製水を30ml加え、蒸発防止にグリセリンを5mlほど加えよく混ぜます。
100円ショップなどでも販売されているリードスティックを5~6本入れて完成です。
おススメな精油は
〇リラックス系〇
ラベンダー、ローズウッド、ベルガモット、フランキンセンス、スイートオレンジなど
〇リフレッシュ系〇
ローズマリー、レモングラス、ティートゥリー、ユーカリなど
おわりに
今回は、アロマセラピーで使われる5つの主な方法と春のレシピをご紹介しました。
その日の疲れやストレスを次の日に持ち込まないために、何かご自分でもできそうだと思えるアロマレシピがありましたら、ぜひやってみてください。
アロマで心身ともに健やかな生活を維持できることを応援しています。
aroma&heart 野田 恵美子
※アロマセラピーは民間療法の中でもとりわけ安全な方法ですが、病気や疾患(妊娠も含む)がある方は医師に相談の上、精油濃度に気を付けてご使用ください。




