ブランディング企業の「擬人化」と「人格」を「サントリー公式VTuber 燦鳥ノムを例に、その戦略を深掘る

齋藤行成

齋藤行成

テーマ:キャラクターデザインとブランディング動画

IPデザイン(キャラクター)のブランディングやマーケッティ


それでは、ブランディング:企業の「擬人化」と「人格」などの例を、これまでの「長期的な定番IP(ポケモン)」とは対照的に、「現代の爆発的ヒット」を象徴する『推しの子』と、「企業のイメージを180度変えた」サントリーの「サントリー公式VTuber 燦鳥ノム(さんとり のむ)」を例に、その戦略を深掘りします。

1. アニメIPの最先端:『推しの子』

この作品は、「アニメ=作品」という枠を超え、「リアルとフィクションの境界を消す」という高度なIPマーケティングを行っています。

【ブランディング:ギャップとリアリティ】

戦略: 「アイドルもの」というキラキラした外見(デザイン)と、「芸能界の闇・復讐劇」というドロドロした中身の強烈なギャップでブランドを確立しました。

こだわり: 劇中に登場するアイドルグループ「B小町」を、実在のアイドルと同じように扱うことで、ファンに「物語を消費している」のではなく「推しを応援している」という感覚(当事者意識)を持たせています。

【マーケティング:SNS時代の「拡散」設計】

仕掛け: 第1話の90分拡大放送や、YOASOBIによる主題歌『アイドル』の世界的大ヒットを起点に、TikTokやYouTubeでの「二次創作(踊ってみた等)」を前提とした露出を仕掛けました。

成果: 視聴者がSNSで発信すること自体がマーケティング活動になり、ファンが勝手に広告塔になってくれる「熱狂のサイクル」を作り上げました。

2. 企業のゆるキャラ進化系:『燦鳥ノム(サントリー)』

かつての「ゆるキャラ」は着ぐるみでしたが、現代はVTuber(バーチャルYouTuber)としてIPを運用する企業が増えています。

【ブランディング:企業の「擬人化」と「人格」】

戦略: サントリーという巨大企業の「真面目だけど新しいことに挑戦する」姿勢を、121歳の飲み物好きな女性キャラクターとして表現しました。

こだわり: 徹底した「サントリー製品への愛」を語る一方で、流行の歌を歌ったり、ゲーム実況をしたりすることで、**「広告」ではなく「一人のインフルエンサー」**として認識されるようにデザインされました。

【マーケティング:若年層との「直接対話」】

仕掛け: 従来のテレビCM(一方的な放送)では届かなかったZ世代に対し、YouTubeの生放送やSNSの返信を通じて、「双方向のコミュニケーション」を取りました。

成果: ユーザーは「サントリーの商品」を買うのではなく、「ノムちゃんが紹介していたから、あの天然水を買おう」という動機で動くようになります。これは、企業ロゴだけでは不可能な「情緒的な購買」を生み出しています。

3. 両者に共通する「現代のIP戦略」

これらの事例から見える共通の勝ちパターンは、以下の3点です。

戦略のポイント内容物語の共有単なる「絵」ではなく、裏側にあるストーリーをファンに体験させる。SNSファーストファンがSNSで「語りたくなる」「加工したくなる」余白を作る。人格の確立「売るための道具」ではなく、意志を持った「一人の人格」として接する。

結論:あなたがIPをプロデュースするなら

もし、あなたが新しいキャラクターやブランドを作るとしたら、以下の順番で考えてみてください。
【デザイン】:一目で「あ、あの子だ」とわかる特徴はあるか?(アイコン化)
【ブランディング】:その子は、どんな過去を持ち、何を大切にしているか?(人格化)
【マーケティング】:その子がどこで誰と話せば、みんなが「応援したい」と思うか?(接点作り)



ここまでで「IPデザイン」から「マーケティング」までの流れがかなり具体的になってきたかと思います。

【費用と成功事例】

4. キャラクターを「コスト」ではなく「資産(投資)」で捉える

多くの経営者様が「動画やキャラクターにお金をかけるのは贅沢だ」と考えがちです。しかし、費用の考え方を少し変えてみてください。

従来の広告費(掛け捨て型) チラシやネット広告は、出し続けなければ効果が消えます。これは「家賃」と同じ消費です。

IP・動画制作費(貯蓄型) 一度作ったキャラクターの物語や解説動画は、24時間365日、文句も言わずにWEB上で働き続けます。これは「自社ビル」を建てるのと同じ投資です。

最初は制作費がかかりますが、長く使えば使うほど、1日あたりのコストは数円、数十円へと下がっていき、最終的には広告費を削減してくれる「最強の営業マン」へと成長します。

5. 成功事例:IP動画が変えた「現場の風景」

私がこれまで見てきた、地域密着型企業の成功例を2つご紹介します。

事例A:リフォーム会社(集客から採用まで) これまでは「社長の顔写真」がメインのチラシでしたが、現場監督をモチーフにした「クマのキャラクター」がリフォームの注意点を解説するアニメ動画を作成。

結果: HPの滞在時間が3倍になり、問い合わせ時の「不安」が解消された状態で成約率が向上。さらに「あのキャラがいる会社で働きたい」と、若手社員の採用にも成功しました。

事例B:老舗の飲食店(ファン化と多角化) 店主をモデルにした「看板娘キャラ」が、地元の食材の歴史を語るショート動画をSNSで配信。

結果: 「動画を見た」という観光客が増えただけでなく、キャラクターをプリントしたオリジナルドレッシングやTシャツが飛ぶように売れ、飲食以外の収益柱(ライセンス収入)が誕生しました。

結び:キャラクターは「枯れない畑」いきなりテレビCMのような大作を作る必要はありません。 名刺の端にいるそのキャラクターが、一言「こんにちは!〇〇(社名)です!」と挨拶する15秒の動画から始めるだけで、お客様との関係性は劇的に変わり始めます。

御社の「眠っている資産」を、動く資産に変えるお手伝いをさせてください。

TMPはブランディングやマーケッティングとIPデザイン(一般いう、キャラクター)の組み合わせで当たらなビッジネス展開を提案しています。装弾は無料です。何度もご相談ください。
相談コーナーへご連絡ください。

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齋藤行成
専門家

齋藤行成(ブランディング動画・プロデューサー)

東京メディアプロデュース合同会社

40年以上テレビ番組制作に携わり、構成と演出で“伝わる動画”を手がけてきました。中小企業の採用・会社紹介動画を制作。低コストで高効果を実現します「まずは小さな動画から」企業に最適な動画活用を相談です。

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