漢方薬で体と暮らしをサポートするプロ
南條雅士
Mybestpro Interview
漢方薬で体と暮らしをサポートするプロ
南條雅士
#chapter1
静岡鉄道「県立美術館前駅」改札からすぐのところにある川口漢方薬局。南條雅士さんは薬剤師、そして漢方アドバイザーとして「体の不調や悩み、さまざまな症状を訴える方に、漢方薬の専門家として応えたい」と話します。
「私たちは漢方薬をおもに扱っているので、その種類がかなり豊富です。アレルギーの漢方薬といっても、その人の体質や生活習慣などによって症状が違いますから、お話をうかがった上で、合うものを選んでお出しすることができますよ」
一般的に漢方薬というのは、どこか体の一カ所にだけ、一つの症状にだけ効くのではないんです、と南條さんは説明します。
「漢方薬は少なくても4~6種類、多ければ十種類以上の薬を調合します。それによって例えば、インフルエンザなら、汗を出したり体を温めたりして体の調子を整えていく。だから本当にその人の、そのときの状態によって飲む種類も、回数や量も違ってくるんですよ」
それだけに、漢方薬をすすめるときは、ヒアリングが不可欠です、と南條さん。
「風邪ひとつとっても、せきが出る、熱が出るなど症状が違いますし、熱が出ていても汗が出ているか出ていないかで、薬も違います。漢方薬と合わせて欠かせないのが食のアドバイス。胃腸が弱っているから消化のいいおかゆを、といった話もさせていただき、少しでも改善のお手伝いをしたいですね」
#chapter2
最近南條さんのもとを訪れる患者さんで多いのが、アレルギーやアトピーに長く悩む人、そして不妊に悩む若いご夫婦なのだそうです。
「おもに30~40代の方で、産婦人科のクリニックなどで不妊治療を続けられながら、漢方薬の力も借りたい、とご相談にいらっしゃる方が多いです」
不妊の原因は千差万別、原因がはっきりしない、というケースも少なくありません。
「女性の卵子は生まれてからずっと体内にあるもので、成長とともに卵子も年を取ります。生理が順調であれば毎月排卵されますが、そのたびに、もとになる細胞もどんどん減っていくと言われています」
その場合、漢方薬は、卵巣の周りの血行をよくしたり、血液の栄養をよくしたり。体の冷えを見直すなど、食生活にも気を付けることで、少しずつ基礎体温も整ってくるといいます。
そして、それは決して女性だけの問題ではなく、できれば夫婦そろって漢方や食養生について話を聞いていただき、ともに臨んでほしい、と南條さん。
「漢方薬は長く飲んでいただくものが多いですし、ライフスタイルの見直しはお二人で考えていただいたほうがいい。そうして真剣に暮らしを見直し、漢方薬を飲み続けて下さったお二人が『生まれました』とお子さまを連れてきてくださることも。本当によかった、と思える瞬間です」
#chapter3
静岡市内だけでなく、県内各地、ときには県外、九州などからも問い合わせがあるという川口漢方薬局。南條さんは「漢方薬、そして漢方を扱う漢方薬局について、もっと多くの人に知ってほしい」と強く願っています。
「漢方薬は副作用が少ないと言われていますが、アレルギーにしても不妊治療にしても、長く飲み続ける方が多いので、できるだけ体に負担の少ないものをお出ししたいんです。シナモンで知られる桂皮はベトナム産、葛根湯の名で有名なカッコンは日本産。どんな症状の方が相談に来られてもいいように、数ある漢方薬をプロの目で厳選しています」
そして、一度同じものを飲んだらそれを何年も飲み続けるのではなく、症状の変化によって、また季節や湿度によっても、内容を少しずつ変えたものをおすすめしています、と南條さん。棚にずらりと並んだ漢方薬から、きめ細かく、一人ひとりに合わせて調合し、提案できるのは、漢方薬専門の薬局ならではです。
「体質や生活習慣は一人ひとり違うもの。ちょっと気になるという方から、長年悩んでいる方まで、ぜひ専門家にお気軽にお問合せください」
(取材年月:2014年3月)
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漢方薬で体と暮らしをサポートするプロ
南條雅士プロ
薬剤師
有限会社 川口漢方薬局
不妊、アレルギー、アトピー、自律神経系疾患など、さまざまな悩みに対応。漢方薬の幅広い知識と実績、厳選した漢方薬や食養生についてのアドバイスで、健康づくりや不安解消のサポートをします。
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