心の平安を一緒に探し出すカウンセラー・セラピスト内田梓

心の平安を一緒に探し出すカウンセラー・セラピスト

内田梓

心の平安、世界の平和を目指して

　日々、生活をしていると生きにくさを感じることがあります。それには、病名がつくことがあれば、心身の疲れや欲求であることもあります。
「悩みや苦しみのかたちはさまざまですが、共通するのは気持ちのケアが十分でないことです。自分自身と仲良くし自分の中に平安を取り戻せれば、あらゆる悩みは解決に向かいます」と話すのはカウンセラーの内田梓さん。発達障害、摂食障害、不登校といった症状を抱える方から未病の方まで、延べ2000名のカウンセリングを行ってきました。自身が病を克服したからこそ多くの方の力になれます。

　カウンセラーを志したきっかけは、自身が13年半もひどく苦しんだ摂食障害が治ったこと。「自分が治った理由がわかれば、どんなひどい依存症でも治る」と考えカウンセリングの勉強をはじめました。
「勉強をしてから摂食障害が治ったときのことを振り返ると、本当の病気の自分を認めた自分がいて、認めたことで、病気の自分が必要ではなくなり、いなくなったことに気付きました」

　また、内田さんは子供の頃からなぜか「世界が平和でありますように」と願ってきましたが、活動はこの願いに通じると考えます。
「心の中が平安とは、自分自身とケンカが起きていない状態です。自分自身とケンカをしていなければ、家族や同僚など周囲とケンカをすることもありませんよね。だから世界平和にもつながっていきます。カウンセリングを通し、皆さんがこだわりや葛藤を見つめ至福を得られるように、そして世界に平和が訪れるようにアプローチしていきます」

個々の悩みに親身に寄り添う

　内田さんは、個人からのカウンセリング依頼に対し、電話・メール・スカイプで応じています。初めて相談をする場合「カウンセリングってどんなもの？」「カウンセラーとの相性は？」「些細な悩みも真剣に聞いてくれる？」など不安がつきものです。そこで、疑問や不安を取り除くこと、信頼関係を築くことなど相談の前段階も大切にしています。実際のカウンセリングでは「導くのではなく、その方自身が持っている答えや本来の自分が出てくるまで、自分を慈しむ時間を一緒に持つ」ことに徹します。

　例えば、子育てで挫折を感じることがあります。自分自身の人生はある程度思い通りにできても、子供はそうはいかないからです。「挫折していいんですよ」と内田さんは言います。
「親が挫折をしなかったら、子供に怒りをぶつけ、子供をダメにしてしまいます。苦しんでいる方には、怒りを外に出さないで変わる方法はたくさんあることを知って欲しいです。怒りを持つこと自体が悪いわけではありません。でもその下には、見せかけの強さであったり、泣いている自分がいたりするものです。怒りをぶつければそれは自分に跳ね返ってきます。だから自分の大元にあるものを認め、そして変わることが必要なのです」

　そして、「マスコミをはじめ人を嘲笑って楽しむ風潮がある。これはさみしいこと」と内田さんは続けます。
「人を笑い喜ぶことは、本当の喜びではないはずです。皆さんに自分を慈しんで欲しいです。これができる人は他人への発散の形はとりません。いじめる方に力を使うのではなく、自分を慈しむ方に力を使いましょう。自分を大切にできると自分が喜んで、人生が楽になります」と語ります。

カウンセリングで生産性の高い企業をつくる

　シニア産業カウンセラー、キャリアコンサルタントなどの有資格者である内田さんは、企業でのカウンセリング実績も豊富です。職場での悩み、個人で抱える悩みに耳を傾けてきました。
「小さい企業だから…と思っている経営者の方もいるかもしれませんが、人数が少ないからこそ、客観的な目を持つ外部のカウンセラーを定期的に入れることは有効ですよ」と言います。
　評価制度が確立され、自己責任という言葉が使える社会である海外に比べ、日本はまだまだ、周りとは仲良くしなければならない、でも評価も気にしなければならない…という難しさの中にあります。この社会は、可能性を狭めたり、劣等感を持ってしまう危険性をはらんでいます。内田さんは、こうした葛藤などに寄り添います。
　また、職場において、チームプレーは欠かせないし、ここに働くおもしろさがあります。これをするためには、個人個人が健全な状態であるといろいろな力が働き使えます。生産性を高める体制ができるよう、人材教育の観点からも力になってくれます。

　「本当の意味の幸せや喜びを感じる人が増えることを願っています。自分や他人に対し、怒りの感情を持ったり、罵倒するような言葉を浴びせたりする人がいる一方で、心穏やかに自分のことや他人を思いやる心を常に持っている人はいます。自分自身と向き合い、悩み、課題を乗り越えていけば、もともと自分の中にある平安な心に気付けるはずです。穏やかな心の状態って本当に良いものですよ。そんな心を取り戻しましょう」

（取材年月：2016年8月）

依存症も未病も、原因にあるのは「自分とのケンカ」。心の平安を取り戻しましょう。

心の平安、世界の平和を目指して

個々の悩みに親身に寄り添う

カウンセリングで生産性の高い企業をつくる

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