AIで企業動画を社内で作りたい。企画から完成まで具体的に何をやるべきかお教えします。

齋藤行成

齋藤行成

テーマ:生成AIの活用。AIと動画。

AIで企業動画を社内で作りたい。企画から完成まで具体的に何を


1.AIを「最初の相談相手」にする──企画・構成段階
「動画を作りたいけれど、何を伝えればいいのか分からない」
そんなとき、まずAIに“聞いてみる”のがおすすめです。

たとえば、「某工場の採用動画で若者に共感される構成案をいくつかください。」
「会社紹介動画で“温かさ”が伝わるストーリーにしたい案をください」

TMPでは、AIが出した構成案をたたき台にし、「実際の現場では社員のどんな姿を見せたいか」「お客様にどんな印象を持ってもらいたいか」
を実際に見た結果を加えて最終構成に仕上げます。
AIが“考えるスピード”をくれ、人が“深める力”を発揮する。この段階が一番大切です。

2.AIで「取材の聞き出し方」を準備──インタビュー前の下調べ
採用動画や会社案内動画では、社員インタビューが重要です。
しかし、初めて取材をする広報担当は「何を聞けばいいか分からない」と悩むことが多い。
そんな時もAIが役立ちます。

たとえば、「若手社員へインタビューで会社の魅力を引き出す質問を10個ください」
「建設業界で“やりがい”を感じさせるのは何ですか」

と尋ねると、AIは具体的な質問リストを提示します。
そこから、現場の状況に合わせて質問をカスタマイズすれば、“話を引き出せる”インタビューができます。

結果として、
社員の生き生きした表情やリアルな言葉が撮れ、動画に“温度”が生まれるのです。

3.AIを「編集の助手」として使う──効率化と質の両立
撮影後、映像編集にもAIが大きな力を発揮します。
たとえば最近は、AIが話の内容を自動で要約し、必要なシーンだけを抽出してくれるツールがあります。
長時間のインタビューをすべて見直さなくても、AIが「使えそうな部分」を数分でリストアップしてくれるのです。

また、自動字幕生成やBGM提案もAIが得意です。
言い回しの修正や、語尾のトーンに合わせた字幕装飾まで自動で整える機能もあり、
小さな会社でも“テレビ番組並み”のクオリティを目指せるようになりました。

編集支援のツールはどんな事ができるのか。ツールと具体例です。
Visla や Munchでは、
1)映像データをツールに読み込ませ “働きがい”“挑戦”“やりがい”などキーワードを指定 すると キーワードに紐づくシーンを抽出します。
2)長時間映像から「この社員が熱く語っている瞬間」「目が輝いている場面」が数本出てきます。
VidYo.ai や VEEDでは、
撮影映像を読み込ませ て、 AI が短尺クリップを自動生成 して、 編集担当が良いシーンを選定・微調整してくれます。広報担当者でも “動画素材” を手軽に量産できます。

TMPでは、AIを使って仮編集を先に仕上げますが、最終的なテンポ・表情・音楽のタイミングは人の感性で微調整します。
つまり長年の経験とプロの目でAIでは見抜けない部分を修正します。
人間が“人間らしく伝わる演出”をプロとして追求する点が特長です。
これが、AI時代の映像制作の最適バランスです。

4.AIで「伝えたい相手」を明確にする─発信と分析AIは発信後の分析にも活用できます。
YouTubeやSNSに動画を公開した後、AIに「この動画のタイトルやサムネイルをもっと惹きつける案を出して」と指示すれば、改善提案をしてくれます。
また、「この動画を20代女性向けに説明するキャッチコピー」といった依頼にも即対応します。

動画制作のゴールは“作ること”ではなく“見てもらうこと”。
AIをマーケティング分析ツールとして使えば、より多くの人に届く動画運用が可能になります。

5.AI活用の注意点──「整いすぎた動画」は信頼を失う
AIは便利ですが、万能ではありません。
AIの提案は過去データをもとにした“平均的な答え”です。
初心者から見ると構成も言葉も、無難で“よくできた感じ”になります。

しかし、ブランディングで大切なのは「人間らしさ」や「リアルな温度感」です。
社員の笑い声、手の動き、社長の少し照れた表情。そうした“偶然の瞬間”こそがブランドを強くします。

AIだけで作った映像は、一見きれいでも“体温”がありません。

TMPではAIを「整理する道具」として使い、最終的な“伝わり方”は人の手で仕上げることを徹底しています。

AIは代わりではなく、共に考える相棒
AI時代のブランディング動画は、
「AIが考え、人が感じる」
そんな新しい分業の時代に入りました。

AIを使えば、企画が早くまとまり、編集も効率化できます。
しかし最後に信頼を生むのは、“人の言葉”と“人の表情”です。

TMP(東京メディアプロデュース)では、
AIを賢く使いながら、企業の“らしさ”と“温度”を大切にする動画制作を行っています。

無料相談にて具体的な事例をお伝えします。ぜひお気軽にご相談ください。

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Mybestpro Members

齋藤行成
専門家

齋藤行成(ブランディング動画・プロデューサー)

東京メディアプロデュース合同会社

40年以上テレビ番組制作に携わり、構成と演出で“伝わる動画”を手がけてきました。中小企業の採用・会社紹介動画を制作。低コストで高効果を実現します「まずは小さな動画から」企業に最適な動画活用を相談です。

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