梅の季節です。
5月も半ばを過ぎると、日差しはぐんと厳しくなり汗ばむこともしばしば。
そんな時、洋服なら半袖や透ける素材のモノやサンダルなど夏と同じような装いをしても変ではありませんが、さて着物はどうでしょう?
着物の場合、5月までは裏生地を付けて(袷:あわせ仕立て)、6月は裏生地を付けない(単衣:ひとえ仕立て)で着るのが基本ルールとされてきましたが、近頃はカジュアル着に限ってはその日の気温と体調に応じて袷と単衣どちらでもOKの風潮が定着しつつあります。
裏布が付いていないので、着物の表も裏も同じ色柄。
【単衣に合わせる帯と小物】
5月6月の単衣の着物には、夏帯・夏用の帯揚げ・夏用の帯締めを合わせます。
半衿は塩瀬のままでOK、長襦袢は単衣(暑ければ夏用でもOK)。
レースのような透け感のある小物が着物姿を涼しく演出。
‘その日の気候と体調に合わせた装いを’とはいえ、ちょっと悩ましいのが着物で県外にお出かけする場合です。
徳島では5月後半に単衣OKでも、北海道や東北地方ではそうとは限りません・・・
お出かけ予定の頃の天気予報をにらみつつ、それでも迷った時には従来通り5月中は袷をお召しになると安心です。