第0話:【婚活は何から始める?】遠回りしないための「婚活ロードマップ」を結婚相談所のプロが公開

仮交際が始まり、デートを重ねていく中で、多くの人が直面するのが「この人と真剣交際に進んでいいのだろうか」という迷いです。「好き」という確信が持てなくて踏み出せない人もいれば、反対に勢いで進んでしまい後になって後悔する人もいます。
真剣交際は、1対1で結婚を見据えて向き合う段階です。仮交際とは意味合いが大きく変わるからこそ、どういう状態になったら進むべきなのかを、あらかじめ整理しておくことが大切です。
このコラムでは、仲人の視点から「真剣交際に進む判断基準」と「仮交際中にやっておくべきこと」を具体的にお伝えします。
仮交際と真剣交際、何が変わるのか
第4話でも触れましたが、改めて整理します。
仮交際は「友達期間」に近いイメージです。複数の相手と同時に進めることができ、まだ恋人関係ではありません。この段階では「好き」という感情がなくても問題ありません。相手のことをより深く知るための期間と捉えてください。
真剣交際は「恋人期間」です。お互いが交際相手を1人に絞り、結婚を前提に関係を深めていきます。真剣交際がスタートすると、それまで並行していた他の方との仮交際はすべて終了し、新しいお見合いの申し込みもできなくなります。
他の方との仮交際を終了するときは、自分の担当カウンセラーに連絡するだけで構いません。担当からお相手の相談所へ、そしてお相手へと順に伝わる仕組みになっているため、自分でお相手に直接断りを入れる必要はありません。「言いにくいことを自分で言わなくていいのは気が楽」と話す方も多く、これも結婚相談所ならではの仕組みの一つです。
この切り替えは一方の意思だけでは成立しません。双方が「真剣交際に進みたい」という意思を持ち、それぞれの担当を通じて意向を確認し合った上で、初めて移行できます。
真剣交際に進む3つの判断基準
カウンセラーとして多くのカップルの交際を見てきた中で、真剣交際に進むかどうかの根本的な基準は「関係構築ができているかどうか」です。
その目安として、わかりやすい指標が2つあります。お互いを下の名前(またはあだ名)で呼び合っているか、そして敬語からため口に変わっているかです。
この2つが自然にできている関係であれば、心の距離が縮まっているサインです。反対に、デートを何回重ねても「〇〇さん」と呼び合い、会話がずっと敬語のままという状態は、関係がまだ表面的なところにとどまっているかもしれません。
関係構築ができた上で、さらに以下の3つの基準を確認しましょう。
基準① 結婚後の生活イメージが、ある程度一致している
真剣交際に進む前に、最低限すり合わせておきたい条件があります。
・結婚後の住まい(お互いの地元、今の居住地、どちらかに合わせるかなど)
・子どもを望むか望まないか
・共働きか、どちらかが家庭に入るか
・仕事に対する考え方
これらはどちらかが大きく妥協しなければならない場合、交際が深まってから発覚すると双方にとって大きなダメージになります。楽しい話題ではないかもしれませんが、仮交際の段階で自然な流れの中で話しておくことが、結果的にお互いへの誠実さにつながります。
完全に一致している必要はありません。「話し合いながら歩み寄れそう」という手応えがあれば、前に進む材料になります。
基準② 相手の短所も含めて、一緒にいたいと思えるか
仮交際を重ねると、相手の良いところだけでなく、気になるところも見えてきます。これは自然なことです。
大切なのは「短所がない人」を探すことではなく、「その短所も含めて、それ以上に長所や一緒にいる心地よさが上回っているか」という視点です。デートの帰り際に「また会いたい」と自然に思えるかどうか。それが一つのシンプルな目安になります。
基準③ 生理的な拒否感がない
これは見落とされがちですが、非常に重要な基準です。条件が合っていて、人柄も誠実で、客観的に見て「良い人」だとわかっていても、どうしても生理的に受け付けられないという感覚がある場合、それを意志の力で変えることは難しいです。
逆に言えば、特別ときめきがなくても、一緒にいて落ち着く・違和感がないという感覚は、真剣交際に進む十分な理由になります。結婚相談所の婚活では「ドキドキ感」よりも「安心感」を大切にする方が、長続きする関係につながりやすいとされています。
真剣交際に進むタイミングの目安
仮交際から真剣交際に進む目安として、IBJでは「デート3〜7回、期間1〜2か月」が一つの基準として示されています。ただしこれはあくまで目安であり、回数や期間を重ねれば自動的に進めるというものではありません。
重要なのは、上記の3つの基準が満たされているかどうかです。期間が短くても関係が深まっていれば進んでいいですし、逆に何か月も経過しているのに基準①〜③が整っていなければ、立ち止まって考え直す必要があります。
また、仮交際・真剣交際を含む交際全体の期間は、3〜6か月が一般的な目安とされています。長すぎる仮交際は関係が停滞するリスクがあるため、一定の期限を意識して活動することが大切です。
真剣交際の切り出し方
気持ちが固まったら、まず担当カウンセラーに「真剣交際に進みたい」という意思を伝えます。すると担当がお相手の相談所を通じてお相手の気持ちを確認してくれます。お相手も同じ気持ちだと確認できてから、初めて実際の告白へと進む流れです。
一般的な恋愛では、相手の気持ちがわからないまま告白する場面も多いですが、結婚相談所ではこの「事前の気持ち確認」があるため、フラれるリスクを大幅に減らした上で告白に臨めます。「緊張はしたけど、自信を持って気持ちを伝えられた」という声はよく聞きます。
告白の場では、言葉を明確に伝えましょう。「よかったらもっと仲良くなりたいな」という曖昧な表現ではなく、「結婚を前提に、あなたとお付き合いしたいと思っています」という意思をきちんと言葉にすることが大切です。LINEで済ませるのは避け、対面で伝えるようにしましょう。告白は男性からのケースが多いですが、女性からでも問題ありません。
仮交際が長引くときに見直したいこと
仮交際が2ヶ月を超えても「まだ決められない」という状態が続く場合、以下の点を振り返ってみましょう。
デートの内容がマンネリ化していないか
毎回同じような場所・同じような会話では、関係はなかなか深まりません。少し違う場所に行く、一緒に何かを体験するなど、新しい共通の記憶をつくる工夫が関係の深まりに影響します。
将来の話をしているか
楽しいデートを重ねていても、結婚後の生活についての具体的な話ができていない場合、真剣交際への踏み出しが難しくなります。3回目のデートあたりから、自然な形で将来の話を取り入れていく意識を持ちましょう。
「完璧な確信」を待ちすぎていないか
「完全に好きになってから進もう」と待ち続けるうちに、期限が来て終了になるケースは少なくありません。結婚相談所の婚活では、交際を通じて気持ちが育つという順序も自然なことです。「この人となら歩み寄れそう」という手応えがあれば、それは前に進む十分な理由になります。
まとめ
仮交際から真剣交際への移行は、「完璧な確信」ではなく「一緒に歩んでいけそうという手応え」を基準に判断するものです。
・結婚後の生活イメージが、話し合いながら一致できそうか
・短所も含めて、一緒にいたいと思えるか
・生理的な拒否感がないか
この3つが揃っていれば、真剣交際に進む準備ができていると考えていいでしょう。迷ったときは一人で抱え込まず、担当カウンセラーに現状を正直に話してみてください。第三者の目線が、判断の助けになります。
次回(第6話)は「結婚前に確認したい価値観の擦り合わせのポイント」をお伝えします。



