32年目の所信表明

高森聡湖

高森聡湖

テーマ:職業の多様性

学ぶこと、生きること、は
結局、本人が幸せを感じられることが最終目標になるのだと
つくづく思う。

まず食べていけること、
そこが出来ていれば
あとは本人が満足して毎日を笑って生きていければ、
どんな仕事でも
人は自分らしく生きていける様に
思う。
今の日本にいて
教育を受けていると
道はたくさんあるのに、
進路指導というと皆同じ
ひとつの道、偏差値だけみて
学校を目指し、
みんなと同じスーツを着て、
企業を回ること、だけを
就職活動だと思っている。

企業に選ばれるためだけに
自分の人生、時間を使い尽くしてしまう。

結果、
国から産業の多様性が
失われて経済が空洞化し
国力が衰弱してしまっている。

私自身、
本当に幸せになるために必要な学問、教育とはと、
どうにも
考えてしまう事が多くなってきた。

今の日本社会は
時に人をロボットの様に
扱うことを許してしまう。
人に対して、
使える、使えない、と
さも出来る人、みたいな顔して
話している人たち。

その言葉自体が
企業側の理論でしかないのに
そんな人格否定の言葉を
使われている当人達までもが
疑問にも思わず
使ってしまう社会。

彼らに
メリットはあるのだろうか?

人は
生物学的に
蜂や蟻みたいに
生まれながらに
誰かに上手に使われるために
生まれてきたわけではないので
無理がある。

使われる技術、
その力量は限定的である。

現実には大変難しいことは
承知だか
それでもやはり、
私が少しでも
関わったお子さん達には、
社会からロボットみたいに
扱われるような目には、
あって欲しくないと
切に思う。


誰かに選ばれ、使われる
ことだけを考えていくと
一部の適正がある人を除いては、
ほとんどの人は疲弊していく。

教育とは
時代、社会によって
その意味と役割が変わるだけに
本当に難しい。

ただ
やはり教育は
その人が幸せになるために
必要なものであって欲しい。

そこを間違えなければ
迷いながらも
歩いていけるように思う。

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高森聡湖
専門家

高森聡湖(教育・進路コーディネーター)

青山セヴェラリーアンサースクール

子どもに多様な人生の選択肢を示し、自らの意志で選択できるよう支援し、学習・進路指導教室、受験だけでなく将来まで見据え、一人一人に合わせた指導を行うほか、親子のメンタルケアも重視しています。

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