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個性にあったライフスタイルを実現する、ゆとりある快適な空間造りをお手伝い

心地よく上質な空間をプロデュースするインテリアデザイナー

紗杜有紀子

紗杜有紀子 さとゆきこ
紗杜有紀子 さとゆきこ

#chapter1

ヨーロッパで学んだ経験を生かし、あなたに合った空間をアートのように

 インテリアデザイナーの紗杜有紀子さんは、20年以上のキャリアを生かし、住宅、商業施設のインテリア、リフォーム・リノベーションの設計・デザインを中心に、講演やセミナーまで精力的に活動をしている女性です。元々はコンサルタント会社でカラーコンサルタントをしていた紗杜さん。住宅のインテリアを頼まれることが多くなり、インテリアデザインの知識をさらに深めたいと、目指した場所はデザインの本場イギリスでした。
 「伝統ある国で学びたいと思い、イギリスのThe Interior Design School LondonでProfesional Developmentを取得しました。イギリスは歴史的にも洗練されたインテリアを世界に発信してきた、素晴らしい発想ができる国。同時に、日本ではあまり知られていませんが、近年ではモダンなインテリアが特徴なんです」紗杜さんはイギリスだけでなくヨーロッパ諸国のインテリアについても学び、それぞれの良いところを吸収してきました。

 その後紗杜さんは、当時日本人の会員が少なかった、英国インテリアデザイナー協会(BIID)の正会員になり、フリーランスのインテリアデザイナーとして、人気を博すようになります。建築士や照明士、またフラワーアレンジメントなどインテリアに関する資格を多数所有する努力家の彼女ですが、インテリアデザインを考える時に大切にしているのはアートのようなライフスタイルです。

 「一人一人のアートを作るように、快適な空間をご提案しています。例えばイギリスでインテリアを考える時、イギリス人は暮らし全体をアートとして捉えます。ロンドンの美術館ではお父さんが子供に絵を一枚一枚説明している風景が日常で、親から子へ紳士の知識としてアートまで教えている光景にとても感動しました。住まいも同じで、初めて遊びに来てくれた人が『居心地の良い家だね』と言ってもらえるような室内空間や、そこに住む人の暮らし自体がアートとして成り立つ居心地の良い家を目指しています」と紗杜さんは話します。

#chapter2

トレンド情報からセミナーまで ライフスタイルを楽しむ方法を伝える

 「インテリアにはセオリーがあります。ごちゃごちゃに見えない工夫やレイアウト、カラーの使い方などゆとりある生活が生まれるさまざまな方法があります」
 そう話す紗杜さんは、年に数回はヨーロッパに行き、審美眼を高める勉強も欠かさず、トレンド情報を発信しています。「『トレンドはなぜ必要なの?』という質問をよく受けますが、インテリアのトレンドはライフスタイルの変化、といいますか、日々の移り変わりを表しています。トレンドは社会の流れの影響も受けるので、常に最新のヨーロッパ事情を把握しておきたいというのもあります。四季を楽しむ生活とともに、流れる年月の中でライフスタイルに変化を取り入れ、それに合わせてインテリアを変えるのも楽しい生活を送るアイデアの1つです」

 またセミナーでは、自宅ネイルサロンのオーナーなどに人気のプチリフォーム術も好評で、その際に収納に関する相談もよく受けると言います。
 「収納の基本はどこにしまうかではなく、どこで使うかという、使うことが前提の目線が重要です」とワンルームの賃貸でも生かせるこれらのアイデアは、出勤前の女性を中心に開催している朝活セミナーでも人気だそうです。

 紗杜さんは備え付けの収納家具への収納術だけでなく、大切にしている楽器などを収納するための造作家具デザインも手がけています。単に整理、収納するだけでなく、目でも楽しみながら納める、部屋に合わせた造作家具をデザインし、提案して行くそうです。 野球選手や芸能人、大企業の社長さんなどいわゆるセレブリティからも、センスを買われ、本格的なリフォームの相談も多数あります。「最初はヒアリングから入るのですが、やはり進んでいくうちにずれてくることがあります。私はお客さまとの共有イメージを作り、話し合いながらデザインの赤い糸が切れないようにしていくことを大切にしています。

 その他にも売却予定物件の資産価値を高めるためのホームステージングの相談なども受けていると話します。

紗杜有紀子 さとゆきこ

#chapter3

和が人気の今だからこそ、日本のデザイン力の高さを見直して欲しい

 「近年海外でも和のスタイルやデザインが人気で、日本でも和の良さが見直されています。だからこそ本物の日本のデザインや居心地の良さを更に伝えていきたいです」という紗杜さん。

 元々伊万里が好きで、著名な鑑定家についてアンティークの勉強もしていたそうです。
 「日本の職人さんの技術力は本当に素晴らしくて、家の中が素敵になる和のものは際限なくあります。日本人はもっと自分たちの文化に自信を持つべきだと思います。イギリスの方の生活はシンプルで、紅茶とクッキーで気軽にもてなしてくれます。インテリアで大切なのはやはり生活が楽しくなることです。人を招きたくなる部屋造りを楽しみ、快適で上質なインテリアでライフスタイルを過ごして欲しいと思います」

(取材年月:2019年1月)

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Profile

専門家プロフィール

紗杜有紀子

心地よく上質な空間をプロデュースするインテリアデザイナー

紗杜有紀子プロ

インテリアデザイナー

Acanthus アカンサス

20年超のキャリアとイギリスを中心に欧州で学んだ様々なスタイルのインテリアやアンティークの知識、フラワーアレンジメントの多彩なスキルを活かし住む人が笑顔になる上質で暮らしやすいインテリアデザインを提案

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