なぜ中小企業の経営者はブランディングやマーケティングを嫌うのか?

齋藤行成

齋藤行成

テーマ:ブランディング動画の種類と目的別の解説

「ブランディング」「マーケティング」という言葉を昭和世代の経営者は、なぜ嫌う



今回は、関心持ってくれない経営者へ社員はどのように話をしたらいいのか。ヒントになる原因と対策をお届けします。

1.「目の前の売上」が優先される構造
日々の現場対応が最優先
中小企業では、経営者自身が営業や現場の指揮を兼任していることが多く、「ブランディングなんて余裕がある大企業の話。うちは今月の売上で精一杯。」という本音が根底にあります。
「未来のブランド構築」より「今月のキャッシュフロー」が優先されがちだからですね。

2. 費用対効果が見えにくい
目に見える成果がすぐに出ない
チラシ配布や値引きなどの販促と違い、ブランディングは中長期的な投資です。すぐには効果が見えず、
ROI(投資対効果)が不明瞭だと感じられるため、腰が重くなります。
「ブランドで売れるなんて幻想では?」「名前を覚えてもらっても売れなきゃ意味ない」という疑念がつきまといます。

3. 「ブランディング」「マーケティング」への誤解・知識不足
横文字=大企業向けという偏見
「マーケティング」や「ブランディング」という言葉に馴染みがなく、抽象的で難しいものと誤解されやすいです。
例:
ブランディング=ロゴやデザインをきれいにすること
マーケティング=広告をたくさん出すこと
このような理解にとどまっている以上は、本質的な価値に気づけません。

4.「うちには“らしさ”なんてない」という自己否定
中小企業の経営者は、自分の会社にブランディングするだけの特徴があると思っていないことが多いです。
「うちは普通の会社だから特別なことは何もない」「社員に語れるような理念もないし、照れくさい」というように、自信がなかったり、自社の強みをうまく言語化できていない場合があります。

5. ブランディングに失敗した他社事例を見ている
周囲で、デザイナーや広告代理店に高額を払って「おしゃれだけど効果のなかったブランディング」に会社を見ているケースがあります。
「結局、綺麗なパンフレットだけ作って終わりだった」「SNSは更新が続かなくて止まってる」こういった失敗事例が記憶に残ると、ますます慎重になります。

6. 誰にも相談できない、身近に成功事例がない
特に地方や中堅企業では、「相談できる人がいない」「成功事例が身近にない」というのも大きな要因です。
SNSやWeb活用は若い世代が担当していて、経営層とは分断
経営者仲間も「やってないから、うちもやらなくていい」と思いがち

では、どうすれば関心を持ってもらえるか?

1. 「売上につながる具体例」を提示
例:「値引きなしで契約が取れた」「社員が辞めなくなった」
   ブランディングの成果を売上や採用、離職率の低下といった経営視点のKPIで伝える。
2. 「小さく始める」提案を
例:「1本の社員紹介動画から」「タグライン作成だけ」
   少額・短期から始められるステップを示すとハードルが下がります。
3. 「らしさ」を共に発見する対話型支援
  「言葉にできていない魅力」を、外部視点で引き出してあげるワークやヒアリングが有効です。

◎ 無料相談も受け付けています。
「うちの会社らしさってブランディングがどう役立つのか」「採用や営業にどう活かせばいい?」とお悩みの方は、お気軽にご連絡ください。y-saito@tmp-tv-com か、お問い合わせまでお願いします。

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齋藤行成
専門家

齋藤行成(ブランディング動画・プロデューサー)

東京メディアプロデュース合同会社

40年以上テレビ番組制作に携わり、構成と演出で“伝わる動画”を手がけてきました。中小企業の採用・会社紹介動画を制作。低コストで高効果を実現します「まずは小さな動画から」企業に最適な動画活用を相談です。

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