仏教とクリスマス ― 心に灯をともす日 ―
天皇誕生日に、祈りの原点を想う
今日は天皇誕生日。
この日は、国の歩みを振り返ると同時に、「人々の幸せを願う心」に静かに想いを寄せる日でもあります。
天皇という存在は、古来より「国と民の安寧を祈る」象徴でした。
政治や権力というよりも、その根底に流れてきたのは、災いがなく、争いが起こらず、皆が穏やかに暮らせるようにという祈りの姿勢です。
その祈りのかたちは、仏教にも深く重なります。
仏像に表された如来や菩薩たちもまた、自らのためではなく、衆生の苦しみを取り除き、世を照らす存在として造られてきました。
仏像の前で手を合わせるとき、私たちは「お願いごと」だけでなく、
日々を生きられていることへの感謝や、周囲の人の無事を願う気持ちを自然と抱きます。
それは、天皇誕生日に込められた精神とも、どこかで静かにつながっているように思えるのです。
忙しい日常のなかで、立ち止まって祈る時間は多くありません。
けれど、こうした節目の日にこそ、仏像の前で心を整え、
「穏やかな世が続きますように」と願う――
その行為自体が、日本人らしい仏事のかたちなのかもしれません。
天皇誕生日。
祝日という一日を、祈りの原点に立ち返る日にしてみてはいかがでしょうか。



