【事例公開】中世教会建築の3Dレーザー測量・図面化プロジェクト

テーマ:3Dレーザー測量/現況調査/DX

中世教会の現況および空間情報把握プロジェクト


国や自治体が管理する歴史的建造物では、維持管理・耐震対策・災害後の復旧のために、あらかじめ現状を正確に記録しておくことが不可欠です。

今回は、海外所在の中世に建てられた教会建築(延床約700㎡)を対象に、外部・外部の両方を固定式3Dレーザースキャナーで計測し、1/50スケールの3DモデルおよびCAD図面へと取りまとめた事例をご紹介します。

歴史的背景と建築的価値

本建物は、13~15世紀にかけて建設され、戦後の1957年に再建された、ロマネスク様式とゴシック様式が調和した装飾的な歴史的建築です。
2021年には、文化記念建造物として指定され、その歴史的価値と建築的価値を保存するため、維持管理に必要な空間情報の把握と、将来的な改修計画に資する現況図面の整備が目的となりました。

固定式3Dレーザースキャナーによる高精度計測


教会建築は、装飾的なファサード、複雑なヴォールト天井、装飾彫刻、ステンドグラスなど、手計測では再現が困難な要素が多数存在します。
これらの形状を正確に残すため、本事例では高精度な固定式3Dレーザースキャナー(TLS)を採用しました。これにより、従来の手法では数週間かかる現況実測を、極めて高い精度で短期間に実施できました。

  • 高精度(誤差数mm程度)の点群データ取得が可能
  • 長距離でも計測精度が落ちにくい
  • 曲面形状、凹凸などを忠実に再現


改修計画を見据えたBIMの作成

3Dレーザースキャナーで取得した点群データをもとに、本事例では改修計画を見据えたBIMを作成しました。
BIMを用いることで、床面積や壁量、開口部数量などを正確に把握でき、改修工事における概算見積や工事規模の検討を、よりスピーディかつ客観的に行うことが可能となります。これにより、設計段階での数量拾い漏れや、工事段階での想定外の増減といったリスクを大幅に低減することができるのです。

歴史的建造物においては、「どこまで手を加えるべきか」「どの部分を保存すべきか」という判断が極めて重要です。BIMによる現況の可視化は、将来にわたる保存・改修の検討を支える基礎資料として、高い価値を発揮します。

文化財・歴史的建造物のデジタルアーカイブにも対応

当社では、今回のような国や自治体、または個人の管理下にある歴史的・建築的価値が高い建築物のCAD図面作成にも幅広く対応しております。

  • 紙図面のデジタル化
  • 将来の補修・修繕に備えた3Dモデル化
  • 重要文化財活用のための点群測量

などもご相談いただけます。

建物の規模や場所を問わず、お気軽にご相談ください。

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Mybestpro Members

川島ペーター
専門家

川島ペーター(測量エンジニア)

3dims合同会社

3Dレーザースキャン技術を駆使して測量を行う。建築領域に特化し、測量から図面化まで一貫して手掛けている。一般住宅なら3日で納品できるスピード感で、建築現場を支える。

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