ふじやま薬局居宅介護支援事業所のご紹介をさせて頂きます
富士市富士宮市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
今日は介護保険法では定められている保険給付の方法について解説したいと思います。
1)介護サービスは無料ではありません
間違って頂きたくない点は、介護保険が使えるといっても、全く費用が掛からないわけではないということです。それぞれの経済事情に応じて負担割合が決まってくるので、それに基づく対価を支払う必要があることをまずは覚えていただきたいです。
2)償還払いとは?
保険給付の方法は大きく2種類あります。1つは金銭給付で、償還(しょうかん)払いとも言います。要するに介護保険サービスの対価として支払う代金を現金として給付するというものです。
この償還払いの対象は、福祉用具のレンタルならびに購入、住宅の改修費などですが、一部、福祉用具サービス計画設計にかかる費用なども含まれています。
福祉用具であれ計画書であれ、他簡単にいうと「モノ」に関わるので、「モノ」に関わるものは償還払いと理解すると良いでしょう。
もし介護保険料が1割普段の被保険者であれば、利用者本人は1割の自己負担となります。この際、当初は利用者が全額、支払います。その後、「償還払い」という形で9割の代金が利用者に返還されるという手順を経ることになります。
3)現物給付とは?
それに対して「現物給付」があります。これが介護給付として一般的な給付方法です。
現物(げんぶつ)というと難しく感じるかもしれませんが、要するにサービスそのものの提供をもって給付とする考え方です。
施設や在宅での介護サービスを受けた場合に、負担割合に応じて事業者から請求されるので、その負担割合に基づいた代金を支払います。そして残りの負担金を事業者が保険者(市町村もしくは特別区)に請求するという手続きになります。
4)具体的な給付金額
介護保険で保障される支援は、施設や在宅でのサービス料と福祉用具費用は別枠です。
要支援は要支援度に応じて5万円から10万円、要介護の場合は15万円から35万円の費用となりますので、各人の負担割合に応じて費用を払うことになります。
また、要支援度、要介護度それぞれに上限額が設定されているので、それを超えるサービスを受ける場合は全額負担となります。
5)サービス費用の支払いに備えましょう
介護保険のサービスを受けるにあたって、どれだけの費用がかかるか?などの点について、正しく理解しておくことをお勧めします。