企業YouTubeは「音」で差がつく!ラウドネス調整と動画制作で視聴者を惹きつける方法

齋藤行成

齋藤行成

テーマ:ブランデイング動画の撮影テクニック講座

企業YouTubeは「音」が命!ラウドネス調整と動画制作のポイント。



企業YouTubeは「音」が命!視聴者を惹きつけるラウドネス調整と動画制作のポイント。
映像だけじゃない、音の影響力

企業のYouTubeチャンネルでは、どうしても映像の見栄えに意識が向きがちです。もちろん映像の質も重要ですが、実は音のクオリティが視聴者の満足度を大きく左右します。
音が割れていたり、小さかったりすると、どんなに映像が良くても途中で離脱されてしまいます。多くのYouTuberや企業動画担当者が音を軽視してしまう理由は、単純に「音の知識不足」です。

なぜYouTubeで音が小さくなるのか
「編集ソフトで適正な音量に合わせたのに、アップ後に音が小さいと言われる」
こうしたケースはとても多いです。原因は**ラウドネス(Loudness)**という概念を理解していないことにあります。
ラウドネスは、人間の耳で感じる「音量感」を数値化したもので、従来のピークメーターでは測れない、人間の聴感特性を反映しています。

基本のdBと音量調整

編集時には、dB(デシベル)を基準に音量を調整します。
声とBGMのバランス例は以下が目安です。
 音声:-10dB前後
 BGM:-30dB前後
また、0dBを超えると音割れが発生しやすくなり、聞き取りづらく不快感を与えてしまいます。視聴者の離脱を防ぐためにも必ず守りたいポイントです。

ラウドネスの基準値

ラウドネスはテレビやラジオ、音楽配信などの業界で採用されており、番組間の音量差を防ぐために使われています。
 日本・アメリカ:-24LUFS
 ヨーロッパ:-23LUFS
YouTubeの場合、-14LKFSを超えると自動的に音量が下げられます。つまり、せっかく適正に調整したつもりでも、YouTubeの仕様で補正され、聴感上の音量が下がることがあります。

YouTubeで音量を確認する方法

1自分の動画がアップ後にどのように再生されているかは、次の方法で確認できます。
2動画を再生
3画面を右クリック「詳細統計情報」を選択
4Volume/Normalized の数値をチェック
例:
 「100% / 97%」 → 元音量より3%低下
 「70%」 → 30%も下げられている状態(音質が劣化して聞こえる可能性あり)

音の質を守るための制作フロー
企業YouTubeで音質を安定させるためには、次の流れを守ることが大切です。
1撮影段階:クリアな音声収録(マイクや環境の工夫)
2編集段階:dBで音量・BGMバランスを調整
3アップ前チェック:LUFS値を確認し、YouTube補正を考慮
このプロセスを踏むことで、アップ後の音量トラブルを大幅に減らせます。

まとめ
企業のYouTube運営では、映像と同じくらい音に気を配ることが必要です。
 音量はdBを基準に調整
 ラウドネスを理解し、適正な基準値を意識
 YouTubeの自動補正を前提に音作りを行う
こうした基本を押さえることで、視聴者にとって聞きやすく、最後まで見てもらえる動画になります。

TMPのサポート
TMPでは、企業の“らしさ”を映像で伝えるブランディング動画制作や、販売促進に直結するマーケティング動画制作受託を行っています。
40年以上の動画制作経験をもとに、企画から撮影・編集までワンストップで対応可能です。
「うちにも合うかな?」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。 オンライン打ち合わせも可能です。y-saito@tmp-tv.comまで

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齋藤行成
専門家

齋藤行成(ブランディング動画・プロデューサー)

東京メディアプロデュース合同会社

40年以上テレビ番組制作に携わり、構成と演出で“伝わる動画”を手がけてきました。中小企業の採用・会社紹介動画を制作。低コストで高効果を実現します「まずは小さな動画から」企業に最適な動画活用を相談です。

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