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倉持良信

行政書士の資格を持つ心理&産業カウンセラー

倉持良信(くらもちよしのぶ) / 公認心理師

クラージュこころカウンセリングルーム

コラム

ポジティブな言葉、ネガティブな言葉

2019年5月15日 公開 / 2021年4月28日更新

テーマ:心理カウンセリング一般

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

ヒッチコックの「知りすぎていた男」という映画、ご存知でしょうか?

私はヒッチコック映画が好きで、DVDをレンタルして観たりしますが、その映画の中で、歌手で女優のドリス・デイさんが「ケ・セラ・セラ」を唄うシーンがあります。

こんなとこで歌うのかい!と思ったりもしますが(笑)、
今回は、その歌の題名「ケ・セラ・セラ」と関連してポジティブな言葉、ネガティブな言葉の話をしたいと思います。

「ケ・セラ・セラ」の言葉の力

「ケ・セラ・セラ」の意味は、スペイン語で「なるようになる!」だそうですが、

なんか、この言葉を聞くと、私は、開き直るというか、肝が座るというか、いくぶん気持ちが落ち着く、むしろ半歩前に出るような感じまで受けるのですが、皆さんはいかがでしょうか?

「なるようになる!」

「(良いも悪いも)どんな形でも結果は出るわい!」

「とりあえず、やっちまえ!」

という意味合いに聞こえてくるから、不思議なものです。

「なる!」というポジティブな言葉がいいですね。
言葉の力というものは、大きいものです。

あえて肯定的な言葉を使ってみよう

カウンセリングにおいても、クライアントに向ける言葉の使い方には非常に神経を使います。

傾聴の基本中の基本に、オウム返しという技(?)があります。
例えば、クライアントが「落ち込んでいます。」と言った場合には、
カウンセラーは、そのまま「落ち込んでいらっしゃるのですね。」と返す。

また、クライアントが「最近、趣味もつまらなく感じる。」と言った場合には、
カウンセラーは、そのまま「つまらなく感じるのですね。」と返す。

これは、カウンセラーがクライアントの気持ちに寄り添い、そして、mirror(鏡)代わりになって、クライアントの言葉をそのまま返すことで、クライアントに気づきを促すというわけです。

でも、ときには、あえて、クライアントの発した言葉と違った言葉で返すときがあります。

それは、クライアントが現実を重くて捉え過ぎてしまい、凝り固まった枠にはまっているような場合、少しずつその枠から抜け出すように、思考や見方の変化を導き出すためです。

先ほどの、クライアントが「すごく落ち込んでいます。」という言葉を発したら、
あえて、「元気が出てこないのですね。」と言ってみたり、
あるいは、
最近は、「趣味の読書もつまらなくて…。と言ったのでしたら、
あえて、「楽しく感じられないのですね。」と返してみる。

「落ち込んでいる」「つまらない」といったネガティブな言葉ではなく、
「元気」や「楽しい」というポジティブな言葉を返すことによって、思考がよりマイナスな方向へいかないで済むことが期待できます。

いかがでしょうか、皆さんも日常的にポジティブな言葉を意識して使ってみては…。

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■公式サイト⇒ 【https://kokoro-kulala.com/

倉持良信
公認心理師・産業カウンセラー・行政書士

杉山裕子
産業カウンセラー・認定心理士・メンタルヘルスマネジメントⅡ種 Ⅲ種

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