塾だからって

高森聡湖

高森聡湖

テーマ:子供たちの土俵

塾ってなんだ。


この数年
なかなかに困っている事がある。


この仕事をやっていて

宣伝などをしたり

お願いなどをしたり
する事が
あるのだが、

その広告会社などが

ある決め事みたいに

塾とはこういうもので

宣伝には
必ず何が必要
と
決めていたりするのである。



宣伝文句も
書き込みフォームも

細かく規定があって

決められた様に
書かなくては
いけないという。


で、
出来上がったものは

びっくりするほど
画一的で

これはいったい何処の塾の話だ
と
こちらがたまげてしまう程

方針も
考え方も
何も伝わらない

反映されない

いっぱしのステレオタイプに

揃えられている。



まず
だいたいがところ

やたら合格実績をたくさん載せろ


学校名を書く量で決まる。


とか言ってくる。


いやいや
今の時代、
AI、チャットGPTが
出た段階で、

今までの暗記重視型の詰め込みや
長時間勉強で

一般受験だけを狙っている時点で

なんかもう違っていることに

なぜ
気が付かないのか。


塾特化型の広告会社なのにであるから
まさに謎である。


今更、
日本で
六大学にどれだけ入れたか
なんて

的外れな方向性と
八百長広告に乗せられるほど


親御さんたちは馬鹿ではない。


現役社会で活躍され、

風に吹かれている親御さんほど、
こんな間抜けな宣伝実績を
見せられたら しらけるだろう。



この頭の悪い時代錯誤な塾に行かせて
今更六大学を目指させ、

競争社会に

単に参加させていくだけで

子供の幸せが達成される
と
信じられる親御さんは

もはや いないだろう。



それを必死で、

“先生のところも、
もっと学校実績を載せてください。
冬季講習を急いで組んでください。”



だけれども

一月末の試験に向けて
この段階で正月特訓、
にわか勉強させて
得られるものは
少ないだろう。


せいぜい
塾業界の年越し資金
駆け込み寺である。



たった1週間のせっかくの
リフレッシュ期間を
1日8時間塾にいただけで
将来使える学力が身につくなんて
まさかの話であることくらい
親御さんはわかっている。



この10年で受験は大きく変わった。

世界も変わり

必要とされる能力も変わった。

今の受験には

様々な入試方法があり

重要なのは世界的に

入学するためのみの
一時のにわか勉強ではなく


卒業するに至るまで
またその後も継続していく

学習力である。


暗記ならAIがやってくれる。


欲しいのはAIを使いこなせる
目的の明確な言語化力と

思考を具現化する計画力である。


それを
いつもHPで伝えているにも
関わらず。

広告会社は今日も
言ってくる。


親御さんには合格校実績が
全てですから。

“ほー、そうなんですか、”

というしかない。

間抜けな会話が
繰り返されるだけだ。



で
何を言いたいかというと、

塾の検索サイトなんか
真に受けて
合格率なんか信じて
いては駄目ですよ。

ということだ。


いったい
どんなコンセプトのお教室なのか、
見えてこなければ、

そこには
こんな裏があるからなんです。

土俵はたくさんあるのに。

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高森聡湖
専門家

高森聡湖(教育・進路コーディネーター)

青山セヴェラリーアンサースクール

子どもに多様な人生の選択肢を示し、自らの意志で選択できるよう支援し、学習・進路指導教室、受験だけでなく将来まで見据え、一人一人に合わせた指導を行うほか、親子のメンタルケアも重視しています。

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