綿布団のような薬剤師を目指す
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
最近読んだ本でとても学びになったものをいくつか紹介させていただきたいと思います。
今日はこの『医者が教える食事術ー最強の教科書』牧田善二著です。
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最近、生活を変化させるライフハック的な本が多いと感じます。そういうのは私も好きです。「スタンフォード式・・」とかつくとついつい手に取って買ってしまいます。
そしてこの本もライフハック的なものかな?と思ったのですが、かなり専門的、かつ分かりやすい言葉で書かれており、一級品の本だということが判明しました。
この本から色々紹介したい内容がいるのですが、それはキリがないくらいなので「ぜひ読んでほしい」としか言いようがないのですが、一つだけお伝えさせていただくと、「結局は血糖値コントロールが大事」という点です。
血糖値が上がると、インシュリンが放出され、肝臓などの細胞内にブドウ糖を(形を変えて)溜め込もうとするのですが、それが良くない、というわけです。血糖値の上昇はイライラ感や眠気を生じさせます。体重も増加させますし、インスリンの働き自体も低下させてしまうことに繋がります。
私も食べるのが好きな方なので、この3年近く、「18時間ダイエット」というのをやってました。とにかく夕食後からお昼までものを食べないで過ごす時間を作るというダイエット法です。
バターコーヒーというのが体に良い、と聞けばAmazonでより痩せるだけでなく、タリーズコーヒーなんかに行ってもコーヒーにバターを注文して店員さん達を困惑させてました。
そんな苦労も多少は効果があって、体重コントロールなどは出来るようになったのですが、なにぶん、体にみなぎるエネルギーは得られにくいですし、正直、胃腸の消化能力も低下させてしまいます(そのおかげもあって食事量が減るということでもあるのですが・・)。
でもこの本によると、脂質もカロリーも問題ではない、問題は糖分なのだ、というのです。
これも正直、最初は極端なことを言うライフハック的なものかな?とも思ったのです。でも糖質コントロールをやるようになって驚いたことは、この5年間、どうしても落ちなくて難儀したコレステロール値がとうとう基準値内まで落ちた、という変化でした。
私は単に、糖質を避けただけですが、それだけでコレステロール値が正常値に落ち着いたのでした。
元々わたしのコレステロール値は、薬剤治療を開始するには微妙なラインで、医者に罹ってもまずは「食事から」という感じでした。でもとにかく落ちない・・。少し悩む話でしたが、それが糖質コントロール開始2ヶ月でかなり基準値内に落ち着いたのでした。
健康診断でこの変化を見た時、この本を読んでよかったと心底思いました。当然皆さんにもお勧めします(ほんと、専門的な内容なのに読みやすくて素晴らしいです♪)。