衣をまとった企業動画から、裸のブランディング動画へ

齋藤行成

齋藤行成

テーマ:企業動画の活用が社内の活力と売上につなが



企業動画を多くの撮ったものとして、各企業様へお話させて下さい。
企業が動画を作る理由はさまざまです。
採用、会社紹介、PR、周年行事…。

「とりあえず見栄え良く」
「無難にまとめておいてくれ」
「社長のメッセージをきちんと入れて」

確かにその通りに作れば映像は完成する。
だが、それはあくまで「衣」であって、会社の“らしさ”ではない。、私は同じ光景を何度も見てきました。

蛍光灯に照らされた会議室。
カメラの赤ランプが点灯し、社長は少し硬い笑顔でこう語り出した。

「わが社は社員を家族のように大切にしています。」

横に並んだ社員たちは台本を片手に、ぎこちなく続ける。
「働きやすい環境です」「みんな仲が良いです」……。

映像としては“正しい”。
編集すれば見栄えも整うだろう。だが、そこに会社の本当の“らしさ”は映っているのだろうか?

40年、テレビ番組の取材では企業さんの素顔を出そうと努めました。テレビで顔を必要以上に隠すところは少ないものです。
だが企業からの依頼で企業映像の撮影現場に立ってきた私は、何度も同じ問いに直面してきました。
企業動画は往々にして「衣」をまとってしまう。
本音ではなく、見せたい姿を着飾る「衣」をだ。
その結果、学生や求職者は「実際と違う」と感じ、応募は減る
社員は自分の会社を動画で見ても共感できず、士気は上がらない。
外の人からも「きれいだけど中身が違う感じだね」と言われてしまう。

いま必要なのは、飾りの映像ではなく—
裸の企業の想いを映す“ブランディング動画”だ。

「衣」と「裸」の違い


衣の動画は、飾りを重ねることで整って見える。
しかし本当の姿からは遠ざかる。
逆に裸の動画は、弱みも含めて素直に見せる。
その率直さが、見る人の心を動かす。

たとえば採用動画

衣の動画:「うちは働きやすい会社です」「アットホームです」と言葉だけで飾る

裸の動画:社員が実際に働く様子や、ちょっとした本音を映す

後者の方が、学生や応募者には強く響く。

なぜなら 「きれいごと」より「リアル」 を求めているからだ。

あなたの会社の動画は「衣」になっていませんか?
ブランディング動画の効果

ブランディング動画とは「会社の想い・価値観・人の魅力」を映すものだ。
それは単なる広報映像ではないのです。

採用力の強化
 「この会社で働きたい」と思わせる力

社内浸透
社員自身が動画を見て「やっぱりこの会社で頑張ろう」と思える力

顧客からの信頼
営業の現場で「この映像を観て御社に共感した」と言われる力

映像は、会社の理念を「文字」や「スローガン」よりもはるかに速く、深く届けることができる。

今こそ、衣を脱ぐとき

SNS動画や安価な映像があふれる時代。
ただ「きれいにまとめた映像」では、すぐに忘れられてしまう。

だからこそ、企業は「衣」を脱ぎ、本音を映す勇気が必要だ。

社員の笑顔、社長の苦労話、工場の音、街で暮らす人の声。
そこにこそ、その会社の「らしさ」が宿る。

最後に問いかけたい
あなたの会社の動画は「衣」になっていませんか?

見栄えを整えることは簡単です。
しかしそれは、学生や社員や顧客に、本当に伝わっているでしょうか。

飾らない、裸の想いを映すこと。
それこそが、いまの時代に求められるブランディング動画だと、私は確信しています。

企業動画のご相談は無料です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

齋藤行成
専門家

齋藤行成(ブランディング動画・プロデューサー)

東京メディアプロデュース合同会社

40年以上テレビ番組制作に携わり、構成と演出で“伝わる動画”を手がけてきました。中小企業の採用・会社紹介動画を制作。低コストで高効果を実現します「まずは小さな動画から」企業に最適な動画活用を相談です。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

企業の魅力を映像で伝えるブランディング・プロデューサー

齋藤行成プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼