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しつけがうまくいかない飼い主さんの9割が間違ってる!上手な犬の褒め方 〈後編〉

渡部ナミ

渡部ナミ

テーマ:犬のしつけ



がんばってしつけしてるんだけどうまくいかない、

とか

言うことをきくときときかないときがある、

とか

吠える・引っ張る・トイレの失敗、

などなど、ワンちゃんがしてほしくないことをよくするという飼い主さんの

9割

が間違ってることがあります!

それは、、、「褒め方」!

ワンちゃんをしつけするときの褒め方は、
人間を褒めるのとは全然違います!

ワンちゃんのしつけがうまくいく
上手な褒め方のコツは2つあります。

1.褒め方のコツその1<タイミング>
2.褒め方のコツその2<チャンスを逃さない>

この記事では、コツその2<チャンスを逃さない>についてお伝えしますね。

(コツその1はこちらの記事をご覧ください。)


2.褒め方のコツその2<チャンスを逃さない>


2つめのコツは、

褒めるチャンスを逃さない

褒めるチャンス・・・
たとえば「オスワリ」を教えるなら。
ワンちゃんが座った瞬間に
「イイコ!」と言えばいいですね。
座った瞬間が褒めるチャンスです。


ワンちゃんに、”なにかをさせたい”ときは
褒めるチャンスが分かりやすいですね。
それをやった瞬間です。


でも、皆さんが困ってるしつけって、

「吠えるのをやめさせたい」
「噛むのをやめさせたい」
「興奮するのをやめさせたい」
「引っ張るのをやめさせたい」・・・

「なにかをやめさせたい」「してほしくない」
ってことが多いですよね。

このときの褒めるべき瞬間、
褒めるチャンスっていうのは、
その問題行動を「してない」瞬間です。

要するに
「吠えてない」瞬間、
「噛んでない」瞬間、
「興奮してない」瞬間、
ってことですよね。

この
「吠えてない」「噛んでない」「興奮してない」
何も問題行動をしてない瞬間って、、、
犬はなんの行動もしてないんですよ(笑)

行動してないから、飼い主さんは、
その瞬間が褒めるチャンスだって気付かないんです。

うちのしつけ教室でも、
人に吠えるのに困ってます、
とか、
犬に吠えて困ってますっていう飼い主さん、
たくさんいらっしゃいます。

で、レッスンやカウンセリングしてるときに、
お店にお客さまが入ってきたりするんですね。
そのとき、ワンちゃんが飼い主さんとかご褒美の食べ物のほうに集中してて吠えないってことよくあるんです。
いつもだったら確実に吠えるシチュエーションなんだけど、 そのときは吠えてない
これ↑、めちゃくちゃ褒めるチャンスです!

でも、飼い主さんからしたら
「なにごとも起こってない」出来事ですよね。
ワンちゃんのアクションはなにも起こってないから、
安心して
その瞬間をスルー
してしまう。

その瞬間が「褒めるチャンス」って気付かないんです。
そういう場面では、私はすかさず「今褒めて!」って言います。

その行動が正解だよ!って伝えるには、
「その行動」を飼い主さんが
見逃さずにキャッチ
しないといけないんです。

で、なにかをやめさせたいときの正解の行動は
「なにもしてない」
なんです。

「なにもしてない」ことに反応して、
褒めないといけない。

これ、よっぽどしっかり意識してないと、
褒めるチャンスを逃してしまいます。

逆にいうと、飼い主さんって、
ワンちゃんがなにか行動をしたときには、
反応しやすいです。

たとえば吠えるのをやめさせたい場合、
よくやってしまいがちなのは、
吠えてるときに「こらー!」とか「やめなさーい!」とか
言っちゃう。

これって犬からしたら、
飼い主さんも一緒に吠えてくれてるって思うんですね。
自分が吠えてたら飼い主さんも吠えた!
この行動、正解なんだ!
って思っちゃいます。

もしくは、
吠えたら飼い主さんの気がひけた、
飼い主さんが話しかけてくれた。
・・・やっぱりこの行動、正解じゃん
ってなりますね。

これは、「吠える」っていう行動に、
正解!ピンポン!を出してしまってる、
吠える行動に正解マークをつけてるってことです。

その行動をしているチャンスのときに、
タイミングよく正解!ピンポン!を出してます。
見事にその行動を強化に成功してますね(笑)


チャンスを逃さずタイミングよく褒める、
褒めるっていうのは、正解だよって伝えるってこと、
正解ってことは、ワンちゃんにとってイイコトが起こるってことですね。

してほしい行動をしたときに、
ワンちゃんにとってイイコトが起こると、
してほしい行動を強化することができます。

でも、無意識にでも、
してほしくない行動のときにこれをやってしまうと、
問題行動を強化することになってしまうんですね。

だ・か・ら・・・・

なにかをしてほしくないなら、
「なにもしていない」タイミングを逃さない、
こと。

「なにもしてない」ときに
ちゃんと褒める。ご褒美をあげる。

逆に「問題行動をしているとき」には、
ピンポン!それ正解!って伝えないこと、
つまり、リアクションしないこと、
これがすごく大事なんです。


でもこれ、ホントにとっても意識してないと
できないんですよ。

吠えるワンちゃんとか噛むワンちゃんの飼い主さんを見ていると
ワンちゃんが吠えたり噛んだりしたら、
無意識というか条件反射で
「コラコラコラ~」とか「どうしたの~」とか
言ってるんですよね。

クセになってます。

クセって治すの大変ですよね。
クセって無意識なんで、自分でそれやってるって気付けません。

でも、ワンちゃんは確実に「その行動、正解だよ!」って
飼い主さんから伝えられてるから、
その行動をするんです。

だから、ワンちゃんが問題行動をしてるってことは、
その行動に対して、飼い主さんが「正解!ピンポン!」を
確実に出してるんだって思って、
自分の行動を客観的に見直してください。

自分で見直せないときは、
家族や友人に見てもらってもいいですけど、
できれば、プロのしつけの先生に見てもらうのが1番近道です。
見るべきポイントが分かっていますから。

プロの先生だったら、ホントの正解のタイミング、
ホントに褒めちゃくちゃいけないタイミングも
ちゃんと教えてくれますから。



では、最後におさらいですね。
ワンちゃんを上手にしつけるコツは、


1.タイミングよく褒める


・誉め言葉は、クイズ番組の「ピンポン!(正解)」と同じ
・その行動に正解マークをつけるには、余計なものを挟まない
(オスワリさせたりナデナデしたり誉め言葉を連呼したりしない)
・正解行動が出たら、脊髄反射(1秒以内)で褒められるように練習しておく


2.褒めるチャンスを逃さない


・「〇〇してほしくない」場合は「してない」ときをスルーしない!
・問題行動をしているときに「ピンポン!(正解マーク)」を出さない


この2つ、慣れたらどってことない、簡単なことです。
でも、両方とも自分のクセを直していかなくちゃいけないので、
問題をこじらせてる場合、直すのが結構難しいです。

そういうときは、一人でがんばらずに、プロのしつけの先生、しつけトレーナーさんを頼ってくださいね。


この記事の内容は、こちらの動画でも解説しています↓


《お知らせ》

2021年11月23日(火・祝)、YouTubeでライブ配信します。
タイトルは
#6【 グルテンフリー?グレインフリー?ドッグフードを選ぶとき何に気をつければいいの?】
の予定です。

配信時間はたぶんお昼過ぎになると思います。
ライブで見たい方はチャンネル登録↓しておいてください♪
https://www.youtube.com/channel/UCUEpdBag3TkP0J-a31oT-lw
ライブ配信終了後も、アーカイブでいつでも見られます!



#犬
#犬との暮らし
#犬のしつけ
#犬しつけ教

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渡部ナミ
専門家

渡部ナミ(ペットサロンオーナー)

愛犬の健康美肌サロン あにまるわいやーど

愛犬の健康美肌サロン&ペットホテル&しつけ教室など愛犬と飼い主様の快適ライフをサポートする「あにまるわいやーど」。トリミングサロン(ペット美容室)をメインにワンちゃんの健康を最優先に考えたご提案に強み

渡部ナミプロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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